否定されれば、されるほど

ひんやりするのは朝だけ、島岡美延です。
昨日は、冷たい雷雨もありました。
そんな中、元首相秘書官の参考人招致。
なんだか、“いつか見た光景”が繰り広げられているよう。
証人喚問で呼ばれた前理財局長は「刑事訴追の恐れ」と繰り返したかと思えば、「総理や夫人からの指示、関与はない」ということについては、力が入りすぎている、というくらいの完全否定でした。
そうとう優秀な人材だから、日本の国のトップである総理大臣の秘書官になっていたはず。
優秀な秘書のイメージといえば、歩きながら、すれ違いざまなど、わずかな時間にも必要な報告をごく手短に、要点だけをしっかり上司に伝えるのがうまい…。
そして、上司がくどくど説明しなくてもその意図をくんで、いや、何か言われる前に、手を打つ…。
それを「いちいち報告していない」「指示は一切ない」とは、信じろというほうが難しい。
なぜ、一つの民間事業者だけが、総理官邸とパイプがあって、簡単に秘書官とアポイントが取れたのか、それだけが知りたいのですが。

ピーターラビットが、止まらない！

昼間の気温は上がりそう、島岡美延です。
今日の国会、“調整の結果”の記憶はどうなる？
先日、亡くなった、かこさとしさんの『だるまちゃん』シリーズは私たちの記憶に刻まれています。
そして、ビアトリクス・ポターが描いたウサギは、世界中の人の記憶に…。
映画『ピーターラビット（18日公開）』をご紹介します。
“本物の”ピーターラビットは、カワイイだけじゃない。———このキャッチコピー通り、やんちゃすぎる彼が大活躍！
ピーターは多くの仲間に囲まれ、画家のピアという大親友もいるウサギ。
ピアの隣の家の庭の野菜を狙っては、大騒動。
そんな折、しばらく空き家だった隣に引っ越してきたのは、ロンドンからやってきた潔癖症で動物嫌いのマグレガー。
今までの生活を守りたいピーター、ピアもそれを応援してくれるはずが、もしかして、マグレガーと恋に落ちた！？
ついに大きな事件が起きてしまい、ピーターは、あるミッションを秘めて、初めてロンドンに向かう…。
ピーターたちの動きが見事！

沖縄を舞台に、ピュアな愛

寒い、と言ってしまう朝、島岡美延です。
冷たい雨は、身体を戸惑わせます。
こちらは梅雨入りした沖縄が舞台ですが、青い海と夕陽が素敵。
映画『クジラの島の忘れもの（12日公開）』をご紹介します。
日本とベトナム、日越国交樹立45周年記念映画です。
沖縄で叔母と暮らす愛美（大野いと）は、新社会人。
勤め先の旅行代理店で、取引先のベトナム人研修生・コア（森崎ウィン）と出会う。
「母との思い出、クジラのブリーチをもう一度見たい」と話す愛美に心惹かれていくコア。
彼らの社員旅行に同行し、座間味島で海を見つめる愛美、実は、阪神淡路大震災で母を亡くしていた。
「過去は変えられないけど、未来は自分の手で…」と純粋でストレートに感情を表現するコアに心を開いていくが、二人の関係を心配する叔母は…。
実話をベースにした物語。
この映画の時代設定は、2007年。
阪神淡路大震災の時に10歳だった少女が、社会人としての一歩を踏み出す頃。
主人公と一緒に“ピュアな心”に触れる体験をどうぞ。

“やきもの”と空間を楽しみたい

1ヶ月前の寒さで何を着たら…、島岡美延です。
長い連休明けの昨日は、世の中、ゆっくり、今日から国会も論戦モードへ。
先日、ちょっとした移動の合間に立ち寄った、日比谷の帝劇ビル9階にある出光美術館。
上野の大きな博物館などと違って、ビルのワンフロアのプライベート空間、こういうところもいいですよね。
現在、『神秘のやきもの 宋磁』展、開催中です（6月10日まで）。
中国・宋代の陶磁器、宋磁。
陶磁史上、美の頂点に達したとも評される、青磁、白磁…、鑑定団のセンセイでなくても、その美しさには、シンプルに引き込まれます。
遠くから見ていたらわからない、ものすごい細かい線が彫られていたり。
展示室に数人…、と混雑とは無縁の空間を楽しんだのですが、やや気になったのが、二人組のお客さんが、ほとんど、何か話をしていたこと。
展示品に関しての感想や解説とはいえ、一人で“静謐な空間”を楽しみたかった私としては…。
皇居を眺めながら、お茶サービスコーナーでひと休みもオススメです。

連休前のあの出来事は

さあ、連休明け、天気は荒れそう、島岡美延です。
“連休前”の注目ニュース、この10日余りでどうなった？
4月26日に報道陣の前で涙を流した山口達也氏、ジャニーズ事務所は、昨日付で彼との契約解除を発表。
10代からアイドル、なぜアルコールに溺れる人生になっていったのか、まずは心身ともに治療が必要でしょう。
4月27日に事務次官の処分を発表した財務省は、まさに“連休前にけり”。
ただ、連休中に、財務大臣から「セクハラ罪という罪はない」との発言。
世の中の感覚との乖離をあらためて突き付けました。
そして、連休前に審議拒否を貫いた野党に対し、“元総理秘書官が、学園関係者との面会を認める方向で調整”だとか。
不思議な日本語「認める方向で調整」って、何か都合が悪いときに、真似して使ってみましょうか。
ゴルフや外遊に忙しかった人々、国会で今度は何を語る？
新年度から新しい人間関係が始まった人にとって、連休明けは、実は手ごわい時期。
心身が辛い人は、周りにSOSを出しましょう。

ボルダリングの青春映画

卓球女子、惜しい銀メダル、島岡美延です。
リオ五輪の時より、中国の背中は近くなっているはず、がんばれ！
大谷翔平選手が、イチロー選手がそこにいることで「野球教室にきた小学生がいいところを見せようとして力が入った」よう。コメント力も光ります。
東京2020五輪世代の頼もしさが、まぶしいですね。
こちらの五輪競技にも注目を！
映画『ラスト・ホールド！（12日公開）』をご紹介します。
2014、15、16、17年と世界ランキング1位は日本…、それがボルダリング。
落ちこぼれ大学生が、日本一を目指します。
映画初主演のA.B.C-Zの塚田僚一と、ジャニーズJr.のSnow Manが共演。
廃部寸前のボルダリング部の主将・岡島は、大学卒業を控え、今や自分一人となった部を存続させるべく、6人の部員を勧誘。
1人の経験者以外は、クセのある初心者5人。
素人集団が、トレーニングを重ね、ついに団体戦へ。しかし、事件が起こった…！
ボルダリングの解説も満載のコメディ＆スポ魂。

もしも、斎場で二つの親族が

さわやかな朝のこどもの日、島岡美延です。
世間が連休でにぎやかだろうと、日本中の斎場は休みなく…。
お葬式は悲しいけれど、それを温かな人情ドラマにした舞台を観てきました。
加藤健一事務所公演『煙が目にしみる』は、下北沢・本多劇場で、13日まで。
下北沢といえば、駅や周辺も再開発により、改札の場所も変わっていてびっくり。
さて、待望の再演『煙が目にしみる』が脚本・演出の堤泰之氏によって書かれたのは、21年前。
待合室でタバコが吸えたり、斎場の煙を見上げて…、というのは今では見られない光景。
そのため、舞台は1997年の地方都市の斎場。
全身白ずくめの二人の男が、満開の桜を見ながら話をしています。
北見栄治と野々村浩介は、あの世への長旅の相棒に…。
待合室には、北見家と野々村家の人々。
加藤健一演じる、野々村桂は78歳のおばあちゃん。
“少しボケてきた”と見られているが、彼女にだけは、亡くなった人が見える！？
泣いて、大爆笑して…、忙しい90分余りの素敵な物語。

NUDE、撮ってきました

かなり風の強いみどりの日、島岡美延です。
何かが飛んできそうで怖いですね、天気の急変にもご用心を。
昨日は、雨がやんで強風の中、横浜美術館『NUDE ヌード展（6月24日まで）』に出かけました。
セクハラ問題や性教育のあり方など、何かとズレている感がある日本で、こんなタイトルの企画展が行われるって、画期的かも。
ポスターは黒バックに浮かび上がる、大理石彫刻の『接吻』。
オーギュスト・ロダンが、許されざる恋の男女が身を寄せ、キスをした刹那を永遠にとどめたもので、日本初公開。
この展覧会の中で、唯一、360度、どこからでも写真撮影可能。
等身大より大きな男女の筋肉の動き、肌の質感、温かみすら覚える肉体の存在、これが大理石から掘り出されたものとは…！
近代美術館の殿堂、英国テート美術館のコレクションで、ヌードがこの200年で、どのように扱われてきたかがよくわかります。
ドガやルノワール、ターナー、ピカソをはじめとした絵画、彫刻、写真。
大人のためのヌード展、どうぞ。

認めて、謝罪する、ということ

嵐の朝となった憲法記念日、島岡美延です。
傘が役に立たないような雨、身体がもっていかれる強い風に注意が必要な一日になりそう。
昨日は、TOKIOのメンバー4人による謝罪会見が行われました。
事件を起こした当事者以外のメンバーがそろって会見という、ジャニーズ事務所としても例を見ないもの。
悔しさ、情けなさ、怒りがにじみ出て、なぜ防げなかったんだと、自分たち自身にもその矛先が向いているのがわかりました。
国や大きな組織に、同じような会見を求めるのは無理でしょう。
ただ、何かあれば、原稿を読んだり、一同で頭を下げ、ちっとも伝わってこない“謝罪の心”。
中には、事実を認めず、謝らず、論点のすり替えで問題を終わらせるケースも。
レスリング協会会長が「伊調さんには迷惑をかけていない、誤解があった」と会見で。
パワハラを認めたのは、なんだったのか…。
セクハラ、パワハラ問題の中途半端すぎる結末。
“孤立しがちな被害者”が声を上げられる社会へ、今一度、憲法記念日に考えてみませんか？

アラフォーは、遺伝子で対策？

5月の嵐、メイストームに要注意、島岡美延です。
アラフォー女子は、嵐のような激しい恋愛より、癒しの存在が欲しい？
映画『Love×Doc　ラブ×ドック（11日公開）』をご紹介します。
大人気放送作家・鈴木おさむがついに映画監督デビュー、脚本も担当した大人のためのラブコメ。
映画単独初主演の吉田羊が、はじけまくり！
人気パティシエの剛田飛鳥は、人生の節目節目で恋愛に走っては、仕事や親友を失ってきた。
そんな彼女は、ある日、遺伝子で恋愛を診断するクリニック“ラブドック”へ。
院長の冬木玲子（広末涼子）から処方されたのは、危険な恋愛を止められる薬。
オーナーパティシエ、既婚者の淡井（吉田鋼太郎）との仕事がらみの恋。
ジムのトレーナー、野村（玉木宏）は、親友で人気ブロガーの千種（大久保佳代子）が恋している相手なのに気になる。
一回り年下の部下のパティシエ、花田（野村周平）は、彼女を熱心に口説き…。
この先、飛鳥は正しい恋愛に進めるのか！？
千種の言動にもご注目を。