一人っ子政策世代の人生は

W杯カタール大会開幕、島岡美延です。日本は寒さが本格化、現地は蒸し暑いよう。この季節の開催は初、日本は「初めての景色」を見ることができるでしょうか。

どの国に生まれたかで人生は違う。世界で起きている戦争、紛争、そして極端な政策もまた、人生を左右するもの。映画『シスター 夏のわかれ道（25日公開）』をご紹介します。中国ではSNSで共感が広がり、興収171億円の爆発的ヒットに。

看護師のアン・ランは医者になるため、大学院進学を目指している。ある日、疎遠だった両親を交通事故で失い、見知らぬ6歳の弟が突然現れる。姉として親戚から彼を押し付けられ、養子先が見つかるまで面倒を見始めるが、ワガママな弟に振り回される毎日。それでも次第に思いやる気持ちが芽生え、自分の人生か、弟のために生きるか、彼女が選んだ道とは・・・。

中国の一人っ子政策は1979年から2015年。「例外の二人目」問題など、あの時代、そして今。新鋭の女性監督イン・ルオシンによる希望の物語。