貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

皆花守の子持ちかな?

2020-11-23 14:51:13 | 日記

皆花守の子持ちかな?

令和2年11月23日(月)

 港区にある天現禅寺へ初詣。

 珍しい名前のお寺の一つか。

 当寺は多聞山の山号が示すように、

本尊として毘沙門天の像

(樟の丸木作り、高さ103.5㎝)を

お祀りしている

(秘仏の為、開扉日に公開)。

 毘沙門天は、「多聞山」とも称され、

四天王の一人。

 降魔相を現じて仏国土と衆生を

守護する願誓を持ち、また、七福神

の一神でもある。  

 民俗信仰の対象。

  庭の築山の麓に、芭蕉句碑がある。

 「伊賀の国花垣の花はそのかみ

奈良の八重桜の料に附されけると

いひ伝えければ」

と前書し、

「一里は 

  みな花守の 

    子持かや」。 

 この句碑の背面に、    

「文政六葵未初冬」、

『其薫 

  四方に満つるや 

       八重桜』 

と刻印されている。

 当寺には、その頃有名な

しだれ桜があったと記録あり。   

 文政の頃、それに因んで、ここで句会

が催され、句碑が建ったのではなか

ろうかと、考えられている。