しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

石切り唄

2023年02月07日 | 民謡

 

石切山は良質な石、積み出し港が近い、という条件が必要だったので瀬戸内地方は”石の島”が多かった。

セメントや輸入石材によって市場を狭められた。

 

 

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「広島県の民」 中国放送  第一法規出版 昭和46年発行


石切り唄

石工は左手にタガネ右手にノミを持って岩塊にいどみ、力をふるって穴をあける。
穴は浅いのは一尺から深いのは一尺二、三尺。
これに火薬を装填する。
穴の直径は六分五厘ときまっていた。
力感あふれる歌である。

 

石工歌

呉市吉浦
吉浦町上地区から良質の花崗岩が出る。ここに石工が集まり定着してしまった。
彼らが仕事に際してうたったのが「石工歌」(いしくうた)である。

可愛がられて寝た夜もござる
泣いた明かした夜もござる

うるめ島には霞がかかる
わたしゃあんたに気がかかる

・・

石堀り歌
安芸郡蒲刈町

 


わたしゃこのごろ 衒妻ばなれ
池の小鮒も水ばなれ

あなた思えば三度の食も
のどにせかれて湯で流す


・・・


矢掛町史  矢掛町 ぎょうせい 昭和55年発行

「石わり唄」


やれ山はやけてもよーい
山鳥りゃよたたぬよーい

子ほどかわゆきものはないよーい
よいよ よいよ
チンカコン チンカコン

・・・

 

撮影日・2012年5月28日  香川県丸亀市広島

 

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