『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

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[映画『スリー・ビルボード』を観た]

2018-02-07 02:39:07 | 新・物語の感想

『スリー・ビルボード』予告編 | Three Billboards Outside Ebbing, Missouri Trailer

☆・・・これは韓国映画のリメイクなのかな、と思えるほど、直情型の主人公だった。
 娘をレイプされて燃やされて殺された母親が、遅々として進まない警察の捜査にいらだちを募らせていた。
 そして、道の脇にうち捨てられたかのような大きな三つの立て看板に思いが向く。
 すぐに管理会社に赴き、看板を借り受け、
 「娘はレイプされて殺された」「まだ犯人は捕まらない」「どういうこと? 署長さん」と、赤字に白抜きの、見る者の興味をいやがおうなく惹きつける「広告」を作るのだった。
 そして巻き起こるミズーリ州・エディングでの人間模様の幾つもの局面。
 さも、エディング署の怠慢によっての捜査の遅れと思いきや、署長はわりと真摯で、
 それを糾弾する母親の奇行にこそ驚かされる。
 署長の部下に、ちょいと差別主義者の男がいて、そいつがマザコンで、その母親の白々しさにも驚かされる。
 立て看板による糾弾に反対している歯医者の治療を受けながら、文句を言ってくる歯医者に、母親は治療ドリルを刺すわ、
 警察署に火炎瓶を投げつけて全焼させるわ、被害者の親とはいえ、やり過ぎである。
 とは言え、車を貸してという娘にそれを許さず、徒歩で夜間に出かけさせて、被害に遭わせたのは母親でもあった。
 一筋縄ではいかないストーリーだった。
 隠れたテーマとして「母性は事実を曇らせる」なんてのもあると思う。
 韓国映画でちょくちょくみられる展開である。
 なお、この作品の監督はイギリス人で、北野武作品の熱心なファンなのだそうだ。
 韓流全く関係なし!!^^;

                               (2018/02/07)



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