年改まり2025年。本年もよろしくお願い申し上げます。
※お造りでまずは一献。
※お造りでまずは一献。
2024年はSNSがマスメディアに匹敵する影響力を持つことが明らかになった年でした。その一方で明らかな誤情報の蔓延やら意図的なデマの発信やらSNSの問題点も明らかになった年でした。
大きくはアメリカ大統領選挙に於けるトランプの再選、小さいものでは兵庫県知事選挙に於ける斎藤元彦の再選。これらはデマや偽情報が真実を覆い隠してしまった結果の現象です。
デマや誤情報さらには偽情報に引っ掛からないためにはどうしたらイイのでしょうか?
基本は「分かり易い結論に飛びつかない」ことです。現代世界はまさに「複雑系」といった様相を呈していて、単純に割りきれるものではありません。
ニンゲンは「分からないこと」があると実に不安になるイキモノです。この状態を「コンフリクト」と言います。モヤモヤして解決方法が見つからないと何だか耐えられない気分になってくるのです。
そのとき「これだ❗」という結論に触れると真偽の検証もせず信じ込んでしまうヒトが一定数います。これが問題なのです。
ニンゲンは複雑で難解な真実よりも単純で分かりやすくキモチのイイ嘘を信じ込み易い動物なのです。
落ち着いて考えてみましょう。「隠された世界の秘密」なぁんてモノがネットでちょっと検索したくらいで発見できることの方がオカシイんじゃないか?と思わなくてはなりません。
現代人には「分からないことに耐える能力」が必要です。今じゃネットで検索すればスグ答え(らしきもの)が見つかります。
これがイカン❗
私は若い頃ピカソに代表される抽象芸術を見てさっぱり「分からな」かったです。先生に相談すると「分からんなぁ」という答えだった。「分からん」でイイから、そう思いながら数多く見ることだ。「分からん」と思いながら見続けなさい。そういう指導だった。
私はこれは実にイイ指導だったと思っています。この世界には言語化できない感動というものがあることを名作絵画は教えてくれるのですから。
「分からない」ことを考え続けるのは苦しいものです。パソコンに例えればバックグラウンドで走り続けているプログラムがある時のように他の処理のパフォーマンスを低下させていきます。
しかし単純な答え(らしきもの)に飛び付くのは「思考の放棄」でしかありません。
複雑系に耐えて真実を追求する努力を放棄してはならないのです。
ネットの世界では噂話や又聞きに惑わされず一次情報を確認することで誤情報や偽情報を見きわめることが可能です。
新しい年はニンゲンが情報を見きわめ、取捨選択する年になって欲しいものです。
情報の海に溺れてはなりません。
何だか暗い気持ちになる年頭の辞でしたが希望を捨てずに頑張りましょう。
頑張って生きていこう❗
>デマや誤情報さらには偽情報に引っ掛からないために
そうですね。
すごく世界は複雑にできていると想われます。宇宙の真理は進化変化です。
変わっていくことも視野に入れなければいけませんしね。
変わることを恐れてもいけませんが、旧きものも大切にする心も持ってとも思います。
私には何が正しくて何が間違いなのか・・・なんて当然言えません(;^_^A