昨日午後、近くに住む友人から電話があった。
「おられますか? でかけるついでにちょっと寄りますね」
徳島の田舎のご兄弟から、かぼちゃとニンジンを送ってきたのでかぼちゃ半分食べてと。
一年半前に、ご主人さまが亡くなられた。
手術後「手術うまくいきましたから、一週間で退院できますよ」と言われたのに、二日後亡くなられた。
ショックが大きかったけれど、息子さんが一緒に住んでおられたから、なんとか寂しさから立ち直られた。
徳島から新米を送って来たからとか、玉ねぎだったり、さぬきうどんをとか、あちこち配っていると思う。
「美味しいうちに食べて下さい、おすそ分けです」新米まで下さる。 お米なんか腐らない、毎日食べるものなのに。
人を大切にされる方だから、お身内とのお付き合いもやりとりも上手にされておられるのだろう。
日本人は昔からへりくだって「つまらないものですが」と手土産の菓子折りなどを手渡したりするが、つまらないものを
と渡すことほど失礼な事はないだろう。 「美味しいんですよ」と言われてもらう方がなんか嬉しい。
おすそ分けって、なんて心地よく嬉しい言葉であろう。
そんな言葉で、いつも気にかけて下さることが感謝。 気をつかうのではなく、心を使うその方の厚意。
今日は夫はお休み、午前、また夕方も病院へ結果とか聞きに行った。
お昼ご飯を食べた後、「かぼちゃ描けぃ」 筍の絵を「ええやん」と褒めてくれたから、ちょっと気を良くして「はい」と
返事して描く静かな午後だった。
「かぼちゃが、もひとつやなぁ」「半分の小ぶりのかぼちゃはむつかしいわ」
「まぁな、今晩かぼちゃ美味しゅうに炊いてみ」