お昼過ぎ、部活から帰宅した孫娘が「お昼から何もない、珍しく家におるからアップルパイ作って、ばぁば」
やりたいことある、悩んだ、うう・・ん、大会に向け、過酷なダンス頑張ってるしなぁ、喜ばせてやろうかな。
「りんご買いに行ってくるね」
いちばん近いスーパーに行った。 入口の右側にある場所、左から2番目に自転車を止めた。
りんごだけ買うつもりだから、トートバックは小さめ。
そうだ夫が昨日、大好きな雑煮が食べたい言ってた。 小餅の袋1キロ入り。 孫たちの柚子入炭酸水いるよな。
牛乳も、今夜豚テキだけど、孫がグラタン食べたい言ってた、材料買っとこ。 私の好きな絹ごし豆腐、孫にグミ。
トートバックと別にレジ袋。 前かごが重い。 あ!肝心なりんご買い忘れてる、一旦帰ろう、近いし。
乗り始めた瞬間にバランスを崩した。 ガッシャーン! 乗ったまま左に倒れ、自転車の下敷きになった。
倒れる一瞬、あ・・えらいことになる~と思ったのが不思議。
電動自転車は重い、前篭も重いしとても起き上がれない・・どうしよう・・人を呼ばないと。
右方向に若い女性が見えたので「すみませーん、助けて下さーい」すぐに「待って下さいね!」小さな2人の
子たちに待っててねと言いきかせ、駆けつけ「大丈夫ですか」と自転車を起こし、もう1人の若い女性が
私を起こし、左の思いきし倒れた自転車も起こしてくれた。
周りに何人いたか分からないが、2人しか目に入らず、夢みたいな現実に気持よく若い方が助けて下さり、助かった。
案じる2人、なんで自転車に乗って帰れたのか今思えば不思議である。 って言っても3分もあれば帰れる距離。
膝が痛いし曲がりにくい、ズボンをまくると打撲で内出血、3ケ所切ってるし、4ケ所擦りむいて血が出てるし。
後日、左目の横打ってて腫れた。 しかし切っているのにズボンは破れてない、なんで? 不思議。
倒れた瞬間、左見て、あ~倒れたの1台だけですんでる、良かった・・右だったら5,6台倒れていた。工
それに自転車、前も後ろもカバーしっかりかけていて前荷物で膨れているのに中のもの出てない!良かった・・
若い人がすぐに助けてくれて良かった・・何度もお礼言ったけど、何度も大丈夫ですかと気遣ってくれた。
左足で良かった・・右膝は2年前の膝内出血していたようで、受診即手術、人工関節入っているしひびとか?
倒れた時突いた手、小指側で良かった・・親指側は拇指関節症で付け根骨折治療中、良くなってきているのに。
打撲の膝段々腫れて来て曲がらなくなった。 自転車は当分乗れないかな、困った。
天保山に行ったとき、歩かなきゃ・・歩こう・・夫の力も借りて、と大方決心したのに~
でもいくつものお陰さまが重なって私を助けてくれた。 骨折でなくて、この位ですんで良かった。
母はいつもそうだった。 起こった事柄がたとえ大きな出来事でも「それぐらいですんで良かった」と言う、
ポジティブだった、人生そのものが。 私がためらいもなくそう思えるのは、やはり母のお陰かな。
帰宅した娘は、その日調子が良くなかった夫と私に「周りの70歳、ぴんぴんしてるよ、今からどうすんのよ」と。
もう介護はすぐ先だ・・みたいに苦笑い。 それは不安だろう。 ぴんぴんころりなんて、とてもとても。
りんごだけ買うつもりが、肝心なりんごを買わずに私、不細工。
「ごめんねばぁば、うちがアップルパイ作ってって言ったばっかりに」 孫が申し訳なさげに言った。