ひんやりとした雨の朝、島岡美延です。会社を辞めたい新入社員の相談も増えそうな月曜日、もう少し考えてみてもいいのでは。
自分の仕事、人生をかけて、ある事件に向き合っている人々。映画『正義の行方(27日公開)』をご紹介します。
1992年に福岡県飯塚市で2人の小1女児が殺害された〈飯塚事件〉。DNA鑑定などで犯人とされた久間三千年は2008年に死刑執行。その後、冤罪を訴える再審請求が提起され今も事件の余波は続いている――。元はNHKのドキュメンタリー、弁護士、警察官、新聞記者という立場の異なる者たちが当時を振り返って語り、真実と正義を突き合わせていく構成。
事件発生当初から、自社の報道に疑問を持ち、事件を検証する調査報道を進める西日本新聞社のジャーナリストたちの姿勢が圧巻。「司法に任せておけば大丈夫、ではないことを社会に知らせるべきで、それが我々の使命」と。
ワイドショーの報道、ネットの見出しで正義を作り出していないか、この社会。
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