映画監督が自転車配達員に

七夕、短冊にどんな願いを込めますか、島岡美延です。
五輪選手団壮行会、戦場に向かうかの悲壮な表情にも見える選手たち。
見ていて辛い…、スポーツに熱くならない自分なんて初めて。
来日選手や選手村職員の陽性が判明する日々、「バブルで完結、安心」ってどこが？
去年の春、街から人が消えた頃に、2021年の夏がもっと大変だなんて想像できましたか？
映画『東京自転車節（10日公開）』をご紹介します。
デビュー作『ひいくんのあるく町』で故郷・山梨の町を描いた青柳拓監督。
2020年3月、コロナで代行運転の仕事がなくなった時、「自転車配達員」の存在を知る。
これなら稼げると、家族の反対を押し切って東京へ。
全編スマートフォンとGoProで撮影、自転車で動き回るような疾走感と躍動感にあふれる映像。
ただ、稼ぐのってやはり大変！
背中の黒いバッグは数千円、自転車やスマホが壊れたりも…。
新宿の街を拠点に、雨の日こそ稼ぎ時。
“あたらしい日常”を生きる路上労働ドキュメンタリー、“焼け野原”の東京を突破する！