昨年に続き今回はアカタテハ。文字通り赤い色が美しく目立つタテハチョウで、東洋の特産種とされる。前翅長は35mmほど。
軽井沢でも普通に見られ、庭に来る回数も多くよく見かける種である。庭での撮影も昨年は8月から10月まで4回行っている。
前翅の赤い色が鮮やかで、後翅・裏の紋様が複雑なところが妙に気に入っている。
よく似た種にヒメアカタテハがいるが、後翅・表の赤色部が全体に広がっているのがヒメアカタテハで、外縁に沿って帯状になっているのがアカタテハである。また、後翅・裏の色が淡黄褐色がヒメアカタテハで、暗褐色がアカタテハということで、種の同定は比較的容易に行えた。
一方、雌雄の判別は翅の色や紋様からはできず、触覚の長さや頭部特に複眼の大きさが異なるとあるが素人には難しいようだ。
食草はカラムシやイラクサなどのイラクサ科で、寒冷地では年2回の発生、成虫で越冬する。今回撮影した個体はいずれも今年発生したものと思われる。
ブッドレアで吸密するアカタテハ 1/9(2016.10.4 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 2/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 3/9(2016.10.4 撮影)
器用に動く右の触覚で蜜のありかを探っているのだろうか。
ブッドレアで吸密するアカタテハ 4/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアの葉上に止まるアカタテハ 5/9(2016.10.12 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 6/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 7/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 8/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 9/9(2016.8.3 撮影)
ヨーロッパと北アメリカにはこのアカタテハの近似種 Vanessa atlanta Linne(原文のまま)が棲息していて、「Red admiral;レッド・アドミラル」(紅の提督)とも呼ばれているという(原色日本蝶類図鑑【増補版】江崎悌三校閲・横山光夫著、昭和39(1964)年、保育社発行)。
「Red admiral」とは大層な名前をつけてもらったものだし、学名のVanessaという女性の名前とも合わないなと思い、その起源を調べてみると、最初はイギリスで「Red admirable」(みごとな赤)と呼ばれていたようだ。これが転じて現在の「Red admiral」と呼ばれるようになったという説があり、納得した次第。
ちなみに、日本にいるアカタテハの学名は Vanessa indica HERBST 1794 である。
ヨーロッパの各国でも親しまれている蝶のようで、多くの国で切手の図案に採用されている。次に示すのは1959年にハンガリーで発行されたもので、VANESSA ATALANTA の文字が見える。
我が家では食器類に蝶や小鳥などの紋様がついているものを好んで使用しているが、その中のイギリス製のマグカップにもこのヨーロッパアカタテハがプリントされていた。
イギリス製マグカップに描かれているヨーロッパアカタテハ(VANESSA ATALANTA)
次もやはりイギリス製のマグカップであるが、描かれている蝶の文様がヨーロッパアカタテハとは異なっている。調べてみると、こちらはニュージランドに産するミナミアカタテハ(Vanessa Gonerilla Gonerilla)のようだ。
イギリス製マグカップに描かれているミナミアカタテハ(VANESSA GONERILLA GONERILLA)
庭のブッドレアはもう枯れてしまっていて蝶を呼ぶことはできないが、越冬蝶であるアカタテハが冬の温かい日などにふらりと飛んできてくれることを期待している。
軽井沢でも普通に見られ、庭に来る回数も多くよく見かける種である。庭での撮影も昨年は8月から10月まで4回行っている。
前翅の赤い色が鮮やかで、後翅・裏の紋様が複雑なところが妙に気に入っている。
よく似た種にヒメアカタテハがいるが、後翅・表の赤色部が全体に広がっているのがヒメアカタテハで、外縁に沿って帯状になっているのがアカタテハである。また、後翅・裏の色が淡黄褐色がヒメアカタテハで、暗褐色がアカタテハということで、種の同定は比較的容易に行えた。
一方、雌雄の判別は翅の色や紋様からはできず、触覚の長さや頭部特に複眼の大きさが異なるとあるが素人には難しいようだ。
食草はカラムシやイラクサなどのイラクサ科で、寒冷地では年2回の発生、成虫で越冬する。今回撮影した個体はいずれも今年発生したものと思われる。
ブッドレアで吸密するアカタテハ 1/9(2016.10.4 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 2/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 3/9(2016.10.4 撮影)
器用に動く右の触覚で蜜のありかを探っているのだろうか。
ブッドレアで吸密するアカタテハ 4/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアの葉上に止まるアカタテハ 5/9(2016.10.12 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 6/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 7/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 8/9(2016.10.10 撮影)
ブッドレアで吸密するアカタテハ 9/9(2016.8.3 撮影)
ヨーロッパと北アメリカにはこのアカタテハの近似種 Vanessa atlanta Linne(原文のまま)が棲息していて、「Red admiral;レッド・アドミラル」(紅の提督)とも呼ばれているという(原色日本蝶類図鑑【増補版】江崎悌三校閲・横山光夫著、昭和39(1964)年、保育社発行)。
「Red admiral」とは大層な名前をつけてもらったものだし、学名のVanessaという女性の名前とも合わないなと思い、その起源を調べてみると、最初はイギリスで「Red admirable」(みごとな赤)と呼ばれていたようだ。これが転じて現在の「Red admiral」と呼ばれるようになったという説があり、納得した次第。
ちなみに、日本にいるアカタテハの学名は Vanessa indica HERBST 1794 である。
ヨーロッパの各国でも親しまれている蝶のようで、多くの国で切手の図案に採用されている。次に示すのは1959年にハンガリーで発行されたもので、VANESSA ATALANTA の文字が見える。
我が家では食器類に蝶や小鳥などの紋様がついているものを好んで使用しているが、その中のイギリス製のマグカップにもこのヨーロッパアカタテハがプリントされていた。
イギリス製マグカップに描かれているヨーロッパアカタテハ(VANESSA ATALANTA)
次もやはりイギリス製のマグカップであるが、描かれている蝶の文様がヨーロッパアカタテハとは異なっている。調べてみると、こちらはニュージランドに産するミナミアカタテハ(Vanessa Gonerilla Gonerilla)のようだ。
イギリス製マグカップに描かれているミナミアカタテハ(VANESSA GONERILLA GONERILLA)
庭のブッドレアはもう枯れてしまっていて蝶を呼ぶことはできないが、越冬蝶であるアカタテハが冬の温かい日などにふらりと飛んできてくれることを期待している。
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