(東城川 2022.11.3 広島県東城町)
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「岡山県史 民俗Ⅰ」 岡山県 昭和58年発行
林業
中国山地などの木材は筏流しで、岡山などの都市の問屋へ出された。
伐採した木材をキンマ(木馬)または修羅でゾロビキといって運び、
木材にトッカンを打ち込んで、馬や雄牛にひかせ、
または、
人がのって小川まで出す。
そして筏流しをする。
すなわち一本ずつ管流しをし、
大きい川まで出ると、筏師が筏にくんで乗り、川下りした。
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「広島県の民謡」 中国放送 第一法規出版 昭和46年発行
筏流し歌
東城川は水量豊富で、ダムもなかったため、
川の利用が盛んに行われた。
油木町の手入(てにゅう)までは、舟が玉島から高梁を経てのぼり、
筏はさらにその上流の浜栄が出発点であった。
そのころ、舟も筏も、東城から玉島まで三日ほどかかったそうである。
比婆郡
〽
何の因果で筏乗りを習たヨー
朝間はよからヨー弁当下げてヨー
筏綱切りゃ玉島までは
命がけでもやらにゃならぬ
命がけでも田原に着けて
運賃もらえば酒盛じゃ
木出し
「木出し」とは、山で木を切り倒して麓の道へ搬出する作業をいう。
木挽の切り倒した木材を大勢がとりつき、荒縄を掛けたり、コロを嚙ませたりして、
腕の力を使って道路まで運び出したのである。
高田郡
〽
さあさあ皆さんよ よろしくたのみます
ハー山奥の 大物(だいもつ)が ずうるうと
いごきだした 力をいれて 頼みます
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