『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[最近 観た映画(3)…傑作あり]

2020-03-02 20:17:30 | 新・物語の感想

☆・・・《最近 観た映画(3)》

(今年の16作目)・・・『マリッジストーリー』…傑作5.0!
これこそアカデミー賞に相応しかった。
数年に一度、私の心を捉える激しい愛の物語がある。
想いが重なる二人であるがゆえに、ささやかな差異が許せなくなり、破局へ進んでいく夫婦の物語。
スカヨハもアダム・ドライバーもいい演技をかます。

(17)・・・『黒い司法 0からの奇跡』…4.0
やや重の作品が見たくての鑑賞。
80年代後半、いまだ黒人差別が色濃く残るアメリカ南部に、ハーバード出の黒人弁護士が事務所を構える。
刑務所には、差別による冤罪で死刑を待つ者が多くいた。
若き弁護士は、警察・裁判官・証人、町ぐるみのがんじがらめで死を待つしかない冤罪事件に「法の正義」と「諦めないこと」で愚直に戦う。
最期の切り札は「敵の良心に訴えること」だ。

(18)・・・『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』…3.5
スマホを落としたばっかりに、そこから情報を取られ、美女ハラスメントを受け続ける物語と思いきや、途中からトリッキーな物語になったので肩透かしを食った1作目だったが、この作品の傾向が分かっていたので、この2作目は楽しんだ^^
1作目の北川景子に続き、女性に人気の白石麻衣がヒロインだ。
二人とも美人なのだろうが、私の好みではない。
前者はあごのラインのあやふやさ、後者はお面みたいな顔が、どうにも気になる^^;
この作品では1作目からの殺人鬼が宿敵らしいのだが、私だったら、今作の真犯人Мを残しておき、今後のシリーズ展開で、殺人鬼と主人公(千葉雄大)らに敵対しつつの共闘をさせたほうが面白いのになぁと思った。

(19)・・・『チャーリーズ・エンジェル』…3.5
この作品、アメリカではコケたようだが、私にはすごく面白かった。
リメイク・リブートと言うよりは、続編の流れだ。
そもそも、前のシリーズが性に合わなかったので、今作の人間臭さに共感した。
「エンジェル」たちが「女の子たちの代表!」と言う作りなので、女性が見たら、なかなかグッとくるものがあると思うのだが^^

(今年の20作目)・・・『1917 命をかけた伝令』…4.0
「走れメロス」の戦場版の趣き^^;
堅実に作ってあると同時に、ご都合主義も垣間見れる。
戦場の悲劇を描きたそうでいて、撃墜された戦闘機が主人公らのもとへ墜落してきたり、地雷に引っかかったりと、派手なエンタメ傾向がたっぷり^^;
でも、戦場に隠れ住む母と赤ちゃんのエピソードは戦場の一服の清涼剤であり、状況の「天国と地獄」を表わすし、行きついた最前線で、弟の死をその兄に伝えるシーンで、我ながら意外にもホロリと来て、その全編1カットの臨場感の結果なのかなとも思うのだ。

(おまけ) 北川景子も白石麻衣も好みでないお前の好みは誰なんだ? とお怒りになるあなたへ。
私の最近のお気に入りは、AVギャルの小岩いと嬢である。
少年のような美形っぷり、最高に好みなのれす^^

                             (2020/03/02)


[最近 観た映画(2)]

2020-02-11 23:57:44 | 新・物語の感想

☆・・・良作ばかりだった。

(10)『メイドインアビス 深き魂の黎明』 …4.0
 世界観が秀逸だが、とにかく、いちいちグロい。
 アニメである。
 線と数種類の色彩で描かれているだけと考えられるのに、肉体切断面や内臓がキツい。
 物語がしっかりしているので、描写が真に迫るのだね。

(11)『AI崩壊』…3.5
 「シン・ゴジラ」の演出を巧みに取り入れていた。
 出演者も重なる(^.^)
 大味で雑な展開を予想していたけど、大胆ながらもキッチリとした物語。
 鏡や貝の意匠、「お父さん汗くさい」の伏線も良かった。
 AIのハル9000もろパクりも良し。
 子役の田牧そら 、可愛い(^.^)

(12)『ザ・ピーナッツバター ファルコン』…4.0
 ダウン症の少年と、人生のはみ出し者のロードムービー。
 「八日目」や「チョコレートドーナツ」を思い出すが、この作品の少年はアグレッシブかつ素直、プロレスラーを目指す旅、「俺の友達になってくれよ!」などと、かなり魅力的。
 もう1人の主人公はシャイア・ラブーフだが、彼はいい顔してるよね。

(13)『ナイブスアウト 名探偵と刃の館の秘密』…3.5
 アガサ・クリスティにオマージュを捧げたと言われるこの作品。
 小学生の私を読書好きにさせたアガサ作品の雰囲気をよく醸していた。
 薄っぺらのチンピラ顔のダニエル・クレイグ、ボンド役には違和感ありまくりだが、この名探偵役は軽快で良かった。
 ガッチリと事実が積み重なった状況に、ちゃんと「おーっ!」と驚かされる真相が明らかになる^_^;

(14)『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』…3.5
 30年前の「バロン(ホラ吹き男爵の物語)」で、私はテリー・ギリアム(及びモンティ・パイソン)のファンになり、また、美少女(サラ・ポーリー)好きにさせられた。
 その時に次回作とアナウンスされたのが「ドンキホーテを殺した男」。
 それを見るまで30年もかかったわけだ^_^;
 良くも悪くもギリアム作品だった。

(15)『僕のヒーローアカデミア ヒーローズライジング』…4.0
 劇場版1作目に続き、それ以上に出来が良かった。
 主人公とヒーロー育成の学園生活で対立する爆豪クンてのがいて、彼は、温和な主人公をバカにして、言動が粗暴、自分勝手なのだが、ヒーロー意識は強く、「勝って(人々を)守る!」が信条。
 彼がいいんだわ。
 元々がダーティーイメージだから、最強の敵を前に、「守って勝つ!」の主人公と対(つい)となり戦いに挑む姿はたまらない。
 また、ヒーロー学生による、被災者救助もちゃんと描いているし、戦いに際し、ちゃんと戦略を立てる様も良い。

                         (2020/02/11)

[今年 観た映画(1)]

2020-01-23 10:26:25 | 新・物語の感想

☆・・・《今年 観た映画(1)》

『ジョジョ・ラビット』…ヒトラー政権下の、ナチス少年の物語。
最初、そのコメディチックな語り口に、なかなか物語に没入出来なかった。
だが、かくまわれていたユダヤの美少女が出てきた辺りから夢中になった。
                    …4.0

『イントゥ・ザ・スカイ:気球で未来を変えたふたり』…気球による最高度を目指す男女2人の物語。
上がって下がって、それだけで物語が持つのか? と思いきや、大アクション映画になっていた。
特にヒロインには、女主人公最大の負荷がかかっていた。
気球の素材のきしむ音は心地良い。
                    …4.5

『パラサイト:半地下の家族』…朝鮮人は理系分野でノーベル賞を取るのは難しいが、芸術分野で賞を取ることは出来る、が、私の持論。
それでも認めがたいが、この作品、かなり面白かった。
富豪一家を浸食していくパラサイト一家がスピーディーに描かれる。
絵画的に美しい構図が多数見られる。
                    …4.0

『カイジ:ファイナルゲーム』…原作にないオリジナルの話だが、なかなか安定の面白さ。
だけども、ゲーム設定に疑問が起こる。
ゲームじゃない、要は、お金を集めた方が価値じゃん。
それが、絶妙の均衡で、あたかも勝負になっているのがおかしい。
                    …3.0

『ジュマンジ:ネクストレベル 』…王道の娯楽作。
ドウェイン・ジョンソンは好きなアクション俳優(^.^)
                    …3.0

『ヒックとドラゴン:聖地への冒険』…1作目は大好きだったが、今回の、一族の基盤となる故郷を去る物語が、私には不安定感を与えてきて、どうも嫌だった。
ヒロインのアスティの魅力で乗り切った!
                    …3.0

『フォードvsフェラーリ』…面白かった。
ジャイアントキリングは、男のロマン!
                    …4.0

『リチャード・ジュエル』…作る映画が全て傑作のクリント・イーストウッド。
老いた母親と2人暮らしのちょっと変わったデブ息子(俺かよッ!^_^;)のテロ冤罪の物語。
何度か言ったかもだが、イーストウッドの語り口は、吉村昭の小説に似ている。
                    …4.0

『フィッシャーマンソング』…漁師たちの歌が、イギリスの民衆の心を打つ。
その、荒くれ者たちの立ち居振る舞いに、こっちはご機嫌になる。
娘役が美幼女でめんこかったぜ!
                    …4.0

                             (2020/01/23)


[ナカデミー映画賞2020′]

2020-01-07 11:18:17 | 新・物語の感想

☆・・・中村だから、《ナカデミー映画賞2020′》!!

 念入りに書けなくて済まぬ、忙しいんだ。

 昨年は、95本の映画を観ました。
 その中から、ベスト9を選んでみました。
『トイストーリー4』…ボー・ピープの表情に泣けた。今年のディズニー諸作代表。
『ホテル・ムンバイ』…その、テロの無慈悲と臨場感!
『閉鎖病棟 それぞれの朝 』…邦画 では「ひとよ」と悩んで、その泣ける度でこっちにした。小松菜奈 、いいなぁ!
『バジュランギおじさんと小さな迷子』…世界全体を包括する内容に圧倒された。
『ファーストマン』…素晴らしい。「アド・アストラ」はいまいちだったね。
『ガリーボーイ』…インディアン・ドリーム! 「パッドマン 5億人の女性を救った男」も良かったけど、その瑞々しさで、こっちを選んだ。
『グリーンブック』…反目し合う2人がバディ (相棒)となるまでのロードムービー!
『映画のおそ松さん』…切ないペーソス! 「映画 すみっこぐらし」と、どちらにしようか悩んだ。
『レプリカズ』…B級&キアヌ・リーブス作品代表。小気味良く話が進む。
 うは! 誰もが選ぶ「アイリッシュマン」が入れられんかった^_^;

                           


[映画まとめ語り(2)]

2019-12-10 12:03:38 | 新・物語の感想
☆・・・《映画まとめ語り・2》

『アナと雪の女王2』
…エルサ ビッチ説
「1」であれだけ周囲に迷惑をかけ、やっとこさ平穏な生活を手に入れたにもかかわらず、今回、異界からの歌声に「私を呼んでいる…」と心動かされるふしだらなエルサ…。…最高です^_^;
『アイリッシュマン』
堂々たる3時間半! ギャング映画の黄金期を、高齢のスコセッシが蘇らせてくれた。デニーロもパチーノもまだまだ若いので、このレベルの作品を連発して欲しい。漢(おとこ)は「ゴッド・ファーザー」など長編を、正月の暇なときに見直したく、この作品はそれに加わる完成度!
『すみっコぐらし』
ママ友軍団や幼女たちが挨拶のように、「〇〇ちゃんは、もうすみっコぐらし 見た?」と言い合っていた。別個の何人もが、である。ついて行った大人が泣くそうである。観ずにはいられない。子供はいないのでフランス人形を抱いて観に行った(嘘^_^;)。…うは、こうきたか! クライマックス、4段階のどんでん返しがあります。ぼく、なかなかったけど、かんどうしたよ!
『イエスタデイ』
ダニー・ボイル作品。ビートルズの存在しない世界で、ビートルズの記憶があり、その歌でスーパースターになる男の物語。オモシロかったけど、かなり軽快な語り口。作中、ジョン・レノンの登場にホロり。神のようなスコアのビートルズと比され、自分を「サリエリ」と言う天才エド・シーラン、本人が実名で登場し、その器の大きさに感動!
『ドクター・スリープ』
「シャイニング」の続編。オラ、中1で、その頃の映画館は入れ替えがなかったので2回連続して観た。まあ前作もホラーとは言い難かったが、今作は、これは超能力合戦の物語。ジャンプ漫画好きの私には、その展開が面白いのだが、モダンホラー故の、古来からの因縁の度合いが欠けていて、綺麗にまとまってしまったかな。
『ゾンビランド ダブルタップ』
これはもう、純粋に面白い。バカ女やヒッピー、ゾンビオタクのツーペアに何度も吹いた。ただ、「1」にあった菓子パン(?) トゥインキーへのこだわりがなくなったのがさびしい。まあ、あれ、生ものだから、作中の時間の経過もあるからしゃーないか^_^;
『ルパン三世 THE FIRST』
山崎貴監督の連発されるCGアニメシリーズだが、それぞれ出来は悪くない。だけども、なんかちょっと解せない脚本・演出・CG技術がある。その些細なズレを感じるとダメな人は全否定に入るだろう。私は、そう言ったものは置いといて楽しむ派で、「ドラクエ」に続いて女性キャラが良く、不二子もレティシアも可愛かったし満足!(^.^) あと、次元も格好良く描かれていた!
 
                             (2019/12/10)

[映画まとめ語り(1)]

2019-11-20 14:25:48 | 新・物語の感想

☆・・・〈映画まとめて報告(5点満点)〉

   『ひとよ(4,5点)』
 出演者全てが演技派で、がっぷり四つでぶつかり合う!

 田中裕子は、俺の中での最高の名女優。
 初めて、ガキの頃の私が、一重の女優に魅力を感じた方(「天城越え」)。
 松岡茉優、佐藤健、鈴木亮平も、他の出演者も良い!

   『ターミネーター ニューフェイト(3,5点)』
 特に凄いわけではないけど、きっちりと楽しめる。

 ターミネーターシリーズの『1』『2』ばかりを誉め称える人は消えて欲しい。
 俺は『3』~『5』も好きだ。
 特に悪評高い『3』のエンディングは大好きだ。

   『マレフィセント2(4,0点)』
 一発ネタのはずが、意外にも王道ファンタジー!
 ミッシェル・
ファイファー  は加齢しても美しい。

   『オーバーエベレスト 陰謀の標的(2,5点)』
 大味な作品。

 でも、高さにヒヤヒヤさせられたから良し。
 しかし、ヒロインが、役所広司演じる隊長の今際のメッセージを無視し、雪山に消えるのは、物語のテーマの破綻である。

   『スペシャル・アクターズ(2,5点)』

 キチッと作りすぎて面白くない。

 やっぱ、新興宗教+コメディーは、「トリック」シリーズには勝てないな。
 なんか、主人公にも共感が湧かない。

   エンド・オブ・ステイツ(3,0点)』
 ちゃんと面白いです。

 ただ、1作目2作目の「ダイハード」シリーズ的な雰囲気から、「ボーン」シリーズ的になったのは、私的には残念だし、なかなかのアクションだが、到底、両シリーズのレベルにはなり得ず。
 でも、ジェラルド・バトラーは抜群にカッコいいね。

                                 (2019/11/20)


[映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』を観た]

2019-11-08 07:36:33 | 新・物語の感想

『閉鎖病棟―それぞれの朝―』メイキング映像

☆・・・なんか気になって観に行った。
 それぞれに理由があり精神病院に入院することになった人々。
 いつもの私ならば避けるタイプの話だが、選んでこんな役をしなくても良いと思われる小松菜奈や綾野剛が演じていることにも興味が起きた。
 もう1人のメインの笑福亭鶴瓶は、まあ、うまいのは知ってる。
 「閉鎖病棟」とのタイトルだが、舞台の病院は、特に閉鎖的ではない。
 閉鎖性は、登場人物の心の中にあり、それを個々が打破する物語。
 思ったよりも深刻ではなく、意外にも話は淡々と流れる。
 だけども、クライマックスの法廷のシーン。
 再登場した小松菜奈の可愛さと、リボンと、その決断の美しさに泣いちゃった。

                       (2019/11/08)


[映画『ホテル・ムンバイ』を観た]

2019-10-19 09:45:41 | 新・物語の感想

【公式】『ホテル・ムンバイ』9.27(金)公開 /本予告

☆・・・ムンバイが舞台の映画2連弾!(後編)
 これも実話。
 イスラム過激派が、ムンバイのシンボルとなる場所で同時多発テロを起こす。
 高級ホテル「タージマハル」もテロの標的とされた。
 無表情で躊躇なく銃撃を繰り返していく少年たち。
 ホテルでは、犯人は人質を取り立てこもる。
 立てこもりは数日に渡り、銃殺で殺された被害者は、ホテルのロビーに倒れたまま。
 最後の最後まで、テロリストの冷たい表情は、これこそが主題だとばかりに、見る者を「テロル」に陥れる。

                         (2019/10/19)


[映画『ガリーボーイ』を観た]

2019-10-18 17:07:10 | 新・物語の感想

Gully Boy | Official Trailer | Ranveer Singh | Alia Bhatt | Zoya Akhtar |14th February

☆・・・ムンバイが舞台の映画2連弾!^^
 ムンバイのスラムの青年が、インド社会における、障害となる慣習を乗り越えて、恋人や仲間とヒップホップのスターを目指す物語。
 実在の人物の実話らしく、大作感があり、
 近代化と雑多さが混ざりあったムンバイの街の魅力が説得力を見せる展開。
 映画館を出たら、身体にラップのビートが残ったよ(^.^)
 現在の日本では希薄になった感のある家族関係が、ラップに顕著な「親兄弟へのリスペクト」と重なって面白い
 この作品、構造的に「ジョーカー」と似ている。
 どちらも人生を輝かせることの出来ない底辺の生活にあった。
 この作品の主人公には音楽の才能があり、その才能を発現できる幸運に恵まれた。
 ジョーカーは才能なく、殺しに才能が見いだされたのは社会に追い詰められた結果であった。

                            (2019/10/18)


[ジュエリーボニーが下品な悪党の手に堕ち慰み者になる]

2019-10-13 09:03:59 | 新・物語の感想

☆・・・昨夜の営業は、台風のせいで暇なので、ずっと『ワンピース』を読んでいた。
 と、いきなり、なんか雰囲気エロいシーンが出てきて覚醒した(^o^)
 ジュエリーボニーが黒ひげティーチに捕まっていた。
 勝ち気な女が、下品な悪党の手に堕ち慰み者になる、エロいシチュエーションだ!
 それから、大人になったベローナも可愛かった。
 イラストの足の部分を見て!
 このタッチが、手塚治虫の初期の頃の曲線に似て素晴らしい(^.^)

                         (2019/10/13)


[映画『クロール ―凶暴領域―』を観た]

2019-10-12 08:46:01 | 新・物語の感想

映画『クロール ―凶暴領域―』予告編 サム・ライミ製作のディザスター・パニック・ホラー!ハリケーンで洪水に見舞われたフロリダで巨大ワニの恐怖が襲いかかる!『メイズ・ランナー』のカヤ・スコデラリオ主演

☆・・・日本に前代未聞のカテゴリー6の台風が迫る中、昨日、なんも考えずに観た作品。

 …カテゴリー5のハリケーンの渦中にあるフロリダ、
 競泳女子選手なれど、いまいちトップに立てず悩んでいる日々の主人公ヘイリーは、音信不通の父親を探しに避難勧告の出てる実家に戻る。
 そこは強風豪雨に苛まれ、数時間後には水没の危機にあった。
 すぐに父親を連れ帰れば済む話だが、そこには思わぬ災厄があった。
 作り手は出し惜しみしない。
 すぐに最大の難関は、近所のワニ園から逃げ出した凶暴なアリゲーターだとわかる。
 すぐに、それは2匹いたとわかる。
 いや、助けを乞おうとした、対岸のコンビニにいた災害現場泥棒一家3人が、ためもなく即座に瞬殺されたことで、すぐに、町自体がアリゲーターの群れに支配されていることがわかる。
 主人公の妹の元カレが災害レスキューで助けに来てくれるのだが、さぞかし頼りになるだろうと思いきや、すぐに、即殺される。
 もう、瀕死の父親と、競泳選手として自信を喪失しているヘイリー自身が戦うしかねぇ!
 ヘイリーは、堤防が決壊し水没した町に、クロールを武器に飛び込むのだった!
 なんか威勢良く書いているけど、最新の技術で切れ味良い作品だけど所詮はB級映画ですからっ!
 でも楽しめると思う。
 ちなみに、私の家は、台風となるとかなり水かさの増す秋川沿いにある。
 堤防が決壊しワニが来たらどうしよう…。

                          (2019/10/12)


[映画『アド・アストラ』を観た]

2019-10-10 05:33:06 | 新・物語の感想

映画『アド・アストラ』予告編 9月20日(金)公開


☆・・・近年、宇宙物大作が年に一回は公開されて、そのほとんどが傑作で、ハードSFが好きな私は非常に嬉しい。
 が、今作はよろしくなかった。
 ブラピの、こんな意気込みが感じられた。

「宇宙を舞台に、俺も出たテレンス・マリック監督の『ツリー・オブ・ライフ』みたいの、やりたいんだよね。あれは兄弟愛を描いたじゃん? だから、今度は父と息子の愛でさぁ。確かに俺らはテレンス・マリックのように詩的な映像は作れないけど、今は宇宙を荘厳に描ける技術もある。所々にアクションを入れてさあ、また、未来の世界であろうと俗な国家間の軋轢もあるし、月面には盗賊もいるのさ。そうそう、とある宇宙船はモンスターに乗っ取られていたりして」

 …結果、なんとも色々と中途半端な作品となった。
 何よりも、SF映画には、科学的にはおかしいけど映画的には許せる表現があるのは良しだけど、この作品、そういった視線で見ても「おいおい^_^;」とツッコミを入れたくなる演出が多数であった。
 ニントモカントモ^_^;

                           (2019/10/10)

[映画『ジョン・ウィック:パラベラム』を観た]

2019-10-09 11:07:01 | 新・物語の感想

「ジョン・ウィック:パラベラム」最強の刺客ゼロ登場【10.4公開】

☆・・・キアヌ・リーブス の作品には、いつも期待し、それが充たされず裏切られた思いになる。
 私にゃ、「マトリックス」も大した作品ではない。
 でも、懲りずにキアヌの出演作を見てしまう^_^;
 今作は、前2作で、その作風が分かっているので、思ったよりも楽しかった。
 2時間、ずーっと戦っているだけの「人類全部殺し屋世界」の話である。
 中身がないはずなのに、見終えて生活をしていると、折々に、フワッとジョン・ウイックの世界が想起されるので、なかなかの中毒性があったと言えよう。
 強大な殺し屋組織に相手にし、最終的に、ジョン・ウイックも、それを支援していた殺し屋ホテルの支配人も、組織に屈する。
 組織と折り合いをつけた形だ。
 この「なあなあ」の終幕、なにかに似ていると思ったら、「マトリックス3」であった^_^;
 ジョン・ウイックは組織への復讐を示して終わるが、はてさて。

                         (2019/10/09)


[映画『蜜蜂と遠雷』を観た]

2019-10-05 12:35:08 | 新・物語の感想

映画『蜜蜂と遠雷』予告【10月4日(金)公開】

☆・・・ピアノコンクールの、誰が勝利するかわからない状況を見せる予告編で興味が湧き観に行った。
 …優勝者がトップで活躍しだしてから、そのコンクールは世界で注目されはじめ、有望な若手が集ってきていた。
 極限までの努力と、そして天才であることも必須、絶対音感を持つことも当然の世界。
 メインは4人。
   「音楽の神に愛された少年」
   「運命の扉の前で躊躇する少女」
   「人としての生活を全うする中で勝利を願う青年」
   「完璧なテクニックに努力する若者」
 もっと熱血に泥臭く戦って欲しかったけど、天才たち故に対決構図はなく、自分との戦いとなり、作中の取材クルーの存在が、ドキュメントタッチを醸す。
 コンクールでは有名な曲は使われていないけど、特にクライマックスは圧巻。
 もちろん吹き替えだけど、それをそう見せない松岡茉優の演技、その役柄の個性を含めて良かった。

                              (2019/10/05)


[映画『ジョーカー』を観た(「共感」「絶望」の回避へ)]

2019-10-04 13:42:40 | 新・物語の感想

映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開

☆・・・これは超問題作である。

 もともと、「バットマン」シリーズは、コスプレしている奴ら全員が、バットマンを含めて狂っている。

 特に、ジョーカーは、なぜだかアメリカ国民に気に入られていて、何度となく多くの役者・声優(アニメの場合)によって映像化されている。

 だが、今回は極めつけにヤバい。

 これまでのジョーカーの狂気は、なんだかんだと、例え、セレブであろうとも、底辺のジョーカーの来歴を理解でき・もしくは理解できないことで理解できていた。

 なんらかの理解の落としどころをつけられることを、辛うじて「共感」という。

 しかし、今作のジョーカーは、全く共感できない程のリアルな狂気を宿している。

 絶対に共感したくないジョーカーであった。

 悪としての格好良ささえない、最下層から生まれたジョーカーであった。

 こんな悪のヒーローになりたくねぇ~^^;

 思わず、目をしかめながらの鑑賞となる。

 また、人とは、例えば、太宰治の「人間失格」の主人公にさえ、自分の「負」の部分と同じものを見いだし、強迫観念に駆られたりするものだが、

 今作の主人公に自分を投影しようものならば、絶望的な気持ちになる。

 そんな、見る者に絶望を与えられる作品たるや完成度が低いはずはない。

 傑作ではあるが、私は一度見れば充分だ・・・。

                              (2019/10/04)