「よう鳴くなぁ」
半分笑いながら、夫が言った。
どれほどの草むらがある訳でもないのに、日々しげくなった虫の音、彼らは夜毎演奏会。
しかしその合唱たるや、せみ時雨の夏とは違い、頬が心なしか緩んでいるのに気づく。
鈴虫やこおろぎやその他、いわゆるこの季節を奏でる虫たちの合唱は実に心地いい。
「秋だよ~秋」とささやく音色だったり、「暑さから解き放たれて、秋になったんだよ~」と、歌っているのだかどうかだか。
それにしても、窓から吹き込むひんやりとした風を感じながら聞く虫たちの合唱には、間違いなく秋を感じて笑顔になるのだ。
2ヶ月になってしまった、パソコンから離れて。 まだ直っているわけではない(正確には直していない)が
自分や家族、家庭の日常に向き合うには、それは必要であり好都合だったかも知れない。
今とばかりに、断捨離も行った。 ゴミの日の度に出す袋の数、近所の人には引越しでもするのかと思われた。
施設へ持っていくもの、リサイクル、ゴミとして処分するもの。
40年も経てば、もったいない世代な人間故に、どれだけ多くのものと同居していたであろうか。
なんと、整理したそれらの何かが無いからと言って、いまだなんら困っても無い。
(いや、ひとつだけその精かどうか未だ見つからない大切なものがある、夫には内緒だが)
ほぼすっきりとしたので生活自体清々しくはあるのだが、とたんに何やら落ち着かなくなったのだ。
落ち着かない・・
なんだこれは・・それは涼しくなった精でもあろうが、もしかしたら・・
じぇじぇじぇ! とは書かないが、もしかしたら・・もしかしたら・・
昨日など、誰も居ない家で
「あーーー!!」などと、突然大声を出してしまったのだ。
(これも夫には内緒である)
ひょっとして、パソコン依存症になってしまったのだろうか私!
10月、神無月は・・衣替えである。
朝晩の涼しさに猛暑の夏の思い出が、夏服が急に色あせて見える。
身も心も衣替え・・そうありたいものである。
昼間に、慣れない夫のパソコンを借りて再開しようか。
そうしないと、今年もあと残すところ3ケ月、自分自身の中で、けじめがつかない気がするし、後悔する絶対。
姪っ子から「おばちゃんブログ再開はまだ先?」などと、メールももらったし。
夏の間の時々の写真、折をみて記録として残して行こうと思う。
いっこうに更新のないみくの部屋、それでも忘れず懲りずに覗いて下さっていた皆さまにはお詫び申し上げます。
そして心から感謝と敬意を表したいと思います。
そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。