『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[与党民主党考・115 「暴言装置」]

2010-12-01 21:55:00 | 保守の一考
☆短信です。

 次から次へと凄いね、民主党は・・・(棒読み)。

   《「早く座れよ」民主・中井氏が秋篠宮ご夫妻に非礼の極み(産経 2010/11/30 21:31)》

 <11月29日の議会開設120年記念式典で、民主党の中井洽前国家公安委員長が、来賓の秋篠宮ご夫妻が天皇、皇后両陛下のご入場まで起立されたのを見て「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と不平を漏らしていたことが30日、分かった。自民党は「懲罰の対象になりうる著しく品を欠く発言だ」と問題視している。西岡武夫参院議長も事実関係を調査する意向を示した。
 複数の国会議員によると、秋篠宮ご夫妻は式典会場の参院本会議場に入られ、天皇、皇后両陛下のご入場まで約5分間起立して待たれた。国会議員も立っていたところ、中井氏は1分半ほどで「早く座れよ」などとぼやき始めた。それほど大声ではなかったが、議場は静まっており、周囲に響き渡ったという。
 みんなの党の桜内文城参院議員は30日にブログで「想像を絶することが起こった。これでは国会崩壊だ。1人の国民として今回の野次は決して許すことはできない」と批判した。
 中井氏は30日、産経新聞の取材に「『早く座らないとだれも座れないよ』と言ったかもしれないが、秋篠宮さまに向けて言うはずがない。副議長らに言った」と釈明した。>

 ・・・なんで、こんなことが普通に言えちゃうのか分からない。

 問題は、皇族を対象にしている以前の問題で、

 公共の場でこんな<チンピラ・パフォーマンス>的な言動を行なう精神性を前国家公安委員長がもっていること自体が狂気の沙汰だ。

 こいつ、進んで、国家公安を破壊している。

 こいつは、一月に女性スキャンダルを起こしていて、七月に金賢姫スキャンダルを起こしている。

 そして、今回、皇室不敬問題を起こした。

 半年に一度、大問題を起こす「札付き」だ。

 同じことを以前にも言ったが、上記のような超暴言は、例え、天皇制を批判している社民党や共産党の議員でさえもけして口に出さないし、心にも思わないことである・・・。

                                          (2001/12/01)

[映画『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』を観た]

2010-12-01 19:36:38 | 物語の感想
☆<MOVIX昭島>に行くと、チケット売り場の女の子たちが、全員、「ヤマト」のユニフォームを着ていたので、かなり度肝を抜かれた^^;

   ◇

 「ヤマト」実写版が撮られると聞いて最初に起こった懸念などは全くない、映像技術的には海外SF作品に遜色のない出来の作品であった。

 やはり、私も「ヤマト」が大好きなので、今回の、アニメ版に敬意を表する、あるいはオマージュを捧げるかのような作りに、冒頭から何度もホロリときた。

 私は、前々から、アニメであっても実写であっても「ヤマト」をリメイクするときには、映画版のアニメ「ヤマト」の脚本を丁寧に踏襲すべきだとずっと考えていた。

 映画版のアニメ「ヤマト」は、テレビ版のダイジェストでありながら、多くのエピソードを盛り込み、長い旅の演出を見事に行なっていた。

 そのダイジェストの継ぎ目を整え、現代の技術、現代的な設定変更を素直に行なえば、傑作が出来たと考える。

 だから、今回の実写版には、感心もあれば、不満もある。

 主人公・古代進役の木村拓也は、演技はいつものキムタクだが、ルックスが古代に割りと似ていたので満足^^

 ヒロイン・森雪のキャラクター改変だが、私は良かったと思う。

 男勝りで、もう、女の子の普遍の魅力となりつつある「ツンデレ」なのだが、これが、物語の随所で、観ている私の気持ちをときめかせてくれる。

 演じる黒木メイサは、松本零士キャラとはそぐわないエグい美女だが、やはり魅力的だ。

 クライマックスだけでなく、キムタクとメイサの絡んでいる部分はステロタイプだが、妙に良かった。

 でも、キスシーンには驚いたし、もういっちょキスしたのも驚いて、最終的に子供までこさえていたのにも驚いた^^;

 そして、通信班長・相原の、女性への改変についてだが、マイコは大好きな女優なので全然構わない^^

 以前、私の職場にメーテルに似た女がいると書いたが、その子はマイコにも似ていた。

 だから、マイコの出演は、必然だろう^^

 真田さんと指令長官は、いいキャスティングだ^^

 斉藤や南部、加藤に山本もいいね!

 山崎努の沖田艦長だが、ガンで死んだウチの親父にそっくりで、なんとも感慨深かった。

 実写パートの演技陣、特殊効果ともに良かった。

   ◇

 さて、不満点を記す。

 ヤマト最大の兵器<波動砲>が、ヤマト出発直後にぶっ放されるのが、作劇的に間違っていると思った。

 ここは、主砲でなくてはならなかった。

 <波動砲>は最後の切り札である。

 パルスレーザー⇒主砲⇒波動砲と、段階を追ってヤマトの強さを示していくのが、観る者の心を盛り上げるセオリーだろうよ。

 現に、アニメ版では、主砲を用い、非常にドラマチックな結果を生んでいた。

 また、明らかに<波動砲>の軽視が見られる。

 <波動砲>はオーストラリア大陸ほどの対象を消滅せしめる兵器である。

 ただのミサイルや敵艦に放つものではない。

 せめて、大艦隊に向かって撃つべきものだ。

 物語が明らかに、<波動砲>の、オール・オア・ナッシングになっていたのは痛い。

 まあ、序盤で<波動砲>を撃ったことに、沖田艦長が「早くも、こちらの手の内を見せてしまった・・・」と呟いたので救われたが・・・。

 なんにしても、今回の実写版では、スケール感がなかった。

 先ず、14万8千光年の、ワープ航法を用いてもの数ヶ月の旅が、なんかニ,三週間のお手頃な旅になっちゃっている。

 そうそう、「地球滅亡まであと○○日」の有名な台詞及びテロップも使われていなかった。

 あれは、ヤマトの旅にはリミットがあると言う、物語の重要な要素だぞ。

 いや、イスカンダルからもたらされたワープ技術が、この実写版では重要な意味を持っているという、実写版での改変ならばいいのだが、それならば、もっと説明が必要だ。

 ガミラスは、いわゆる地球人と同じ文化・生物体系にある異星人でないという改変は分かったが、あまりにも、民族としてのスケールが小さい。

 ヤマトは、数度の敵との遭遇で、イスカンダルにたどり着いてしまう。

 ガミラス軍、スカスカである^^;

 物語の序盤では強調されていた、ヤマトの航海の困難さが、物語の進行とともに消えていく。

 また、明らかに戦闘シーンでの、敵艦隊のカット挿入による描写が不足している。

 だから、敵のミサイル攻撃を受けていても、ヤマト側が「ウワーッ!」「グワッ!」とか悲鳴をあげて飛ばされて、なんか一人被害芝居をしているようなシーンが多いのだ。

 波動砲を受けて溶ける敵艦の描写もなく、遠目に大爆発が見えるだけだ。

 アニメ版を詳細に勉強し、この作品を作れば、このような「手落ち」はないはずなのだが・・・。

 二重惑星であったガミラスとイスカンダルを、ニ分割惑星にしたのも自然科学的におかしいだろう・・・^^;(まあ、『999』世界ならあり得るけど・・・)

 さらに、この作品の作り手は、「ヤマト」を作り、それを継続させることに焦りを覚えているみたいだ。

 アニメ続編の「さらば宇宙戦艦ヤマト」の斉藤・真田・徳川さんらの死を描くのはまだいいとしても、「ヤマト」シリーズ最大の感動シーンである沖田艦長永眠シーンを蔑ろにして、「さらば」の特攻シーンまでも詰め込んだのは欲張りすぎで、感動も何もあったもんじゃない。

 今回の実写版をガミラス篇できっちりと描き込み、続編で白色彗星篇を描けば、邦画史に残る二部作にもなり得ただろうに・・・。

   ◇

 冒頭の、最後の地球艦隊を全滅させられ敗走する沖田艦をかすめて地球に降り注ぐガミラスの遊星爆弾など、見事なシーンも見られたし、

 ああ、この作品、何でもっと深いところまで潜らないで、安易な息継ぎで顔を出してしまったのか・・・、

 惜しい作品である。

 でも、もう一回、観に行きたい^^

                                             (2010/12/01)