雲場池に朝の散歩に出かけるようになったのは、去年の1月11日からである。早いもので、1年が過ぎようとしている。この間、季節の移り変わりを雲場池とその周辺の植物、動物を通じて眺めてきた。
また、この1年は特別な1年になったが、それは勿論新型コロナウイルスの突然の出現による。朝、1時間足らずの散歩であったが、その間にあれこれ考えさせられることが多く、その時々に疑問に思ったことなどを調べてブログに綴ってきた。
そうして、日々起きるコロナに関連するさまざまな出来事を忘れないために、購読している読売新聞をとっておいたが、次第にそのボリュームが増えてきたので、見出し語だけをブログに記録として残すことにして、新聞のスクラップは捨てた。
コロナ感染者数は今も世界中で拡大を続けていて、1年前に感染が報道されはじめた時には予想もしなかった1億人に達する勢いである。死者数もこれに伴い増加を続けていて、200万人になろうとしている。
軽井沢で隠遁生活をしていると、この間の観光客の急激な減少や、我々自身に求められた行動規制、マスクの着用をはじめとした生活の見直しなどで、世の中で起きていることの一端を肌で感じるものの、幸いなことにコロナについてはほとんど実感がないというのが正直なところである。勿論、埼玉と神奈川に住んでいる子供達や娘夫婦、そして孫に会えないという影響はあるが。
一方、人間世界の騒動をよそに、自然は確実に移り変わり、春になれば一斉に若葉が萌え、池を賑わしていた水鳥たちが次第に去り、夏になると濃くなった緑が池を覆うようになり、秋には紅葉が美しく雲場池を飾り、周辺の道路は突然の渋滞になる。そして静かになった池には再び水鳥が帰ってくる。
識者が言うように、新型コロナウイルスもやがて我々と共生するようになり、自然の一部としてしずかに人間社会の仲間入りをし、我々もその存在をことさら騒ぎ立てることもなくなるのであろう。そうした日が一日も早く来ることを望むのである。
ここでは、ひと時コロナを離れて、雲場池のこの1年の移り変わりを改めて写真で紹介していこうと思う。
今回は定点観測として、雲場池の入り口付近から撮影した写真を1月から12月までの1年間を通じてみていただく。
雲場池は、上流の鹿島の森にある湧水を水源としているので、真冬でも凍ることはない。寒い朝には、水蒸気が冷気に接して靄となり、水面を這うように流れていく景色を見ることがある。
一方、入り口近くにある小さな池の方は、流れ込む水量が制限されているためか、冬には全面凍りついてしまう。
撮影した画像から60枚を選び、これを3分間のスライドショウに纏めてみた。
雲場池の四季 (2020.1.12 - 12.28 撮影画像を編集)
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