『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

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[映画『アメリカン・スナイパー』を観た(寸評)]

2015-02-24 09:54:03 | 新・物語の感想

☆・・・クリント・イーストウッド監督の新作で、最大のヒットを続けている作品だそうだ。
 なんとなく、派手なものを想像していたのだが、やっぱり割とクールに、淡々と話が紡がれていた。
 良作である。
 この作品は、アメリカ国内で、戦争賛美か反戦かで物議を醸しているそうだ。
 実際に観てみると、どこをどう見れば「戦争賛美」の作品なんだよ! と戸惑う。...
 私には、「表立たない戦争の犠牲者で、それでも戦わなくちゃならない心の強い男の物語」にしか見えない。
 イーストウッドが共和党支持者であり、政治家の時期もあったが、その経歴を見れば、ステロタイプのタカ派でないことは瞭然だ。
 タカ派が『グラン・トリノ』みたいな作品を撮るかよ^^
 「ダーティー・ハリー」から「グラン・トリノ」、「アメリカン・スナイパー」に至るまで、一貫しているのは、共同体(家族・地域・国・・・)に踏み入ってくる悪に対しては戦いを辞さない、ということだ。
 この作品の主人公は、アメリカに対してのテロへの怒りがモチベーションになっている。
 ちなみに、イーストウッドは、外征戦争には反対している。

             (2015/02/24)



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2 コメント

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私も見ました。 (MUTI)
2015-03-11 01:26:49
(以下、ネタバレです。味鑑賞者注意)
私の印象に残ったのは、ラスト一つ前のシーンです。
敵の狙撃手を殺し、軍を辞める事を決意した主人公。しかし主人公の陣取った狙撃地点に押し寄せるテロリスト。なんとか砂嵐に紛れてそこから脱出する際、主人公が車に乗り損ねそうになる。が、なんとか乗車して生還する。しかし、彼は乗車の際に狙撃銃を棄てており、その棄てられた狙撃銃が砂の嵐の中で埋もれていく… という描写でした。それこそ武士道的には、武士の魂を棄てたわけで、ひょっとすると監督は、主人公のこの後を、ここで暗示していたのかもしれません。
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MUTIさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2015-06-17 09:45:41
私も、そのシーンを覚えていますが、そこまで考えがいきわたりませんでした^^;
イーストウッドは、律儀に、丹念にカットを重ねる作家ですよね。
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