『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』を観た(ひな祭だし^^)]

2013-03-03 01:02:37 | 物語の感想

☆う~ん、これまた、なかなかの傑作なので、驚いた。

 だが、初日なのに、客席には、私と連れと、他に3人の計5人のお客さんしかいなかった。

 是非、女の子は、観たほうがいいんじゃないかなぁ。

   ◇

 すーちゃん(柴崎コウ)、まいちゃん(真木よう子)、さわ子さん(寺島しのぶ)の三人は、それぞれ独身だが、年齢や環境(職場)を違えつつも、数年来の親友として、連絡を取りあい、時に会って、草原で食事をしたりとのんびりと過ごしていた。

 それぞれの生活で、ささやかなる悩みを抱えつつも、それを心中の「ツッコミ」でいなし、

 三人で会えば、楽しく癒され、何ら人生に問題なく過ごしてきたし、これからも過ごしていけると思っていた。

 最初は、そんな、原作が四コマ漫画だったということで、小刻みの、生活の「クスッ^^」が連続される物語と思っていた。

 しかし、徐々に、恋愛・家族・仕事と、三人が決断を強いられる局面へと、話が流れていく。

 それまでの淡々とした展開の中での「クスッ^^」が、「クスッ^^」で済ませられなくなるのだ。

 三人で乗り越えてきた日々が、個での対峙を促される。

 そして、その、「個」のささやかな集積こそが「大人の友情」へと繋がっていく様が描かれる。

 見ているこちらにも、その時の流れの現実がひたひたと押し寄せる。

   

 そして、まいちゃんやさわ子さんの問題は、次第に収束していく。

 ・・・三人三様の直面問題だが、まいちゃんの「生活の変化」は、私には「アルジャーノンに花束を」のような喪失の物語を感じさせてくれた。

 だが、最後の最後まで、すーちゃんの問題は解決しない。

 作り手は、すーちゃんにだけは、かなりのダメ押しをする。

 芯の強さは感じられるが、温和なすーちゃんは、「世界」からの攻撃に耐えるのみ、か。

 しかし、すーちゃんは、そんな「現在」に苦悩するのさえも、大事なんじゃないかと考え至るのだ。

 やっぱ、三人で過ごすと、楽しいし^^

 なーんか、若いイケメン君に好意を寄せられている気配もあるし・・・。

   

        PS.真木よう子は、なんとも、童女のように可愛いね^^

                                          (2013/03/03)