貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

敦賀・色の浜:気比神宮

2017-05-02 15:55:24 | 日記
敦賀・色の浜

気比神宮

 2015年10月30日 午後1:57~

駐車場のおじさんに、「東京から?元気

やな。私も遠くへ行くのが好きなんやけ

ど・・・。」と気さくに声かけられる。

 仕事仲間の方がその方を呼んだので、

私は神宮へ急ぐ。

 市民に「けいさん」の愛称で親しまれる

氣比神宮は、大宝2(702)年の建立と伝え

られている。

 七柱のご祭神をまつる北陸道の総鎮守。

 明治に官幣大社となった。

 高さ約11mの大鳥居(重要文化財)は、

春日大社(奈良県)・厳島神社(広島県)と

並ぶ日本三大木造大鳥居の一つ。

 元禄2年旧暦8月14日の夜に芭蕉が氣比神宮

に参拝し、月明かりに照らされた神前の白砂

とその云われに感動し、

「月清し遊行の持てる砂の上」

と詠んだ。

 境内には松尾芭蕉の像と句碑があった。

やうやう白根が岳隠れて、比那が嵩現る。

あさむづの橋を渡りて、玉江の蘆は穂に出で

にけり。

 鴬の関を過ぎて、湯尾峠を越ゆれば、

燧が城・帰山に初雁を聞きて、十四日の夕暮

れ、敦賀の津に宿を求む。

 その夜、月殊に晴れたり。

 『明日の夜もかくあるべきにや』

と言へば、

『越路の習ひ、なほ明夜の陰晴はかりがたし』

と、あるじに酒勧められて、気比の明神に夜参す。

 仲哀天皇の御廟なり。社頭神さびて、松の木の

間に月の漏り入りたる、御前の白砂、霜を敷け

るが如し。

往昔、遊行二世の上人、大願発起の事ありて、

自ら草を刈り、土石を荷ひ、泥濘をかわかせて、

参詣往来の煩ひなし。

 古例今に絶えず、神前に真砂を荷ひ給ふ。

これを「遊行の砂持ち」と申し侍ると、

亭主の語りける。

 「月清し遊行のもてる砂の上」

<句意> (昔、遊行上人二世他阿上人に始まっ

てから、歴代の)遊行上人が持ち運んだという

(神前の)砂の上に差している月光は、ことさら

清らかな感じを与えることだ。

 十五日、亭主の詞にたがはず雨降る。

  「名月や北国日和定めなき」

<句意> (今宵は仲秋の)名月である。

(せっかく敦賀の十五夜を期待してきたのに、

昨夜の亭主の言葉どおり雨になってしまった)

ほんとうに北国の天気は変わりやすい。

気比神宮前の交差点の広さに、まずびっくりぼん!!



気比神宮鳥居





気比神宮本宮



気比神宮御神木





芭蕉翁立像と落葉掃きをされている御神官「お疲れ様です!」





帰り際に参拝の御一団:ご説明もある。



芭蕉と敦賀の月の説明



芭蕉句碑