しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

南京虐殺⑤(関連か?)--従軍慰安婦

2021年08月01日 | 昭和11年~15年
慰安婦の創設時期が、南京虐殺と重なる。直接のきっかけとはいえなくとも、大きな要因になったことと思われる。

・・・・・

「昭和史4・大陸の戦火」平成7年 研秀出版 より転記。

従軍慰安婦  

 軍が”従軍慰安婦”制度の創設を考えたのは、日中戦争勃発後まもない昭和12年秋のことで、
将兵が現地で暴行、強姦、略奪を重ねるのを押さえ、また将兵に性病が蔓延して兵力の低下をきたすのを防ぐため、軍首脳は軍の厳しい管理下に”慰安所”を設けることとした。

 軍の命を受けた御用商人が北九州各地で女性を募集してまわった。
「前渡金1.000円、全額返済し終わったら自由」という、
内地の売春婦にくらべ、はるかに魅力的な条件であった。
約120人が採用され、上海に渡って第11軍に”配属”された。
その後、各地に軍直営の慰安所がつくられ、内地、朝鮮から慰安婦が集められた。
また、占領下の中国農村から女性を”現地徴用”した部隊もいた。

 こうして集められた女性たちは”天皇の御下賜品(ごかしひん)”として、将兵の慰み物になった。
彼女たちが一日に相手をする将兵の数は数十人、多いときは100人にものぼった。
 従軍慰安婦の数は定かではないが、10万人とも10数万人ともいわれる。




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