[映画『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』を観た＾＾]

「シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ」日本版新予告

☆・・・もう、たまらんかった＾＾
　メチャ面白かった＾＾
　オール超人大集合、紅白対決ならぬ、最終的にはバトルロイヤルで「アベンジャーズ３」と銘打ったほうが良いようでいて、最終的には、キャップの作品であっていいと分かる。
　私は、とにかくキャプテン・アメリカが好きで、前作の『キャプテン・アメリカ：ウインター・ソルジャー」の出来には狂喜乱舞した口だ。
　また、一作目『キャプテン・アメリカ：ザ・ファースト・アベンジャー』は、イーストウッドの『父親たちの星条旗』と対に見ると最高だぞ！
　私は、キャップの、その正義感が大好きなのだ。
　苦悩もあるだろうに、いや、今作など、その葛藤は大きいだろうに、けして表には出さない。
　たまに悲しい表情をするだけだ。
　節操なく世界の警察を標榜する「アメリカ」の名前を冠しながら、その愛国心は、その正義感は、アメリカをとうに超越している。
　アメリカの組織などを飛び出すことに何ら躊躇がない。
　一見、旧友を守るという感情に支配されているように思えて、その心中では、「常に何が正しいか」を瞬時に見極めて行動している。
　彼に従う者も多いが、彼は一人でも戦う。
　彼は、特に超人ではなく、他のヒーローに見劣りする強化人間でしかない。
　しかし、日ごろの肉体的鍛錬と精神修養によって、とにかく戦う・闘い続ける。
　倒れても、不屈の精神ですぐに立ち上がり、攻撃を間断なく連続させる。
　もう、身体が動くならば戦い続ける。
　それが当然なのだ。
　対するアイアンマンたち、その主張は、全く持って正しい。
　日頃は軟派なアイアンマンだが、今回は現実的な正論で行動する。
　両者、主張を譲らず、「シビル・ウォー」、内戦に突入する。
　南北戦争の被害者数の異常な膨大さでわかるように、内戦と言うものは、他国との戦争以上に血みどろの様相を示す。
　キャプテン・アメリカ陣営もアイアンマン陣営も、仲間がバタバタとリタイアしていく殺伐さ。
　まあ、リブート若造のスパイダーマンや、なんかノホホンとしているアントマンの活躍で、マーベルらしい陽気さが醸される。
　ブラックパンサーの誠実、ウインターソルジャーの寡黙な強さ、スカーレットウイッチの超越とモロさ、ファルコンの頼りがい、ホークアイの知恵、ブラックウイドウのしなやかさ、ウォーマシンの再起不能＾＾；・・・、二時間半の長尺だから描き込めた傑作だ。
　しかし、『ウォッチメン』のドクターマンハッタンの如きヴィジョンは物語上の使い勝手悪いね＾＾；

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2016/04/29）