急に気温が下がりました。先週はまだ半袖の毎日でしたが、月曜からは上着が必要ですねえ。そんな中、マリーンズ、ついにマジック点灯。51年振りのこととか。バファローズとの3連戦も、初戦で宗の同点ツーランで引き分けましたが、その後は連勝。佐々木くん頑張って点灯しました。といっても、その後は1勝2敗。そして今日は雨。バファローズは負けました。こんなデッドヒートでシーズンが終わっても、またCSがある。これまた大変ですよねえ。毎日疲れますわ。
まあ、心配なマリーンズですが、それは置いといて、今回は久々のベルリオーズ。幻想交響曲であります。ベルリオーズと言えばこの曲ですねえ。他の曲はあまり聴いたことがありません。この曲、これまでも幾度か取り上げましたが、ここのところほとんど聴いたことなかったのでありました。それで、久々に取り出したのが、チョン・ミュンフン指揮パリ・バスティーユ管弦楽団の演奏。1993年10月パリでの録音です。
この演奏、つい最近出たものというイメージがありました。それでももう30年前になりますね
チョン・ミュンフンも1953年生まれですから、現在68才。この録音のときは30才。バスティーユ・オペラの音楽監督であったときのものです。チョン・ミュンフンは、前任のバレンボイム同様、不幸な辞任劇でこのオケを去ることになったのですが、その後もいろんなオケで活躍されていることは、周知のことであります。
そうは言っても、わたしはこのチョン・ミュンフンの演奏は、まったく聴いたことありませんでした。どころか、バスティーユ・オペラのことと、お姉さんがチョン・キョンファであることくらいしか存じ上げませんでした。ピアニストとしての演奏も同様であります。この幻想交響曲は、発売されたときから、話題になったことは知ってましたが、なかなか聴いてみようとは思いませんでした。中古やさんで見つけたは随分前ですが、それほど熱心に聴いていなかったのも事実なんですね。そんなことで今回は反省の気持ちも込めて、であります。
このチョンの演奏は、まず録音もかなり鮮明で、細かいところも明瞭、そして低音もズンズン。幻想は、やはり録音がいいと、その音響的効果もとてもいい、ということでその点では理想的ですね。そして、設立間もないバスティーユ管も非常によく鳴るのであります。金管がガンガンと咆哮し、低弦が唸り、弦は美音の限りを尽くすと、まあ音響効果は非常にいい。そして全体的に明るい。そして凄まじい音量。まあこれほどの美音の洪水には、参った、であります。チョンは、実にこの発足間もないオケを統率して、実によく考えた演奏を展開しているのでありました。
とは言え、大音量のまさにいけいけドンドンで圧倒される中、それほど心に残らないのも事実か。第1楽章、冒頭から実にいい。これからの展開をまったく期待させてくれる。オケの表情も実にいい。ここは吼えて、と期待するところでもツボをしっかり押さえてくれるのもうれしい。第2楽章、舞踏会。豪華絢爛なんですが、ここいらから…、どうもオケの軽さが気になるなあ、第3楽章、オケの色彩美はとてもいいし、屈託のない表情も好感が持てる。表現は多彩で実に見事なんですね。しかし、例えば、最後の雷鳴の轟く中の木管、私が期待してるのは、おどろおどろしさでも言うんでしょうか。陰の部分が欲しいなあってことですね。第四楽章、堂々とした断頭台への行進。金管が高らかに叫び、ティンパニが炸裂。低弦が唸る。凄まじい響きが大爆発。そして終楽章。前楽章に続いての大迫力でオケの叫び。生々しい響きでの音の競演、地の底からのうめきのような低音。これだけの管弦楽を明快に大音量で鳴り響かせて、高らかに「怒りの日」歌い上げられ、それからコーダまで、もう体が演奏に合わせて踊りださんばかりの興奮の渦の中で、自らも叫び出しそうになる私がありました。ただ、第3楽章までの問題は、第四楽章以降も継続されており、恐怖感や絶望の中での狂気などのが、大音量に中でかき消されてしまっています。まあ、それはそれで、まあいいや、って思わせてしまうところが、この演奏の凄さなんでしょうね。
あっ、そうそう11日にはドラフト会議がありましたね。マリーンズ、市和歌山の松川捕手を1位指名。かなり意外でしたが、強打の捕手になって支えて欲しいですねえ。3位の広畑投手も即戦力として楽しみであります。
(DG POCG-1901 1995年)
まあ、心配なマリーンズですが、それは置いといて、今回は久々のベルリオーズ。幻想交響曲であります。ベルリオーズと言えばこの曲ですねえ。他の曲はあまり聴いたことがありません。この曲、これまでも幾度か取り上げましたが、ここのところほとんど聴いたことなかったのでありました。それで、久々に取り出したのが、チョン・ミュンフン指揮パリ・バスティーユ管弦楽団の演奏。1993年10月パリでの録音です。
この演奏、つい最近出たものというイメージがありました。それでももう30年前になりますね
チョン・ミュンフンも1953年生まれですから、現在68才。この録音のときは30才。バスティーユ・オペラの音楽監督であったときのものです。チョン・ミュンフンは、前任のバレンボイム同様、不幸な辞任劇でこのオケを去ることになったのですが、その後もいろんなオケで活躍されていることは、周知のことであります。
そうは言っても、わたしはこのチョン・ミュンフンの演奏は、まったく聴いたことありませんでした。どころか、バスティーユ・オペラのことと、お姉さんがチョン・キョンファであることくらいしか存じ上げませんでした。ピアニストとしての演奏も同様であります。この幻想交響曲は、発売されたときから、話題になったことは知ってましたが、なかなか聴いてみようとは思いませんでした。中古やさんで見つけたは随分前ですが、それほど熱心に聴いていなかったのも事実なんですね。そんなことで今回は反省の気持ちも込めて、であります。
このチョンの演奏は、まず録音もかなり鮮明で、細かいところも明瞭、そして低音もズンズン。幻想は、やはり録音がいいと、その音響的効果もとてもいい、ということでその点では理想的ですね。そして、設立間もないバスティーユ管も非常によく鳴るのであります。金管がガンガンと咆哮し、低弦が唸り、弦は美音の限りを尽くすと、まあ音響効果は非常にいい。そして全体的に明るい。そして凄まじい音量。まあこれほどの美音の洪水には、参った、であります。チョンは、実にこの発足間もないオケを統率して、実によく考えた演奏を展開しているのでありました。
とは言え、大音量のまさにいけいけドンドンで圧倒される中、それほど心に残らないのも事実か。第1楽章、冒頭から実にいい。これからの展開をまったく期待させてくれる。オケの表情も実にいい。ここは吼えて、と期待するところでもツボをしっかり押さえてくれるのもうれしい。第2楽章、舞踏会。豪華絢爛なんですが、ここいらから…、どうもオケの軽さが気になるなあ、第3楽章、オケの色彩美はとてもいいし、屈託のない表情も好感が持てる。表現は多彩で実に見事なんですね。しかし、例えば、最後の雷鳴の轟く中の木管、私が期待してるのは、おどろおどろしさでも言うんでしょうか。陰の部分が欲しいなあってことですね。第四楽章、堂々とした断頭台への行進。金管が高らかに叫び、ティンパニが炸裂。低弦が唸る。凄まじい響きが大爆発。そして終楽章。前楽章に続いての大迫力でオケの叫び。生々しい響きでの音の競演、地の底からのうめきのような低音。これだけの管弦楽を明快に大音量で鳴り響かせて、高らかに「怒りの日」歌い上げられ、それからコーダまで、もう体が演奏に合わせて踊りださんばかりの興奮の渦の中で、自らも叫び出しそうになる私がありました。ただ、第3楽章までの問題は、第四楽章以降も継続されており、恐怖感や絶望の中での狂気などのが、大音量に中でかき消されてしまっています。まあ、それはそれで、まあいいや、って思わせてしまうところが、この演奏の凄さなんでしょうね。
あっ、そうそう11日にはドラフト会議がありましたね。マリーンズ、市和歌山の松川捕手を1位指名。かなり意外でしたが、強打の捕手になって支えて欲しいですねえ。3位の広畑投手も即戦力として楽しみであります。
(DG POCG-1901 1995年)
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