前後編に分けて放映されるBSドラマ『犬神家の一族』。前編はご覧になりましたか❓
※『犬神家の一族』人物相関図
新解釈でドラマ化とは言っても、あの市川崑監督の名作がありますからね~。今さら感が強すぎますよね~。しかしこれを『作ってみよう』と考えたプロデューサーの『意気や壮』と思い真剣に観ましたよ~。
と言っても、ストーリーから犯人からトリックまで皆分かってますから歌舞伎みたいなもんで『いかに解釈してるか❓』が見処になっちゃいますよね~。
出だしはビルマの戦線で化膿した傷口に湧いたウジを食べるシーンから・・・『コオロギのたんぱく質摂取を勧める政府の意向を反映しているのか❓』なんて疑いながら観ていました。『いくら栄養豊富でも昆虫食はちょっとね~』ですわ(笑)。
でも、のっけからミスキャストですよ、これは。松子役で大竹しのぶが登場したら誰だって『コイツが犯人だ❗』と思ってしまうじゃないですか。松子の役名が『嫌われ松子』にしか思えなくなってしまいます。ワタシなんかは『実は連れが佐清じゃないのを知ってたうえで(青沼静馬に加担して)犬神財閥の乗っ取りを画策したんじゃないの❓』と勘ぐってしまいます。
もっと思い詰めた貌が似合うはかなげな美人でないと松子役はムリですわ~。
松子が連れてきた佐清ですが、ゴム製の白マスクが本来は何とも不気味な雰囲気を醸し出すもので、黒頭巾からマスク姿が現れるシーンは見処のひとつなんですが・・・現代の造形技術は進歩し過ぎました。端正なマスクで全然怖くない❕これには製作した側も『予想外』だったんじゃないでしょうか。
技術の発達で何でも見せることができるのはイイことなんでしょうか❓黒頭巾から白マスクが現れるアンマスクド・シーンから続く焼けただれた素顔も『可哀想な戦争被害者』にしか思えません。菊人形に差し換えられた佐武の生首にしても・・・。これらはホンモノはチラッと見せるだけにして、気づいた俳優さんが叫びながら目を覆ったり腰を抜かしたりするリアクションをタップリ見せた方が怖さというものが倍増するンじゃないかと思うンですよね~。
※『犬神家の一族』人物相関図
で、肝心の演技ですよ。俳優さんのセリフにおける間(マ)の取り方がダメダメです。
ちゃんと演技していたのは南果歩と皆川猿時くらいで、あとは早口で抑揚もなくボソボソ言ってるだけ。皆さんホン読みから修行し直してください❕
と気になるところばかり延々と書き綴ってしまいましたが、全体としては頑張ってます。いよいよ4月29日(土)は後編ですよ~。お見逃しなく❗
(つづく)
松子役ですが言われるように 過去には富司純子・京マチ子さんが演じているだけに
大竹しのぶさんでは ちょっと逞しすぎるかなぁとも思います。
今まで数え切れないほどの俳優さんが 金田一を演じてきましたが
どうも吉岡秀隆金田一は あの声が耳につきます。
心に残る金田一は石坂浩二・古谷一行さんなのでかも知れませんが この二人はものすごく声が良かった。
そこへいくと吉岡金田一の あの声がなんとかならんものか。
吉岡君はどうしても 寅さんの甥というイメージが私の中では強いです。
『ALWAYS三丁目の夕日』での吉岡君の 作家志望の役は はまっていました。
言われるようにこの作品はだれもが知っており 佐清の覆面・湖から突き出た2本の足
菊人形から生首ごろりは だれも覚えています。
言われるように 誰もが知っている結末をあえて今撮るは後編で 何かが待っているとも期待します。
今夜楽しみに待っています。
その手があったか❕と驚きでした。
『スケキヨ』の逆で『ヨキケス』の謎解きをあえて棄てて、事件よりも登場人物の犯行動機に焦点を当てた造りになってました。
今回の作品で初めて『犬神佐兵衛が何故あんな奇妙な遺言をしたのか』が明解に説明されたのではないかと思います。
しかし松子はミスキャストですね~。
あれじゃ『ど根性松子の遺産争奪戦』ですよ~。
良くも悪くも斬新な作品でした。