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☆いつの間にやら、なかなかの人気作家になっていた、乾くるみの『イニシエーション・ラブ』を読んだ。
ミステリ臭のない、80年代を舞台にした恋愛小説の体裁であるが、最後の二行で全てが変転する、超ド級のミステリだ。
その「からくり」はともかく、私は、その描かれている、ちと野暮な恋愛模様に、非常にノスタルジックな思いをチクチクさせられた。
具体例が、ことごとく自分と重なるのだ。
う~ん、私も、イニシエーション(通過儀礼)としての恋愛を経てきたんだなあ、と思う。
それは、村上春樹の恋愛小説とは違う、武者小路実篤のような必死な、恥ずかしい恋愛の数々だった。
特に、可愛いマユと、美しいミヤコに挟まれている「主人公」の姿を見ると、自分の輝かしい時代を思い出す。
思えば、・・・(以下ry
◇ ◇
乾くるみは、講談社ノベルスのメフィスト賞のデビューだが、私は、その頃、本格ミステリを読み漁っていて、毎月、講談社ノベルスのほとんどを購入して読んでいた。
そんな時期が三年ほど続いていた。
乾くるみのデビュー作『Jの神話』も、発売と同時に読んだ。
そのトリックもさることながら、女性特有のネッチリとした深い「エロス」描写に非常に感心(興奮)した。
私は、真意を探るべく、その『Jの神話』を、あえて気のある女の子に読ませたものである。
期待して読んだ、次作『匣の中』は、いまいちの出来だったが、男が恋人の乳首を「クリック! クリック!」とするところだけが乾チックだった^^;
三作目の『塔の断章』は買ってはあるが、読んでいない。
今回、『イニシエーション・ラブ』が良かったので、これから、『塔の断章』や、続作も読もうと思っている。
(2008/12/23)
ミステリ臭のない、80年代を舞台にした恋愛小説の体裁であるが、最後の二行で全てが変転する、超ド級のミステリだ。
その「からくり」はともかく、私は、その描かれている、ちと野暮な恋愛模様に、非常にノスタルジックな思いをチクチクさせられた。
具体例が、ことごとく自分と重なるのだ。
う~ん、私も、イニシエーション(通過儀礼)としての恋愛を経てきたんだなあ、と思う。
それは、村上春樹の恋愛小説とは違う、武者小路実篤のような必死な、恥ずかしい恋愛の数々だった。
特に、可愛いマユと、美しいミヤコに挟まれている「主人公」の姿を見ると、自分の輝かしい時代を思い出す。
思えば、・・・(以下ry
◇ ◇
乾くるみは、講談社ノベルスのメフィスト賞のデビューだが、私は、その頃、本格ミステリを読み漁っていて、毎月、講談社ノベルスのほとんどを購入して読んでいた。
そんな時期が三年ほど続いていた。
乾くるみのデビュー作『Jの神話』も、発売と同時に読んだ。
そのトリックもさることながら、女性特有のネッチリとした深い「エロス」描写に非常に感心(興奮)した。
私は、真意を探るべく、その『Jの神話』を、あえて気のある女の子に読ませたものである。
期待して読んだ、次作『匣の中』は、いまいちの出来だったが、男が恋人の乳首を「クリック! クリック!」とするところだけが乾チックだった^^;
三作目の『塔の断章』は買ってはあるが、読んでいない。
今回、『イニシエーション・ラブ』が良かったので、これから、『塔の断章』や、続作も読もうと思っている。
(2008/12/23)
かなり驚きました。
仕事が年末で忙しいですが、その「驚き」で今日を乗り越えます!