初出勤の日、高熱で帰宅した展くんと、始業式の前日で学校のいきいきへ行って帰ったなつめも高熱、展君はインフルエンザと
休日を入れて1週間、しっかいr休んで元気になった。
なつめは始業式から休んだ訳で、本当なら久しぶりに友達と顔を合わせ、お正月のことや休みの間のことで盛り上がって楽しかったはず。
気にしいのなつめは、休んでいる間しきりと「みんな遊んでくれるかなぁ、相手にしてくれるかなぁ」と長かった休みを心配していたようだ。
今年は田舎のおみかんが甘い。 今はやたら糖度糖度と言うが、みかんの好きななつめだけは酸味のあるみかんがいいと言う。
レモンが好きな子だ。
「学校でね、レモンかじれるの2人しかおらへんねん、先生もあかんのやて」 おしゃべりさん、きっと先生にレモンのこと話したのだろう。
みかんはせいぜい2個、朝が一番身体にいいと言う。 夜遅く食べたら糖分が身体にたまるよ、脳にいいから孫に、毎朝食べさせたらいい」
誕生日にいつも送ってくれる友人が言う。 彼女は短大を出て定年まで島で栄養士をしていた。
最近は食べるのなら朝、と朝食後に食べるように心がけている。
そんな折実家からレモンも交じって、みかんが届いた。
そろそろ無くなりかけで、グットタイミングである。
電話をしたら留守電みたい、いないのかな・・とったら切れたと兄嫁さんからかかってきた。
「あのレモン漬け・・新発売ですか? マーマレードもちょうどなくなっていて・・いいタイミングで」
「前からあったんだけど、高くて手が届かなくてね」 そう言ったあと、
「旦那さんは、細かい所に気がつく人ですから・・」 笑顔が見えるいつもの兄嫁さんの声が兄を称えていた。
兄が兄嫁さんに言って買って来てくれたのか、それとも兄自身が買い求めたものなのか。
私は兄嫁さんの言葉に速効苦笑いしながら「(細かい所に気がつくのは)善きにつけ悪しきにつけ・・ですよね」と言ったら、
「いえいえ、善きにつけ善きにつけ・・ですよ」 笑いながら兄嫁さんは言った。
厳格すぎる位な兄の性格上、結婚したての頃は大変でしょうと同情するように、兄の事を2人で言いあっていたこともあったのに。
私の(あい変わらず細かいでしょう)と、そんな含みを持った意味で言ったのだけど、チャンと否定された。
こんな兄嫁さんの心の広さが、母を手厚く大事にしてくれているのだろうなぁと思ったら、目がしらが熱くなった。
嬉しかった。 実家の・・兄嫁さんが誇らしかった。
そんな兄と2人の息子たちの間をうまく繋いで行かれる兄嫁さん。 厳しさも必要なこと(厳しすぎるところもあったが)
甥っ子たちも子育てしながら、父親の気持ちも母親の気持ちも、少しづつ分かって行くことだろう。
「電話お母さんに代わりますね、お母さ~ん、みくさんからですよ」
みかんと中に入っていたものを話すと、
「そうかね、嬉しいね・・お母さんはそうやって兄弟が思いやってしてくれる、そんな話を聞くのが一番好きじゃね」
なんか涙ぐんでいるようだった。
すっかり何もかも兄夫婦に代替わり、しっかと座につかれた兄嫁さん。
実家が皆が仲よく安泰・・
私はそれを聞くこと、感じることが一番好き。