日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 母・・ * Kiss the rain

2011年06月14日 | 歌・音楽・映画・観劇

88歳を迎えた母に、未だに元気になる言葉をもらっている
その言葉には それだけの年月を重ねた母の 生きざまがある

本当なら 88歳の母に 私の方が元気づけなきゃいけない そんな年なのに
格言めいた言葉を 言われてしまう それは未だに それはいつも
子供の頃は(もういいよ・・耳にたこ・・) とか思った時もあったけど

結婚して 子供を持って 育てながら ずっとずっと
母はいつも どんな時も プラス思考な言葉で 私を導いてくれた
自分の愚痴や泣き言は 決して言わないで
時には叱り たしなめ そして時には褒めてもくれた(若い時は殆どなかったけれど)

年を重ねるに従って その言葉は心に沁みこんで いつも有難いと胸がいっぱいになる
後ろ姿だけでも 私には充分感謝しているのだけれど
私の心の引き出しには いっぱい母の言葉があって 時にそっと開けてみる

母の言葉には 言うだけの生きた証しがある それは説得力 大きな説得力
母と電話で話しても 先にそして後にも 私より励ます力が大きい母

誕生日の日には 明るく元気に
「良いことは心の財産に、良くない事は反省しながら生きる糧に、お互いに頑張ろうで~」
母の言葉を聞きながら (またまた母さん節やわ・・)って思いながらも 誇らしく思う 
61歳になっても そんな母の言葉に うんうんと導かれている自分を

ははぁ~でもね 私って 言葉には説得力ないわ 子供たちに対していつも思う
ちゃらんぽらん やったりやらなかったりと それはそれはいい加減だから
こうなのよ だからね なんて言えない 母のようには

ありきたりの言葉だけれど 米寿を迎えた誕生日に送った便りに
「生んでくれてありがとう お母さんの子供で良かった 今の幸せはみんな
 お母さんからもらったようなものです」と書いた

梅雨の季節 母の手づくりが 愛おしい お天気にカエル 幸せにカエル

  


* 神戸の母と「星守る犬」 *

2011年06月11日 | 歌・音楽・映画・観劇

先々週神戸の夫人を映画に誘って行くつもりが、台風で大雨とかで延期になっていた。
朝からまた雨である・・しゃあない雨男だもの。 夫は半ドンだったので帰宅早々出かけた。 
雨はやんだ様。 摩耶から事故渋滞・・手前なのでラッキー。

お決まりの回転寿司へ行く。 夫人が、好きなネタがとれるようにと席はいつもレーンのそばにしている。 
最近では私より良く食べるような気配、食が失せてない事が心なしか嬉しい。
(食べられなくなったら、もっと老いが早くなるだろうし私の動きも変わってくるし)

映画が始まる3時45分までの40分ほど、どこか紫陽花でも咲いていないかなぁ・・。
毎回写真を撮って2L版で届けてあげている。 思い出せるように。 前回は桜。
夫人が以前住んでいた場所付近を車を走らせていたら・・あれはなんやろう・・好奇心旺盛な夫である、
警備のお兄ちゃんに聞くと、2004年に出来た神戸製鋼さんの建物「灘浜サイエンススクエア」だった。

「製鉄」「発電」「エネルギー」環境」4つのテーマを結ぶ科学の広場、良く行く「エルシティ南港」のような施設。 
時間がある訳ではないのでエレベーターで上階のビオトープ、池のある憩いの広場へちょちょっと。

「お!紫陽花咲いてるやん!」夫が言う。 「良かったね~」小躍りして写真に収める。 
わずかな時間に思いが叶って(あ~嬉しい!)  地域の人々への還元サービス?入場、駐車場とも無料。 

池にはメダカやおたまじゃくしがいたみたい。 「コウホネ」と名札があったスイレンの種。

先達て観る予定の「阪急電車」はお昼1回で終わっていて、本日全国公開の「星守る犬」にした。
一番泣ける映画・・とかいい前評判だし、夫は犬好きだし感動ものらしいし。 

「星守る犬」公式サイト

終わってお茶しながら話した。 夫人には阪急電車」の方が良かったかも、2時間も疲れさせたかな。
映画は久しぶりって喜んでおられたけれど、「現在や過去や入り混じり過ぎて疲れるなぁ」笑いながら言った。
犬の好きな人にはいっそうの感動的だったと思うが、何処で涙が溢れるんだろうと思いながら見た。 
飼い主の死が分からず、街に食べ物を探しに行く、汚れて人から棒きれを投げられ怪我しながらも
忠実に健気に飼い主のもとへ帰って行くところなど、過去の犬物語同様にうるうるは来たが・・。
家庭、家族、夫婦、親子、人と人、繋がり、絆・・色々考えさせられるところはあった。

東北地方でエキストラになった方の中には、被災されたり亡くなられた方もあってそっちの方が辛かった。

西田敏行さんの役どころ、味のある演技は良かったが、溢れるほどの感動が・・「八日目の蝉」は涙が溢れたけど。 
映画そのものより、エンディングで流れる久しぶりに聞く平井堅さんの歌に合わせ、いくつかの場面が
絵画チックに現れるそれに様々なシーンが思い出されて私には込み上げてきた。 夫の点数75点。
予想以上に泣けた、号泣とか、涙が溢れたとか、試写会の映画レビューで書いてあるのを読んだが、
自分は冷たい人間なのだろうかと、それを落ち込んでいる。 もっぱら涙腺はゆるんでいるのに・・。


* 八日目の蝉 *

2011年05月04日 | 歌・音楽・映画・観劇

屋上のイロハモミジのやさしい青葉、花を撮らないうちにもう実がついています、まるで竹トンボみたい。

広島へ帰省していた甥っ子夫婦が昨夜途中我が家へ寄ると言うので待っていました。
美容院へ行くのもやめて朝いつ頃になりそうかと電話をしたらもう京都の家に帰っていました。
予定がなくなった夫は映画に行こうと言い、ネットでナンバパークスシネマを見て「八日目の蝉」に決定。
4月29日公開、今CMで毎日流れています。  やさしかったお母さんは、私を誘拐した人でした(不正確かも)
なんのこっちゃ、脚本は原作者、第2回中央公論賞文学賞受賞の角田光代さん、原作本は読んだ事がありません。 

次女はパート、展君はなつめとかんたを自転車に乗せ、NHK大阪会館であるイベントに連れて行きました。
(黄砂だと言うのに、それにあんなに遠くまで自転車で・・・)息子になら言ったと思いますが、言えません。 
私に世話をかけず、それに2人を喜ばせてやろう、いいお父ちゃんしようと張り切っているのに。 

ナンバパークス、シネマでチケットを予約と思ったら、残席わずかで連番は最前列、そんなに人気なん?
諦めてココエ尼崎のシネマ、いい席がとれたので予約、やっぱナンバとは違います、空いていました。
ナンバにそのまま行っていたら満席で、きっと諦めて「阪急電車」にしていたと思うし、無駄に時間を過ごしたかも。
今はネットで事前に席も選べ予約出来るので有難い、会員登録しているHAT神戸シネマなら同じ2人2000円で
空いていればリクライニングでサイドテーブル付きの最高の席で見せてくれるのです、あそこは最高です。

2時過ぎパートの娘と一緒に展君が帰って来ました。 なつめは元気がなくぐったり熱があり、もどしました。
気になりながら映画に行きましたが始まっていて2分くらい見逃したかも知れない、そんな場面でした。
愛人の家の子供を赤ん坊のとき誘拐し、4年間育てた希和子が裁判所で判決を下される場面です。 
私は感想を描くのが大の苦手、HPに全てが書かれてあるのでこれを見たらおおよそ分かります。
左隣は男性、右は夫、夫の方が私より先にグスンと言ったかも、誰もが泣いたでしょう、あちこちから聞こえました。
いつもならエンディングで席をたつのに、スタッフの名前が終わるまで珍しく夫はそうしませんでした。 
と言う事は中島美嘉さんの「Dear」の歌もいいのですが、評価がまず良かったからと言うこと、75点だそうです。 
監督さんは「クライマーズ・ハイ」の脚本を書いた、そして「孤高のメス」の監督”成島出”さん。 
両方とも映画を見ましたが、良かったです。 雰囲気、似通った何か・・味をかもしだしていました。
脚本の角田光代さん、まるで昨年、同級生の娘さん”湊かなえさん”の本「告白」が映画化されたような感じ、
湊かなえさんは以来、連載、TV、雑誌と取材、出演も忙しいようで、お顔を見るたびに活躍を嬉しく思います。
井上真央さん、永作裕美さんの役柄はぴったりで、難しい役柄を素晴らしく演じきっておられました。
子役ちゃんの演技も良くて、夫は孫たちと重ねていっそう感情が揺さぶられたのではないでしょうか。 
しかし真央ちゃん、いい女優さんになったねぇ。 NHKさんの朝の連ドラ、「おひさま」に出演中です。 

終わって電話をすると、39度2分まであがり息遣いがと、長女と休日救急診療所に連れて行っていました。
外食の予定でしたがお寿司を買って帰り、みんなも夕食はまだだったので一緒にいただきました。
診療所へは行って帰るまでに2時間近く。 普段でも結構多いのに、内科小児科、連休中だしよけいでしょう。
帰ってからももどし、普段夜は一段とハイテンションななつめですが、真っ赤な顔をしているし、しゃべりません。 
熱の原因ははっきりしませんが、5日の子供の日の”みんなで手巻きパーティーをしよう”はとりあえず中止でしょうか。


* ミナミジャズウォークに浸る *

2010年11月01日 | 歌・音楽・映画・観劇

10月29日(土)

もとはと言えば夫が誘った。  どちらかと言うと、ブルーグラスやカントリーの方が聞きたいんだけど私。
夫が好きなのは分かっているし、最近家の中ばかりなので出かけたい気持ちがあったし。
とにかく一人よりはカッコつくだろうから(夫が喜ぶこと間違いないので)快く参加。

ミナミジャズウォーク2010」11回目だそうだが、はじめて。 2日間通しのチケットパス、前売り2000円なり、なんとお安い。
長女が送ってくれた。 「息子の店は裏側なんやけどな」夫がぽつり。 法善寺横丁はお隣、親心に和む。
中座が火災で焼失した後、新しく出来た「くいだおれビル」
お店は閉店しても「くいだおれ太郎」は相変わらずの人気もん。 あちこち出張、結構儲かってんのちゃう?

ビルの地下「道頓堀ZAZA」今日は4会場で演奏があるが、この会場ひとつにしぼった。



女子大生のバンド「Strwberry Sundae Jazz Girls」 や「Q-nel Namachestra」 「KG SKY WING Jazz Orchestra   」
KG SKYさんのヴォーカルの佐々木さん、かっこといい歌といい発音がまた素晴らしく、すっかり酔ってしまった。
「メイプルサウンズ・ジャズオーケストラ」 「GBジャズ楽団」 聴いているのが楽しくて・・楽しくて。
若い人たちがとてもフレッシュで、演奏を楽しんでいてそして熱くジャズ音楽の継承に繋がって行くのだなぁ・・と。
年齢を問わず組まれたバンドあり、寄り抜きの人たち、ひとつになり演奏する姿や事がらに快感。
それぞれの楽器で優勝されたソリストたちの演奏などは、素人目にも音色に感じ息をのみ聴き入る。



「外池Big Band」 「京都コンポーサーズ ジャズオーケストラ」
最後は迫力に「ド」がつくほど。 もう演奏の渦に巻き込まれたと言う、会場全体が。 素晴らしい・・。
Big Bandには古谷亮氏の息子さんが演奏されていた。 
8グループ各30分~40分の演奏、間10分で移動・・7時過ぎ終了。 100席以上、立ちみも多く大盛況。
もう一会場では9時まである。 聞いてもいいが夫が帰ろうと言うので終わりにした。

おなかがすいたので食事をしてバス停へ向かう。 酔いきって正直疲れた・・演奏に(椅子にも)。
「今はブルーグラスかフォークでも聞きたい気分」とぽつりと言ったものだから、バスの席にすわるなり
ウォークマンをつけていた夫が一方のイヤホンを私の耳に持ってきた。 
小椋桂さんの歌が流れた。 なんだかほっとした。 そして夫の気持ちに和んだ。  あ・・でも今日はジャズ満喫。



10月30日(日)

正直2人とも昨日の5時間のジャズ漬け熱い演奏に軽い疲労感。 パイプ椅子は疲れた。
座布団を持って行こうと思ったが、アンケートの中に椅子でお尻が痛いとか書いたのでやめた。

予報は雨なので傘を用意したが、長女が送ってくれる途中もう雨が降って来た。
ミナミのど真ん中にある元精華小学校の体育館のスペースを利用した精華小劇場をメインに8会場で演奏がある。
雨だしそれにジャズの大御所、古谷充さんの演奏を聴きたかったから、今日はここで落ち着くことに。

精華小劇場、向かいの旧幼稚園講堂廊下を渡り往復。 昭和4年竣工なので相当古いがそのレトロさがまた楽器が似合う。 
デキシープリンセス」 女性ばかりと思いきや、なかなか。 きゃしゃなリーダーのトークが可愛い。
ハートビート デキシーランド」楽しいバンドだった。 楽しんでいる笑顔の表情って聴く者もほっとする。



私は演奏を聴くと身体が自然と反応する。 首を縦に振ったり膝に置いた手で拍子をとったり靴拍子も?
若い頃夫はそんな私に「首ふるのはやめい」と良く言った。 今は言わない。 なんで?
「映画は寝る癖に、相当楽しんどったでお母さん」帰宅して娘に言ったので、のってる私ってピンポーン!?
身体をみじんも動かさず聴き入っている人はえらい。 

「SKY ENDと東かおるさん」ボーカルにうっとり。 来年結成50周年の「ニューオリンズラスカルズ」その年季見て?感じる。



やっぱりこのバンドが好き。 アコースティックなのが私的ペースには合っている。
「ZAZA avec Cafe Manouche Special」 左下の山本さんはジプシージャズ、稲葉和裕さんと演奏されたことがある。
ギターやフィドルの音色、またベースの女性の雰囲気がとっても良くてうっとりだった。
いつまでも聴いていたかった。 ハードな曲には身体中が震える。 ギターへの指の動きにもくぎ付け。

バンドのオリジナルな演奏もいいが、素人には馴染みの曲を演奏してくれると二倍楽しめる、そんなことを心得たバンドだった。
ボーカルのZAZAお姉さん、さすが。 


最後の・・
「サウスサイド ジャズバンド」に古谷充氏が出演。  ピアノの藤森省二さんは過去に演奏を聴いたことがあった。
それぞれの人々の表情が素敵だった。 さすがの年季、器お人柄を感じさせる。 
どのバンドでもそうには違いないが、身体全体にジャズ、楽器、演奏への思いが心の豊かさとしてにじみ出ていて・・。 
クラッシックでもポップスでもロックでもカントリーでも、演奏は素晴らしい、たけた姿には魅せられるし国境なしの感。 

今年脳梗塞を患われたと言われた古谷氏、「リハビリやねん」と何度も口にされるが、さすがぞくっとする演奏。 
その存在感たるやうなる。目の前で大御所の生演奏が聴けたなんて、感激。 息子さんとのHP 
バックのドラムスさんが甥っ子に似ていた。 目だたない場所ながら演奏をぐっと占める感じが大好き。

夕刻6時、雨の中傘を差して足早に夫とバス停へ向かう。 「来て良かったね・・」 2日間すっかりジャズ漬け・・雨を温かく感じた。

実のところ前の日、私たち不在のとき釣り仲間船長から電話があったのを次女が伝えるのをすっかり忘れていた。 
知っていたら夫は釣りに行っていたと言う。 いや~行かなくて良かった、古谷氏の演奏は聴けたし演奏から帰ったら
船長から大きな切り身にしたぶりが届いていたし。 なんでか、夫が行かない方が、釣果がいいもので。
と言うことで、この夜はぶりのお刺身やぶりしゃぶ!