☆う~ん、これまた、なかなかの傑作なので、驚いた。
だが、初日なのに、客席には、私と連れと、他に3人の計5人のお客さんしかいなかった。
是非、女の子は、観たほうがいいんじゃないかなぁ。
◇
すーちゃん(柴崎コウ)、まいちゃん(真木よう子)、さわ子さん(寺島しのぶ)の三人は、それぞれ独身だが、年齢や環境(職場)を違えつつも、数年来の親友として、連絡を取りあい、時に会って、草原で食事をしたりとのんびりと過ごしていた。
それぞれの生活で、ささやかなる悩みを抱えつつも、それを心中の「ツッコミ」でいなし、
三人で会えば、楽しく癒され、何ら人生に問題なく過ごしてきたし、これからも過ごしていけると思っていた。
最初は、そんな、原作が四コマ漫画だったということで、小刻みの、生活の「クスッ^^」が連続される物語と思っていた。
しかし、徐々に、恋愛・家族・仕事と、三人が決断を強いられる局面へと、話が流れていく。
それまでの淡々とした展開の中での「クスッ^^」が、「クスッ^^」で済ませられなくなるのだ。
三人で乗り越えてきた日々が、個での対峙を促される。
そして、その、「個」のささやかな集積こそが「大人の友情」へと繋がっていく様が描かれる。
見ているこちらにも、その時の流れの現実がひたひたと押し寄せる。
そして、まいちゃんやさわ子さんの問題は、次第に収束していく。
・・・三人三様の直面問題だが、まいちゃんの「生活の変化」は、私には「アルジャーノンに花束を」のような喪失の物語を感じさせてくれた。
だが、最後の最後まで、すーちゃんの問題は解決しない。
作り手は、すーちゃんにだけは、かなりのダメ押しをする。
芯の強さは感じられるが、温和なすーちゃんは、「世界」からの攻撃に耐えるのみ、か。
しかし、すーちゃんは、そんな「現在」に苦悩するのさえも、大事なんじゃないかと考え至るのだ。
やっぱ、三人で過ごすと、楽しいし^^
なーんか、若いイケメン君に好意を寄せられている気配もあるし・・・。
PS.真木よう子は、なんとも、童女のように可愛いね^^
(2013/03/03)