脱皮直後のA、B2匹の終齢幼虫の体長は22ー25mmほどであったが、その後キハダの葉をよく食べて3~4日後には体長は約2倍の40ー45mmほどに成長した。
10月2日には後で加わった幼虫Cも脱皮して、終齢になっているのを目撃した。
カラスアゲハの終(5)齢幼虫ー1(2023.10.2 撮影動画のキャプチャー画像)
カラスアゲハの終(5)齢幼虫ー2(2023.10.2 撮影動画のキャプチャー画像)
カラスアゲハの終(5)齢幼虫ー3(2023.10.3 撮影動画のキャプチャー画像)
脱皮後1週間ほどすると、終齢幼虫Aは餌のキハダの葉を食べなくなり、しばらくして液状の便を出した。これは蛹化へのサインであり、これまで飼育していたプラスチックケースから、いつも前蛹・蛹化時に使っている割りばしに移すことにした。
脱走防止のため、ビニール袋をかけて様子を見ていたが、やがて終齢幼虫は割りばしに静止し、さらにしばらくして割りばしに入念に糸を吐き始めた。その後、今度は体をそらせて帯糸を掛ける。この個体の場合、11往復半して23本の糸を掛け、最後に体をくねらせて掛けた糸をくぐり、上手に体を固定した。
カラスアゲハの終齢幼虫の糸掛け(2023.10.6, 11:25 ~ 15:37 30倍タイムラプス撮影後編集)
前蛹になってから3日目に蛹化が始まった。ふっくらしていた体は蛹化が近づくと痩せてくる。幼虫の殻を脱ぐときに、しっぽの先を抜いて、割りばしに付けた糸玉にしっかりとしっぽの先を押し付けて固定している。このしっぽの先にはマジックテープのような構造があり、糸球に絡みつくので帯糸とあわせて蛹の体をしっかり固定できる。
カラスアゲハの蛹化(2023.10.6, 19:27 ~ 10.8, 16:59 30倍タイムラプスと通常撮影後編集)
終齢幼虫Bも少し遅れて10月13日に蛹化した。幼虫Cもまた蛹になったが、終齢時の体長も、蛹の大きさもA、Bと比べるとやや小さめであった。
左からA、B、Cの3匹のカラスアゲハの蛹(2023.10.17 撮影)
来春の羽化が期待される。
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