6月16日
夕べも寒かった。
でも、湯たんぽのおかげでぐっすり眠れました。
寒い日の朝はランクルのエンジンが目を覚ましてくれません。
チベタンの運転手さんは、自分のランクルの癖を見抜き、
それぞれの方法でエンジンを掛けます。
私が日本人だと言うことを知っている運転手さんが
「トヨタはいい!」と言ってランクルをポンと叩きます。
「私もトヨタに乗っている。」というと車の鍵を渡そうとして
「運転してみるか?」といたずらっぽく言ってきます。
「ハンドルの位置が違うから運転できない。」というと
不思議そうな顔をします。
チベットに入ってから乗用車ではランクル以外の車は
ほとんど見たことがありません。
走っている車のほとんどがランクルで、そのほかはトラックばかりです。
ランクルも私達が乗っているウェイさんの車のようにもう少しで
30万キロになろうとしているような古い車から
ピカピカの新車までいろいろな年式が混ざっています。
日本車がこのようにチベタンの人に信頼され愛されているのを見ると、
ちょっと誇らしい気分になります。
これが日本人の血なのでしょう。
10:10分、パリャンを出発します。
今日はサガまで走ります。
少し走ると私達のランクルの距離メーターが299,999mに
なっています。
ここから30万キロへ向けてカウントダウンをします。
テン、ナイン、エイト、・・・・スリー、ツー、ワン、ゼロ!
みんなで拍手をしてお祝いします。
ウェイさんもちょっと嬉しそうです。
パリャンから少し走ったところに湖があります。
この湖のところにはサラサラの砂で出来た砂山があります。
その砂山が折り重なって砂漠のような景観を造っています。

来るときに写真を撮ろうとしたのですが、
車を止める切っ掛けがつかめずにパりゃんまで走ってしまいました。
ですから帰りにはここで写真を撮ろうと思っていたので、
ウェイさんに声をかけてランクルを止めてもらいます。

幾重に重なる砂山の向こうに深い藍色の湖があり、
さらにその先には白銀のヒマラヤが見えています。
この景色に出会えたことに感謝しつつ数枚の写真を撮ります。
219国道を快調に走っていると前方にガソリンスタンドが
見えてきます。
このガソリンスタンドは真新しく立派なのです。
周りの風景とは異質なくらい立派なのです。

なぜかというと、このガソリンスタンドの前の道路が
200メートルほど舗装されているのです。
スタンド前もすべて舗装されています。
ほとんどの道路が砂利道なのにこのガソリンスタンドの周りだけが
まるで日本の都会並みの設備を持っています。
私は、ふと思いました。
このガソリンスタンドはどこぞの国のODAによる
援助で造ったものではあるまいか?
そんなことを思うほど立派なガソリンスタンドです。
ここで、私達のランクルも給油します。

ウェイさんの運転は実に慎重です。
道路事情にうまく合わせてスピードをコントロールしています。
追い抜かれても自分のペースを守ります。
後ろの席の真ん中に載っていたのでウェイさんの運転ぶりが
一番よく見えるのです。
私はウェイさんの運転には絶対の信頼をおいています。
そのウェイさんが、珍しく怒っています。
事の起こりは強引に追い越しをしたランクルにあります。
私達のランクルが普通に走っていると後ろからクラックションを
鳴らし強引に追い越しを仕掛けてきます。
こちらの車にお構いなしに強引に追い越しを仕掛けてくるので
ウェイさんがそれほど広くもない道路の端に車を寄せると
すれすれに抜いていきます。
ウェイさんが怒ったようです。
猛然とこの追い越しをしたランクルを追いかけます。
追いついたところでクラックションを鳴らし逆に追い越しを
しようとするのですが、前の車がよけないのです。
これでウェイさんがさらに怒ったようです。
強引に突っ込んでいくのですが、いかんせん、狭い道路では
前の車が横に寄らない限り追い抜くことは出来ません。
しばらく追走していると、前方でトラックが2台スタックして
道路を塞いでいます。
スタックした車の横を交わそうとしてそのトラックも
スタックしてしまったようです。
道路が2台の車で完全に塞がれています。
前を走っているランクルが道路から横の草原へ降りて
この2台を交わしていきます。
夕べも寒かった。
でも、湯たんぽのおかげでぐっすり眠れました。
寒い日の朝はランクルのエンジンが目を覚ましてくれません。
チベタンの運転手さんは、自分のランクルの癖を見抜き、
それぞれの方法でエンジンを掛けます。
私が日本人だと言うことを知っている運転手さんが
「トヨタはいい!」と言ってランクルをポンと叩きます。
「私もトヨタに乗っている。」というと車の鍵を渡そうとして
「運転してみるか?」といたずらっぽく言ってきます。
「ハンドルの位置が違うから運転できない。」というと
不思議そうな顔をします。
チベットに入ってから乗用車ではランクル以外の車は
ほとんど見たことがありません。
走っている車のほとんどがランクルで、そのほかはトラックばかりです。
ランクルも私達が乗っているウェイさんの車のようにもう少しで
30万キロになろうとしているような古い車から
ピカピカの新車までいろいろな年式が混ざっています。
日本車がこのようにチベタンの人に信頼され愛されているのを見ると、
ちょっと誇らしい気分になります。
これが日本人の血なのでしょう。
10:10分、パリャンを出発します。
今日はサガまで走ります。
少し走ると私達のランクルの距離メーターが299,999mに
なっています。
ここから30万キロへ向けてカウントダウンをします。
テン、ナイン、エイト、・・・・スリー、ツー、ワン、ゼロ!
みんなで拍手をしてお祝いします。
ウェイさんもちょっと嬉しそうです。
パリャンから少し走ったところに湖があります。
この湖のところにはサラサラの砂で出来た砂山があります。
その砂山が折り重なって砂漠のような景観を造っています。

来るときに写真を撮ろうとしたのですが、
車を止める切っ掛けがつかめずにパりゃんまで走ってしまいました。
ですから帰りにはここで写真を撮ろうと思っていたので、
ウェイさんに声をかけてランクルを止めてもらいます。

幾重に重なる砂山の向こうに深い藍色の湖があり、
さらにその先には白銀のヒマラヤが見えています。
この景色に出会えたことに感謝しつつ数枚の写真を撮ります。
219国道を快調に走っていると前方にガソリンスタンドが
見えてきます。
このガソリンスタンドは真新しく立派なのです。
周りの風景とは異質なくらい立派なのです。

なぜかというと、このガソリンスタンドの前の道路が
200メートルほど舗装されているのです。
スタンド前もすべて舗装されています。
ほとんどの道路が砂利道なのにこのガソリンスタンドの周りだけが
まるで日本の都会並みの設備を持っています。
私は、ふと思いました。
このガソリンスタンドはどこぞの国のODAによる
援助で造ったものではあるまいか?
そんなことを思うほど立派なガソリンスタンドです。
ここで、私達のランクルも給油します。

ウェイさんの運転は実に慎重です。
道路事情にうまく合わせてスピードをコントロールしています。
追い抜かれても自分のペースを守ります。
後ろの席の真ん中に載っていたのでウェイさんの運転ぶりが
一番よく見えるのです。
私はウェイさんの運転には絶対の信頼をおいています。
そのウェイさんが、珍しく怒っています。
事の起こりは強引に追い越しをしたランクルにあります。
私達のランクルが普通に走っていると後ろからクラックションを
鳴らし強引に追い越しを仕掛けてきます。
こちらの車にお構いなしに強引に追い越しを仕掛けてくるので
ウェイさんがそれほど広くもない道路の端に車を寄せると
すれすれに抜いていきます。
ウェイさんが怒ったようです。
猛然とこの追い越しをしたランクルを追いかけます。
追いついたところでクラックションを鳴らし逆に追い越しを
しようとするのですが、前の車がよけないのです。
これでウェイさんがさらに怒ったようです。
強引に突っ込んでいくのですが、いかんせん、狭い道路では
前の車が横に寄らない限り追い抜くことは出来ません。
しばらく追走していると、前方でトラックが2台スタックして
道路を塞いでいます。
スタックした車の横を交わそうとしてそのトラックも
スタックしてしまったようです。
道路が2台の車で完全に塞がれています。
前を走っているランクルが道路から横の草原へ降りて
この2台を交わしていきます。