9月16日(金)、17日から始まるツールド北海道市民レースに参加する準備を終えた直後、奈良にいる叔父(叔母がおじさんの父の妹さんなので、義理の叔父となりますが)の訃報連絡がありました。
おじご夫妻には、小さいころから何かと気にかけていただき、ただならないお方でした。そんなこともあり、急きょ予定変更で葬儀に行くことにしました。9月初めに倒れたことをお聞きしていたので、いつかはこの日が来ると思っていました。
このようなときインターネットは文明の利器です。インターネット予約で17日からの航空券予約もでき、支払いは同じ町内会にあるコンビニ支払で済ませました。
17日(土)のエアドゥ、とかち帯広空港9:40発で葬儀に向かいました。
叔父はじめご家族の皆さんには、大変不謹慎な行為で申し訳ありませんが、道々は、おじさんにとっていつも興味津々なものですから、この癖から抜け出せません。
というわけで、少しばかりウォッチング。
十勝も農産物の収穫期、空港へ向かう丘路線の畑では収穫されたイモがコンテナに入っています。運搬トラックやトラクターが見えます。バックは日高山脈。
とかち帯広空港を離陸した直後に広がる十勝平野の農業景観。今、緑に見えるのは砂糖の原料となる甜菜糖(ビート)もしくは飼料用のデントーコーンと思います。黄緑色は豆類、薄茶色は小麦の刈り後、黒っぽいのはイモの収穫後の畑か小麦刈り取り後の畑をおこしたかだと思います。防風林も見えます。前方雲の下に日高山脈があります。十勝農業がつくるパッチワーク景観は自慢です。
このパッチワーク景観は、空からだけ見えるのではありません。平野を囲む日高山脈や東大雪の中腹や平野に縦に伸びる丘陵からも眺められます。十勝の観光資源は農業と一体です。農業は生きるための食料を賄います。食の安全・安心に関心を持つ人が増えています。そういう人をどう呼び込めるかが、十勝観光の課題です。
あっちこっちで道草をして、16:30ころ奈良の葬儀会場に着きました。いつも押し花ハガキで近況を伝えてくださる叔母にも弔意を表すとともに、3年ぶり再会を果たしました。
叔父の通夜後、息子さんたちやその家族の方達と式場で一夜を過ごし、叔父の思い出やそれぞれの今について語り合っている中、叔父の遺品を長男さんが見せてくれました。その一つに昭和20年9月、軍隊の解散に際して叔父さんの所属する部隊の方たちの寄せ書き集がありました。上官や部下の人たちの言葉から叔父さんの人柄がうかがえ、おじさんが出会い感じていた、おおらかで他の人たちに安心感を覚えさせるあの叔父さんが昔から一貫していたことにただただ敬服するばかりでした。叔父さんと出会えてよかった!
その寄せ書きの中に、隣町の住所が書かれてある人を見つけました。カメラに納めさせていただき、その地にいるか確かめ、届けさせてもらおうと思っています。
寄せがきに書かれてある叔父の上官の内容からも、おじさんが日ごろ感じていた叔父の姿がありました。本当に出会えてことにありがとう!叔父さん!享年91歳のお見送りをさせていただきました。
18日(日)葬儀を終え時間が少しあったので、叔父が同居していたいとこのお宅を訪問しました。叔母が元気なうちに奥さんともども観光も兼ねて奈良を訪問しようと思います。
駅までいとこに送ってもらい、大阪空港を目指しました。淀川でしょうか、ここの橋を渡っている頃、陽が西に落ちる頃でした。いつも見る風景と少し違うように感じたものですから、つい、1枚を....。
駅まで送っていただいたおかげで、スムーズに空港に着きました。時計を見たら18:00、もしかしたら18:30発に間に合うかと思い、カウンターに行き相談したところOK。予定した便より1便早く東京に向えました。
おじさん、無計画なものですからとりあえずホテルなど多い(と思っているだけ)新宿まで行き、昨年泊まったホテルを目指しましたが、見つかりません。きっと出口を間違えたのかなぁ。そこはすぐあきらめて、去年と同じ本屋さんでホテルガイドの本から、新宿駅付近のホテルを探し電話予約を入れ、電話ナビをしてもらいながら到着。外を歩くと暑いので近くのコンビニで夕食替わりの食料調達をし、ホテルで22:00夕食。
19日(月)、目を覚ましたら8:30になっていました。結構疲れていたんだろうな。9:00ホテルでの朝食をとり、10:00ホテルを出発。徒歩で空港行きシャトルバス停留場へ移動。途中、奇妙な建造物を発見。アミタケの様な雰囲気の建物。自然派のおじさんも文明にチョット興味を魅かれ1枚。帰ってからインターネットで調べたら、セブンイレブンのコクーンタワーらしいようです。
浜松町からはモノレール。途中の運河で水上バイクが並行してモノレールと競争。モノレールはどのくらいのスピードか知りませんが、このバイクはぐんぐん迫ってきてまもなく追い越して行きました。おじさんには90~100km/hのスピードに感じました。いいレースを見せてもらったので、ついついカメラを向けていました。2枚セットのほうが状況が分かりやすいと思いますので.....。
こんなことで、一喜一憂しているおじさん、本当にガキだと自覚しています。
羽田空港には11:35頃着きました。搭乗手続きまで少し余裕があったので、ダメモトでカウンターに行って65歳以上割引き(当日席に余裕あるときのみ有効)ができるかどうか相談したところOK。東京ー帯広間、1万1千円の航空運賃、こんなに安く乗れたのは初めてのことでした。やっぱりやらないより何か行動を起こすことがいいようです(エアドゥ便は、他に道民割引きもありました)。もう一つ、余裕をもって行動するって大切だなあぁ...。
予定通りのフライトで十勝に戻ってきました。着陸直前の十勝の風景。偶然にも、ここはおじさんの町の南端にある地区です。この先に太平洋が広がっています。十勝平野といっても丘陵が海に向かっている様子が分かります。往きとは反対方向の風景です。
帯広は気温16℃、この3日間のあの暑さから一気に解放されました。少し寒すぎかな。
出る日は叔父さんの住んでいるところも30℃を越えたようですが、一気に冷え込み庭のブドウも少し色づいてきました。
叔父を見送るこの3日間を終え、明日からは普通に忙しい日々が待っています。