井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

帰路・サガへ 2

2006-10-05 19:22:45 | カイラス巡礼・旅行記
 ウェイさん達チベタンの運転手は、スタックしている
トラックを助けに行きます。 
トラックですので重量がありスタックしている場所の砂を
スコップでよけて、みんなで押してどうやら
抜け出すことが出来ました。

20分ほどでウェイさん達が戻ってきます。
私は残された1台をどうするのかその車を指さしたら、
ウェイさんがポツリと「チャイニーズ!」といいます。

 この一言で、チベットの人達の中国人に対する感情的なしこりが
まだまだ深いことを理解しました。
征服者である中国人と抑圧されているチベットの人達、
この問題は私のような日本人には理解できない深い感情の亀裂が
あるのだと思います。

 草原で昼食を取ります。 
 ウェイさんがしきりに自分のランクルの右前輪を見ています。
どうやら右の前輪にガタが来ているようです。
早速、修理が始まります。


修理はウェイさんより若い運転手の人が行います。
タイヤを外し、前輪のドラムブレーキを外し、
ドラムそのものも外してしまいます。
そしてドライブユニットまで外して調整を行います。
修理終了まで約2時間、みんなが集まって
それぞれが出来ることで手伝います。

ここでは、この程度の修理が出来なければ走ることは出来ません。
都会と違って修理工場は限られたところにしかありませんし、
電話を掛ければ部品が直ちに届くと言うことが
期待できる場所でもないのです。

故障しやすい部品は代替品を持って歩き、それがなければ何とか
自分たちで修理するしかないのです。
どこで修理技術を教わったのか知りませんが、
ジャッキと簡単な修理工具で何とか修理を終えました。

このように修理できるのは年式が古いこともあるかと思います。
最近のランクルも電子部品が多用されています。
この最新のランクルが故障したときに彼らは直せるのでしょうか?

日産のパトロールも三菱のパジェロでもなくて
トヨタのランクルが良いのにはそれなりの理由があるのだと思います。
「故障が少なく直しやすい。」それがトヨタのランクルなのでしょうか?


エコトレックのスタッフです。
ちょっとのんびりして一息ついているところです。