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護衛艦「はるゆき」
懐かしい、、というか、「はつゆき」型護衛艦は私が船をやってるときに常にどこへ行っても見ていたフネ。すでに造船をやっていた大学時代には、2世代後の「むらさめ」型が就役を始め、横須賀に行くとこのタイプをよく見ていました。艦齢はすでに30年以上。最近のニュースで同じ「はつゆき」型の護衛艦が実艦標的となって出航していく最後の姿が出ていて感慨深いものがありました。この「はるゆき」も引退する日は近いでしょう。
造船屋からみると、実によくコンパクトに収めているという印象で、能力の高いフネをいかに小さい排水量にまとめるかは造船屋の腕の見せ所。ただし、機関配置等を考えると、ダメージコントロールの性能をややしのんだのかなという部分もやはりあります。途中から戦訓を取り入れて上部構造をアルミ合金から鋼製としていますが、それを知ったとき、頭の中で復原性能を示すGM値の計算とかが浮かんできて、重心は、バラストは??と考えてしまい、頭が痛くなります。
本艦型は、バウソナーを装備していないので、艦首の飛び出しは穏やか(バウソナーがあると、鋭く前に突き出す)。この穏やかな曲線がなんともいい。写真でそれを強調してみました。
いつだったか、海洋実習で東京に向かったとき、相模湾で米海軍の巡洋艦「バンカーヒル」とすれ違い、その後東京湾に入って当時まだ公試運転中(引渡しが終わってないので自衛艦旗が掲揚されていない。)のイージス護衛艦「ちょうかい」が後方から接近し、実習船の右舷側を至近で通り過ぎ、舷窓いっぱいに見えた巨大な上部構造が印象に残っています。フネの思い出、いろいろです。
Nikon F3 + Ai Nikkor 24mm f2.8S (TMX)