『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

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[ミステリ『イニシエーション・ラブ』を読んだ]

2008-12-23 22:34:27 | 物語の感想
☆いつの間にやら、なかなかの人気作家になっていた、乾くるみの『イニシエーション・ラブ』を読んだ。

 ミステリ臭のない、80年代を舞台にした恋愛小説の体裁であるが、最後の二行で全てが変転する、超ド級のミステリだ。

 その「からくり」はともかく、私は、その描かれている、ちと野暮な恋愛模様に、非常にノスタルジックな思いをチクチクさせられた。

 具体例が、ことごとく自分と重なるのだ。

 う~ん、私も、イニシエーション(通過儀礼)としての恋愛を経てきたんだなあ、と思う。

 それは、村上春樹の恋愛小説とは違う、武者小路実篤のような必死な、恥ずかしい恋愛の数々だった。

 特に、可愛いマユと、美しいミヤコに挟まれている「主人公」の姿を見ると、自分の輝かしい時代を思い出す。

 思えば、・・・(以下ry

   ◇   ◇

 乾くるみは、講談社ノベルスのメフィスト賞のデビューだが、私は、その頃、本格ミステリを読み漁っていて、毎月、講談社ノベルスのほとんどを購入して読んでいた。

 そんな時期が三年ほど続いていた。

 乾くるみのデビュー作『Jの神話』も、発売と同時に読んだ。

 そのトリックもさることながら、女性特有のネッチリとした深い「エロス」描写に非常に感心(興奮)した。

 私は、真意を探るべく、その『Jの神話』を、あえて気のある女の子に読ませたものである。

 期待して読んだ、次作『匣の中』は、いまいちの出来だったが、男が恋人の乳首を「クリック! クリック!」とするところだけが乾チックだった^^;

 三作目の『塔の断章』は買ってはあるが、読んでいない。

 今回、『イニシエーション・ラブ』が良かったので、これから、『塔の断章』や、続作も読もうと思っている。

                       (2008/12/23)


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2 コメント

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Unknown (りっく)
2008-12-25 11:04:14
乾くるみは男ですが。
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マジっすか!? (ミッドナイト・蘭)
2008-12-25 14:23:54
ありがとうございます。
かなり驚きました。

仕事が年末で忙しいですが、その「驚き」で今日を乗り越えます!
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