吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

ええっ!?『翔んで埼玉』がまさかの実写映画化!!!

2018-08-17 12:25:24 | 映画・ドラマを観て考えよう
 今朝TVでとんでもナイものを見てしまった!!!


※『翔んで埼玉』まさかの実写映画化!!!

 絶対フェイクニュースだと思ったが、そうではナイらしい。


※特報『翔んで埼玉』予告映像

 映像の元はこのシーン。これって、いつの制服!?(『この世界の片隅に』かーい!)

※徹底的に差別される埼玉県民


※茨城県はもっと酷い扱い!チーバも安心は出来ん!

 この曲が実際に聴ける日が来るなーんて、来るなあぁんてー♪

 【翔んで埼玉の歌】
 んだば、まんずまんず!
 ディスってんじゃねぇぜ
 これが真実なんだぜ
 手形がないと
 東京入れぬ
 埼玉県民
 山手線に乗り
 三越で買い物が
 俺の願いさ
 その日を夢見て
 今日も走らす耕耘機
 ボーイズラブは標準装備
 あぁ埼玉、翔んで埼玉
 ごきげんやっしゃー!!


 原作は魔夜峰央、主演はGACKT様(ヤッパリ!)と二階堂ふみ!?(男役!)

 2019年2月22日公開・・・楽しみです!

W.A.S.P. 『REIDOLIZED』(Napalm Records / 2018年2月リリース)

2018-08-16 06:09:40 | 洋楽邦楽を問わず音楽はイイ
 LAメタルの仇花『W.A.S.P.』が新しいアルバムをリリース!・・・とはいっても25年前のアルバム『クリムゾン・アイドル』を新メンバーの演奏で焼き直した・・・いってみれば往年の名曲の復刻アルバム。これだけでは物足りないので未発表曲や映像特典を付けて発売というもので、新しいファン獲得にはナラナイだろうけど根強いファンには『ウケる~!』アルバムです。



 長い付き合いだから仕方ナイ。大枚4,000円をハタいてみました。

 聴き比べてみると『アレ?』昔のアルバムの方が繊細!?
 どうでしょう?

【新】W.A.S.P. - Chainsaw Charlie (Official Video) | Napalm Records


【旧】W.A.S.P The crimson idol, song nr 4 ''chainsaw charlie''


 チェインソー・チャーリーとはハリウッドの大物プロデューサー(もちろん架空!)で、契約したミュージシャンの全てを搾り取る怪物として描かれています。

 このアルバムは架空のロックスター『ジョナサン』の生涯を描いたもので『厳格な両親のもとに生まれた主人公が、優秀な兄と比べられて虐待を受け、兄の死をきっかけに家出し、ギター一本でスターダムにのし上がり、成功を掴むも、両親には認められず、クスリに溺れ、孤独にさいなまれて自殺する』というストーリーに基づいて構成されています。
 曲を作ったブラッキー・ローレス自身もいつしか『ジョナサンは自分だ』と思い込んで自分の世界に籠るようになり、バンドメンバーが次々と抜けていき、とうとう『W.A.S.P.』はソロ・プロジェクトになってしまいました(今ではバンドといっても毎回「今回限り」のメンバーです)。

 今回は付録のDVDが思わぬ『儲けもの!』。曲だけだったジョナサンの生涯を映像で観る(しかも日本語訳付き!)ことができるので、今まで湧かなかったイメージがハッキリと認識できるようになります。


※ブラッキー・ローレスとジョナサン・アーロン・スティール

 しかし、ジョナサン(=ブラッキー)役を演じるこの主人公はいささか美化し過ぎだと思いますねー。

P.カレル『砂漠のキツネ』⑪(フジ出版社 / 昭和46年4月15日5版発行)

2018-08-15 07:05:05 | 紙の本を読みなよ 槙島聖護

(承前)

【北アフリカ全図】


11.ドイツ・アフリカ軍団の最期

 ドイツ・アフリカ軍団はチュニジアへの競争に勝った。
 
 ロンメルはこの軍団を欧州に戻すことを考え、上層部に訴えた
 『遠征は失敗した。アフリカは失われた。ロ-マとラステンブルク(ドイツ軍最高司令部)が事態を正視せずに早く兵の救助処置をとらなかったら、最も勇敢なドイツ軍の一つが捕虜になってしまう。そうすればイタリアを誰が侵攻から守るのか。あとに残す資材など問題ではない。大半はもともと英軍からもらったものだ。その他はスクラップ同然。しかし15万の兵がいる。うち7万は戦いに鍛えられたドイツ兵だ。彼らによってシチリアや南フランスで戦闘に勝ち、総崩れを防ぐこともできる。

 かつて英軍が行ったダンケルクでの撤退をアフリカで再現することをロンメルは考えていたのだ。
 ゲッペルスが『恥ずべき撤退』と非難したダンケルクの撤退を、『勇気あり先見の明のある決断』だと評価する度量がロンメルにはあった。
 しかしドイツ軍最高司令部は早期撤退の勇気を持ったことがなかった。
 このことがドイツ軍に勝利のチャンスを永遠に失わせる結果となったのだった。

 11月29日、最高司令部からの指示によってチュニジアに第10機甲師団が送り込まれた。
 ようやく(たった3台ではあったが)最新のティーガーⅠ戦車がドイツ・アフリカ軍団にもたらされたのだった(半年前にこの戦車があれば、北アフリカの全てと中東が手に入っていたのに!)。


※60トンに迫る車重のため燃費はリッターあたり110mと最悪で、大戦終了時には、戦闘によって破壊されるというより、足回りの故障や燃料切れで立往生し、乗員の手で破壊・放棄された車両がほとんどだった。
 
 チュニスに拠点を置いたドイツ軍は何度かの攻勢で米英軍を撃破した。


※チュニスに進出した英米機甲兵力は撃破され、セラト岬に上陸した部隊も敗れた。

 百戦練磨の砂漠の古ギツネたちに掛かっては戦線に投入されたばかりの米軍なぞ敵ではなかったが、もはや大規模な攻勢は不可能だった。補給が続かなかったのである。

 『連合軍の攻勢がなくとも、遅くとも6月1日には降伏せねばならなかったでしょう。もう食糧がなかったのですから。

 3月9日ロンメルはアフリカを去る。ローマを経由して総統司令部に赴きアフリカ軍団の救済策を訴えるが聞き入れられず、逆にヒトラーから『即刻療養に専念すべし』との命令を受けてしまうのである。

 砂漠のキツネたちにも最期のときが迫っていた。これもまたヒトラーの命令だった。
 『アフリカ軍団に告ぐ。ドイツ国民は、諸子が最後の一発まで戦うことを期待する


※4月13日から降伏にいたるまでのチュニジア戦闘

 ロンメルに後事を託されたフォン・アルニム大将は参謀たちと協議した。
 『近代戦における最後の一発とは何を意味するのか?
 全員の意見は一致し、ただちに布告が行われた。
 『最後の一発とは戦車攻撃の場合の最後の砲弾と解されるべきである。しかる後に武器を破壊し、各師団は敵に降伏すべし。
 第10機甲師団は、燃料がなくなったので、最後の7台の戦車を車体だけ地中に埋めてトーチカに変え、最後の砲弾でもう一度アメリカ機甲兵力の攻撃をくいとめた。

 5月12日午後、ドイツ・アフリカ軍団(DAK)は連合軍に降伏、クラーマー司令官による最後の無線連絡が行われた。
 『最高作戦司令部へ。弾薬を撃ち尽くし、兵器、装備類を破壊す。DAKは命令どおり、戦闘能力を失うまで戦えり。ドイツ・アフリカ軍団の再興を祈る。クラーマー
 5月13日、最後の部隊が降伏し、北アフリカでの戦いは終わった。

 (おわり)



 付録:統計的数字・・・この戦いで10万人を超える兵士たちが亡くなりました。

 ドイツ軍捕虜  :13万人
 ドイツ軍戦没者 :18,594名、行方不明3,400名
 イタリア軍戦没者:13,748名、行方不明8,821名
 イギリス軍戦没者:35,476名
 アメリカ軍戦没者:16,500名
 フランス軍戦没者:不明


 ドイツ・アフリカ軍団には通常の軍隊が持つ4つの悪がなかった、と言われています。
 それは保安部隊、政治教育、捕虜の銃殺、そして慰安婦でした。
 思いがけず長い紹介になってしまいました。最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。


大丸神戸店お化け屋敷『アリア』2018年8月1日(水)~8月13日(月)

2018-08-14 12:00:30 | 愚行を固執すれば賢者となる
 キャアアアア~~~~~!恐怖の叫びがこだまする(お盆恒例)大丸神戸店お化け屋敷『アリア』行ってきました!



【設定内容/ストーリー・・・神戸大丸のホームページから抜粋】
 その昔、神戸に一人の男性が住んでいました。 彼は絵描きで様々な絵を描いていましたが、ある時から少女の肖像画だけを描くようになりました。その少女の絵は皆、どこか悲しげで何かを訴えている表情をしており、見る人を魅了していました。ですがそんなある日、街には妙な噂が流れます。モデルになった少女が次々と姿を消していると。 そう、彼はモデルの少女を殺害していたのです。それが自分の絵に魂を宿す行為だと信じて。しかし異変を感じた警察によって全ては白日の下となり、追い詰められた彼は、屋敷に火を放ち、少女達の絵とともに灰となりました。

 その後、新たな洋館が建てられますが、誰もいない部屋から少女の声が聞こえたり、怪しい人影が目撃されたり・・・次第に誰も近づかなくなっていくのでした。 それから数年が経ち、人々が事件を忘れかけた頃、絵描きの父とその娘、そして執事の男性が館を訪れました。
 彼らはこの館をとても気に入り、館の主となります。 ところが住んで間もなく、娘は不慮の事故で命を落としてしまいます。寂しさに耐えられなくなった主人は、自ら描いた娘の肖像画を、毎日眺めるようになっていました。ある日、主人は思います。この館を娘の笑顔でいっぱいにしようと。それからというもの主人は、アトリエから出てこず、取り憑かれた様に娘の絵を描き続けました。ですがある時、主人はふと気付くのです。描いた娘の絵が、愛した娘とはかけ離れた姿になっていることに。

 そして主人は、自ら描いた娘の絵に恐怖し、逃げるようにこの館を後にします。さらに時が経ち現在、病に臥せった主人は願うのです。それは最後にもう一度、娘に会いたい・・・幸せだった頃の、娘の絵をもう一度見てみたいと。



 という設定はさておき、大人気です(入場30分待ちでした)・・・()もう終わったからバラしてイイよね。

 さて、予約番号が呼ばれて恐る恐る会場の入り口に・・・中からはピギャーアアア!とかヒョゲエエエ!とかハビャウアアアア~!とか絶叫のような悲鳴が聞こえてくる・・・待っている間もコワイ!

 暗い通路を進むといつのまにか後ろから『いらっしゃいませ』と怪しげな執事が、これはただ案内をする役割で『そちらのドアからお入りください』と言うだけなのだが、こちらはもはやビビりまくり。

 入ってみると通路には絵がいっぱい掛かっていて、肖像画の眼が光ったり息を吹き掛けられたり、はては絵の中で暴れる、絵から飛び出すといった趣向・・・『ギャアアアア~!』と悲鳴を上げながら最後の部屋へ行くと、声が『さあ、この魔方陣の中へ進み思い切り悲鳴を上げるのぢゃ!』ああああ、あの物凄い悲鳴の元はこれだったのか!分かってみると『なあんだ』ですが、部屋まで辿り着く方はこの悲鳴を聞かされるので『この先にどんな恐ろしい仕掛けがあるンだろう』と恐怖に髪の毛が逆立つ・・・そういう仕掛けです。

 『ハッハッハー、大したこと無かったね』と安心した瞬間、悲鳴を合図に血だらけの少女()が登場()追いかけられて『キャアアアア~!』と飛び出すと明るいデパートの中。ちょっとした異界体験でした()。

P.カレル『砂漠のキツネ』⑩(フジ出版社 / 昭和46年4月15日5版発行)

2018-08-13 07:12:20 | 紙の本を読みなよ 槙島聖護

(承前)

【北アフリカ全図】


10.英軍の大攻勢

 エル・アラメインでの両軍の戦いは塹壕戦となり膠着状態に陥った。


※エル・アラメインのドイツ軍陣地

 戦力で劣るドイツ軍は陣地の前面に有名な『悪魔の園』なる地雷原を造って防御した。
 無数の罠が仕掛けられた地雷陣地でまさに『突破は絶対不可能』な防衛線だった。


※『悪魔の園』の模式図

 この膠着状態を破ったのは今度は英軍だった。

 モントゴメリーは通常とは逆の方法でこの地雷原を突破したのだ。
 『まず、大規模な爆撃と砲撃で地雷原を『鋤き返す』。しかる後に歩兵が前進、最後に戦車隊が陣地を突破する』というものだ。物量に勝る英軍ならではの作戦だった。

 まさか高価な爆弾や砲弾を無尽蔵に地雷原に撃ち込んで進軍のための道を造ろうとする者がいようとはドイツ軍には思いもよらなかったのだ。ドイツ・アフリカ軍団はこれまでの自分たちの戦いが『貧乏人の戦争』だったことを思い知らされたのだった(この頃、ドイツ・アフリカ軍団車両の実に85パーセントが英軍から鹵獲したものだった)。


※新型M4シャーマン戦車が英軍に供給配備された(写真は米軍仕様)

 侵攻する英軍400台の戦車に対してドイツ軍戦車は80台。もはやエル・アラメイン戦線を維持することはできない。後方のフカ・ラインまで退却することが唯一の道だった。しかしヒトラーからの命令がそれを許さなかった。

 『余とドイツ国民は貴官の指揮能力および貴官に任ぜられたドイツ軍の勇気を信頼しつつ、エジプトにおける英雄的防戦を追っている。貴官のおかれた状況においては、戦線を維持する以外に考えられない。一歩も退かず、最後の武器、最後の一兵まで戦闘に投入せよ。その優勢にもかかわらず、敵の力はもはや最後の段階にきているものと思う。より強き意志がより強力なる敵部隊に勝利を収めた例は史上すくなくはない。貴官のとるべき唯一の道は靡下の部隊に対し、勝利か死への道を示すことであると判断する。アドルフ・ヒトラー

 この命令はドイツ・アフリカ軍団にとっての死刑宣告に等しかった。
 この命令は英軍侵攻の報告と行き違いでもたらされたものだったが、命令の撤回までにドイツ・アフリカ軍団は貴重な戦力を失ってしまったのだった。

 さらに悪いことにはアイゼンハワーに率いられた米軍がモロッコとアルジェリアに上陸したという報せがもたらされた。ぐずぐずしていたら、ドイツ・アフリカ軍団は米英の両軍から挟撃され全滅してしまう。
 チュニジアへ戻り、橋頭保を確保して米英の欧州侵攻を防ぐのだ。
 来るべき欧州決戦に備えて機甲軍を欧州へ戻すことも必要になってくる。

 何としても米軍より早くチュニジアに到着しなければならない!
 ドイツ・アフリカ軍団にとって、これが命を賭けたレースになったのだった。

 (つづく)