メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

ちょいさかのぼって4月の国内観劇

2017年07月17日 | 国内エンタメ

国内観劇については3月分6月分をポストした。だけど4月にも二本ばかり観に行ってた。
以下二本について簡単に語ってみるとするよ。

4月なかばに観たのが紳士のための愛と殺人の手引き。
自分が観た回は柿澤勇人さんだった。

市村正親さんが8役演じるとしか前もって知らずに臨んだこのミュージカル。
これぞエンターテイメントとばかりに楽しめた。

市村さんの変身ぶりは素晴らしく、司教役のときはF列目で観ていたにも関わらず気が付かなかった。
また主役の柿澤勇人さんを拝見したのはたぶんこれが初めてだと思うのだけど、才能ある役者さんだと思った。
脇を固める宮澤エマさんは役にぴったりの可憐さ。
シルヴィア・グラブさんもキャラクター的には役にはまってたんだけど、柿澤さんとの年齢差を強く感じちゃったかな。
もともとこの方のことは歌も上手くて大好きなんだけどね。
あと高谷あゆみさんが出てたのが嬉しかったな。こういう実力派の貴重な女優さんには、幅広く長く活動していただきたい。

そしてそして『王家の紋章』。
昨年夏の初演と合わせて計4回観たよ。
そのうち3回は台風だの事故だので電車が大幅に遅れて、劇場に入れたのが時間ギリギリという危なっかしさ
まったく王家の呪いか!!

もともと原作漫画のファンであるメガヒヨ。新妻聖子さんのキャロル完コピぶりに驚愕した昨年の夏を思い出す。
もう一人のキャロル役である宮澤佐江さんも品が有って美しかったけど、小柄さと歌唱力では新妻さんが上回ってたもので。

そうそう。初演であったシーンが再演では大幅に削除されていたりもした。
分かりやすいところでは奴隷のセチママが車輪に轢かれるシーンと、メンフィスがキャロルの腕を折る(腕ポキ)の箇所。
骨折した状態でキャロルがさめざめと泣きながら歌うナンバーもカットされてたな。
まぁこのナンバー削除に関しては、次のシーンがころっと明るい曲になるもので必要ないと考えていたのでいいかも。
どちらかと言えば、腕を折って後悔するメンフィスのナンバーを入れるべきと思ってたもので。

だけど車輪のシーンは削除すべきではなかったんじゃないかな。
あれが無いと原作を読んでいないお客さんは、キャロルが自分の危険を顧みないほどの人格者って後になるまで分からないからね。

あとメンフィスがキャロルを姫だっこするところも完全削除されていた。
初演は少なくとも2回はあったはず。
まぁいくら新妻さんも宮澤さんも細いとはいえ、重い衣装をつけたまま成人女性を抱き上げるのは体に負担がかかりそうだしね。
メンフィス役の浦井健治さんはシングルキャストなもので、万一腰をやられちゃったら大変なことになっちゃうし。
姫抱っこはダンサーの方が責任もって果たしてくれたからいいのかな。

浦井さんといえば、彼の歌の巧さに4回目くらいにしてやっと気が付いた。
何せ視覚的にいろいろ飛び込んでくるミュージカルだから。
クライマックスでのソロは後ろでセチが踊りまくっているのだけど、毎回どうしてもそちらに意識が行っちゃって

それにしても主役級が歌いまくり、バックでダンサーが踊りまくるこの構図はまさに昭和の歌謡ショー。
そんなノスタルジックな演出も作品にはあってたな。
いずれ宝塚でも上演されるだろうから、そのときには頑張ってチケットを取って観てみたいな。
(正直、海外進出は脚本をいじりまくらないと無理だと思う。あまりにも日本的なもので。)

余談その1
今回、前回ともエポスカードの貸し切り公演で観劇した。
良席確約ってわけでもないけど、チケ難演目で席が結構確保できるのでよく利用させてもらっている。
演目によっては割引、そしてお土産がつくのも魅力。
今回のお土産は昭和なゼリーの詰め合わせ! これは少々嵩張った(笑)

余談その2
帝劇からの帰りは丸の内のオシャンティなブティックを眺めるのが好きなのだけど、今回こんなライアン兄さんなスーツがあった!!
 チケットぴあさんより拝借。
懐かしの80年代風ってとこかな? 今ちょうどリバイバルしてるね。
ディスプレイした店員さん、もしかして王家の紋章を観ていたのかも(笑)