☆この作品、今日で公開が終わりの映画館が多く、私、慌ててレイトショーに行きましたよ。
う~む、面白かった。
今まで、地球に狩りに来ていたプレデターが、今回は、自分らのこさえたハンティング・フィールドに地球人のサバイバーたちを連れてくる設定である。
ある意味、『新・猿の惑星』みたいなコペルニクス的な展開とも言えよう^^
この、何者かが、人類から数人の人間を選んで連れて来て、そこで特殊なミッションを与えるというコンセプトは、大人気マンガで、映画化もされる『GANTZ』と同じである。
くしくも、『GANTZ』は内容を先行された形で、
『GANTZ』の人気は、その強制性の中で、見も知らない仲間と、その異世界の謎を探索しつつ、未知の存在と戦っていくことにあり、
それと同様の展開を見せる今回の「プレデター」は、シンプルな話ながらも、定番の、謎・仲間・バトル・解明・捻り・終局への流れを、非常に丁寧な描写で行い、実に面白かった。
舞台となる惑星を熱帯の気候にしたこともあって、登場人物は、常に暑さにまいるような表情をしており、それが本当に暑いのだろうから、演技云々はおいておいても、各役者の挙動にリアルさが出てくる。
連れて来られるメンバーは、主に各種軍隊のエキスパート達だが、そこに、例えば、プロレスラーのチャンピオンとかが選ばれていたりして興醒めさせられないところが良かった。
スポーツ選手は、勝つために人を殺す訳ではないし、このプレデターたちの仕組んだ生き残りゲームを勝ち抜くのには不適格だからだ。
メンバーの中には、一人、硬派な日本人ヤクザがいて、寡黙でありつつも、寡黙な理由は「口は災いの元」とツメて指を欠落した手をニヤリと見せたりの味のある演出、日本刀でプレデターと決闘をする(しかも勝つ)など、物語上、華を持たせられている。
これは、おそらく、昨今の世界映画市場での渡辺謙の活躍のおかげであろう。
渡辺謙の活躍は、ハリウッドに、日本人の美徳を植えつけてくれた。
また、おそらくマニアにはたまらないのだろうが、各国軍人の銃器の違いも面白い。
なかなか、リアルに感傷的な情緒を見せるヒロインなどは、イスラエルから拉致されてきたのだが、最新式っぽい、デジタル表示の銃器を持っている。
主人公は、機能的だが無骨なもの。
くだんのヤクザは、装飾された短銃。
力押しのロシアのマシンガン、などなど。
同様に、各プレデターのマスクの違いも鮮明で、個性が感じられた。
プレデターの方にも、何やら事情があるらしいのは、その第二作目辺りから分かっているのだが、今回の作品では、更に二つの種族が諍いを起こしていることも語られて、今後のシリーズ展開に生かされるだろう。
主人公が、やや個人的な個性のようでいて、最終的には、仲間を助けてしまうという、その、「土壇場での選択」と言うテーマにおいても、やや切れ味が悪かったが、見ている私らでも共感できるテーマで良かったと思う。
公開の最終日に、明日が仕事早いのにレイトショーに駆けつけて良かった^^
『プレデター』シリーズは、まだまだ多くの可能性を秘めているのだなぁ!
(2010/08/06)
う~む、面白かった。
今まで、地球に狩りに来ていたプレデターが、今回は、自分らのこさえたハンティング・フィールドに地球人のサバイバーたちを連れてくる設定である。
ある意味、『新・猿の惑星』みたいなコペルニクス的な展開とも言えよう^^
この、何者かが、人類から数人の人間を選んで連れて来て、そこで特殊なミッションを与えるというコンセプトは、大人気マンガで、映画化もされる『GANTZ』と同じである。
くしくも、『GANTZ』は内容を先行された形で、
『GANTZ』の人気は、その強制性の中で、見も知らない仲間と、その異世界の謎を探索しつつ、未知の存在と戦っていくことにあり、
それと同様の展開を見せる今回の「プレデター」は、シンプルな話ながらも、定番の、謎・仲間・バトル・解明・捻り・終局への流れを、非常に丁寧な描写で行い、実に面白かった。
舞台となる惑星を熱帯の気候にしたこともあって、登場人物は、常に暑さにまいるような表情をしており、それが本当に暑いのだろうから、演技云々はおいておいても、各役者の挙動にリアルさが出てくる。
連れて来られるメンバーは、主に各種軍隊のエキスパート達だが、そこに、例えば、プロレスラーのチャンピオンとかが選ばれていたりして興醒めさせられないところが良かった。
スポーツ選手は、勝つために人を殺す訳ではないし、このプレデターたちの仕組んだ生き残りゲームを勝ち抜くのには不適格だからだ。
メンバーの中には、一人、硬派な日本人ヤクザがいて、寡黙でありつつも、寡黙な理由は「口は災いの元」とツメて指を欠落した手をニヤリと見せたりの味のある演出、日本刀でプレデターと決闘をする(しかも勝つ)など、物語上、華を持たせられている。
これは、おそらく、昨今の世界映画市場での渡辺謙の活躍のおかげであろう。
渡辺謙の活躍は、ハリウッドに、日本人の美徳を植えつけてくれた。
また、おそらくマニアにはたまらないのだろうが、各国軍人の銃器の違いも面白い。
なかなか、リアルに感傷的な情緒を見せるヒロインなどは、イスラエルから拉致されてきたのだが、最新式っぽい、デジタル表示の銃器を持っている。
主人公は、機能的だが無骨なもの。
くだんのヤクザは、装飾された短銃。
力押しのロシアのマシンガン、などなど。
同様に、各プレデターのマスクの違いも鮮明で、個性が感じられた。
プレデターの方にも、何やら事情があるらしいのは、その第二作目辺りから分かっているのだが、今回の作品では、更に二つの種族が諍いを起こしていることも語られて、今後のシリーズ展開に生かされるだろう。
主人公が、やや個人的な個性のようでいて、最終的には、仲間を助けてしまうという、その、「土壇場での選択」と言うテーマにおいても、やや切れ味が悪かったが、見ている私らでも共感できるテーマで良かったと思う。
公開の最終日に、明日が仕事早いのにレイトショーに駆けつけて良かった^^
『プレデター』シリーズは、まだまだ多くの可能性を秘めているのだなぁ!
(2010/08/06)