ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

上原ひろみ 10年ぶりソロピアノ作への期待

2019-09-07 23:56:48 | 邦アーティスト
来たる9月18日に、いよいよ上原ひろみさんのニュー・アルバム「SPECTRUM」が発売になります。いつも休むことなくエネルギッシュに活動している印象の上原ひろみさんでしたが、珍しく昨年は大きな動きがありませんでした。それだけに、いよいよ完全復活か!という期待がかかります。

しかも今回はソロ・ピアノ・アルバム。2009年の「PLACE TO BE」以来、10年振りとなるソロ・ピアノ・アルバムですから、期待せずにはいられませんよね。

まず「SPECTRUM」というタイトルが上原さんらしくて良いですよね。して内容は? 噂によると、”色彩”をテーマに書き下ろされた新曲と、ビートルズやガーシュインのカヴァーも収録されているらしい。そう聞いただけでも、創造力豊かな上原ひろみワールドが目に浮かんできそうですが、そんな我々の期待を遥かに超えてくるであろうことは間違いないでしょう。

ちなみに前作「PLACE TO BE」は、彼女のバンドが、それまでのソニックブルームからトリオ・プロジェクトへと変わる狭間にリリースされました。つまり、「PLACE TO BE」はトリオ・プロジェクト結成前の上原ひろみ、だったのです。そしてその後は怒濤の活躍ぶりです。トリオ・プロジェクトでのレコーディングとツアーに明け暮れる一方で、矢野顕子さんや、エドマール・カスタネーダとの共演作も作りました。そしてスタンリー・クラーク・バンドへの客演作はグラミー賞を受賞しました。同じソロピアノ作でも「PLACE TO BE」の頃とは、そのキャリアはもちろん、内面的な練度も違うでしょう。どんな作品になるのか、楽しみでなりません。

新作「SPECTRUM」は日本先行リリースで、通常盤の他、2010年にニューヨークのブルーノートで録音されたライヴ録音がボーナスCDとして付く初回限定盤もあるようです。マニアはやっぱり初回限定盤ですよね!

そして11月から、待望のジャパン・ツアーも始まります。初日は11月17日の東京はサントリーホールです。そして11月19日に広島、11月21日は札幌、11月23日は水戸、って序盤から凄いスケジュールですよね。上原さん飛ばすな〜って言うかもう少しうまく回れないものですかね?って思いますが、世界各国を飛び回って来た上原さんにしてみれば、どうってことないんでしょうね。その後も日本全国を回り、最後は12月19日の山口市民会館です。いや〜、最終日、行きたいですけどね〜、山口は遠すぎる…。


とにもかくにも、待ちに待った、上原ひろみの季節がやってまいりました。



*写真は、タワーレコードのジャズ・キャンペーンの小冊子。表紙が上原ひろみさんで、裏表紙はマイルス・デイヴィス!





こちらは先行公開されているタイトル曲のライヴ映像↓

Hiromi - Spectrum (Live)

BIGYUKI + U-zhaan @Ginza Sony Park

2019-04-25 21:27:51 | 邦アーティスト
昨日、4月24日、銀座 SONY PARK にて、BIGYUKI + U-zhaan のライヴを観てまいりました。

先鋭的なジャズやヒップホップを中心に、海外の錚々たるアーティスト達と共演を重ねるキーボード奏者BIGYUKI が、タブラのU-zhaan と共演するという、魅惑のステージ。

こちらは、先日のUA と同じく『#007 eatrip city creatures』との連動企画で、フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰する野村友里さんによるインスタレーション「水畑」を舞台にしたライヴ。同じ 「水畑」でも、UA さんは地下3階でしたが、この日は地下2階。水と緑に囲まれた円形ステージが、良い雰囲気でした。もちろん、その水は、銀座の地下から汲み上げた地下水で、その水と様々な音を養分に緑が育つという、オーガニックな仕組みになっているそうです。

さて、BIGYUKI とU-zhaan の2人によるコラボレーション。それはタブラとピアノの異種セッション。開演を告げる野村友里さんのスピーチで、ほとんどリハもしていないと暴露されてしまいましたが、それは、ほぼ即興演奏であるという意味ですからね。

曲によっていくつものタブラを取っかえ引っかえ叩いていくU-zhaan 。そのタブラの音色や高速なフレーズからインドの香りが濃厚に匂い立つ。とは言え、彼が繰り出す変幻自在なリズムの数々は、もはやインドの、というより、U-zhaan のグルーヴといった印象。ループを使ってリズムを重ねていく曼荼羅感も流石!

そのリズムに絡むBIGYUKI 。キーボードではなく、ピアノなところがミソ。現行最前線を行く先鋭よりも、アコースティックならではの美しい音色とメロディーが印象的。とは言え、相手はタブラですから、いわゆるジャズとはまた趣のちがう、イマジネイティヴな世界へと引き込んでくれる。

タブラとピアノが重なり、交差する、二人の精鋭が繰り広げるそのスリルと情緒、ちょっと他では味わえない音風景に痺れました。

リハをしてないことをネタにしたり、お寿司の支払いについてひと悶着あったり、リラックスした二人の会話も面白かったです。


さて、BIGYUKI はフジロックにも出ます。きっとこの日のライヴとは全く違った色を見せてくれることでしょう。そちらも楽しみです。




UA @Ginza Sony Park

2019-04-21 20:08:12 | 邦アーティスト
昨日、4月20日、銀座 SONY PARK にて、UA のライヴを観てまいりました。

銀座 SONY PARK では『#007 eatrip city creatures』を開催中で、昨日がその初日でした。 銀座の地下湧水を汲み上げた「水畑」というインスタレーションを舞台にした、UAのライヴは、そのオープニング・イベント的な位置づけでした。


開演予定時刻を少しまわった頃、ギタリストの内橋和久と共に軽やかに舞台へ登場したUA。「ブエノスアイレス」に始まり、「空っぽな空の色」、「ランドリーより愛を込めて」、「黄金の緑」、「TARA」など、内橋和久さんの幽玄のエレキギターをバックに、どこまでもスピリチュアルに響くUAの歌声。それはまるで「水畑」というステージと共鳴するかの様で、その世界に吸い込まれるようでした。特に足下の野菜達に捧げると言って歌い始めた「黄金の緑」は美しかった!!

内橋和久さんはギターの他に、ダクソフォンという木製楽器も操っていました。ハンス・ライヒェルというドイツの音楽家が発明した楽器だそう。小さな木片を弓で弾くという、一見簡素に見える楽器ですが、曲ごとに取り替えるその木片は、それぞれ違う種類の木材で出来ているそうで、その種類ごとに音が違うとか。しかもその木片は全部で400本ほどもあるとか。なかなか一筋縄ではいかなそうな楽器なのであります。

もるで即興のようにユニークな音を紡ぐダクソフォン。ループを駆使して重ねられたそれは多彩なパーカッションのような響き。そこにUAの動物の鳴き声のような奇声が絡んでいく。そのUAの変幻自在な歌声を、そっくりダクソフォンが繰り返したり、2人による刺激的なセッションには、目と耳を奪われるばかりでした。


さて、ステージ後半では、スペシャルゲストに、ハナレグミと、リトルクリーチャーズの青柳拓次が登場し、場内が沸きに沸く。この特別なステージのために青柳拓次さんが作曲したという曲を披露。青柳さんがベースを弾き、ハナレグミはバックコーラス。とは言えハナレグミですからね。バックコーラスをやったってその歌声と存在感は破格ですよ。ほぼ、UAとのツインヴォーカルの様相でした。そして観客をUA側とハナレグミ側に分けてハモらせるという全員参加の盛り上がりへ。なかなか上手く歌えない観客達に困惑しながらも、ユーモアたっぷりに導いていくUA。ハーモニーという難題を任されながらも、ハッピーに煽動していくハナレグミ。”すっぽり! すっぽり!”って楽しかったな〜。

最後は、また内橋和久さんとの2人に戻っての名曲「水色」。滲みましたね〜。そしてアンコールに「Moor」。これ、良い曲ですよね〜。いやもう、絶品でした。

美しい空間の中で聴く、UAの歌声。めちゃくちゃソウルフルな、極上この上ない1時間強でした。



UAがソウルメイトと語る野村友里さんによるインスタレーション「水畑」。ソニーパークの地下を流れるわき水を汲み上げ、その水で野菜を育てているそう。その野菜の入った水槽は、音に反応して柔らかく光る。その中央でUAが歌いました。

アン・サリー @OUR MUSIC FESTIVAL

2018-11-03 19:31:49 | 邦アーティスト
今日11月3日、神田錦町で開催された「OUR MUSIC FESTIVAL」にて、アン・サリーさんのライヴを観てまいりました。バックは羊毛さんのガット・ギター。ブルーハーツの「手紙」とか、小沢健二さんの「僕らが旅に出る理由」とか、斉藤由貴さんの「悲しみよこんにちは」とか、いやもうホント最高でした。フワッと身体を包み込むような、そして秋の夜に溶け込むような歌声。フェアーグラウンド・アトラクションの「Allelujah」を歌ってくれたのも嬉しかったですね。そして羊毛さんのギターも流石の味わいで、「ムーンリヴァー」でのギターソロとか、聴き惚れちゃいましたね。アン・サリーさんも曲の途中にもかかわらず、思わず「う〜ん、美しい!」と声を上げていたほど。演奏はもちろん、一本のギターと美しい歌声によるアレンジも素晴らしく、特に「銀河鉄道999」をこういう風に仕立てるか!っていう、ホント素晴らしかった!!

アンコール前にやった「蘇州夜曲」、そしてアンコールの「こころ」、滲みましたね〜。



心が洗われるような夜でした。





藤原さくら @六本木ヒルズ

2018-10-08 23:53:08 | 邦アーティスト
六本木ヒルズにて開催中の「J-WAVE 30th ANNIVERSARY FESTIVAL TOKYO SOUND EXPERIENCE」。その最終日である今日10月8日は、ヒルズアリーナに藤原さくらさんが登場。13時半という早めの時間でしたが、観客席は超満員。藤原さくらさんは黒い衣装、一人でアコギの弾き語りでした。

やっぱり藤原さくらさんは弾き語りが良いですね。しかもこの日は「Soup」のようなポップな曲をやらなかったので、尚かつ私好みの30分でした。また、「Sunny Day」、「また明日」、「bye bye」といった新しい曲を披露してくれたのも嬉しかったですね。藤原さんらしいアンニュイな歌声に惹かれた「また明日」も良かったですし、70年代のシンガーソングライターを思わせるような「bye bye」も素敵でした。

そして「500マイル」の雰囲気とか、「The Moon 」のエモーショナルな歌声には、何度聴いても聴き惚れてしまいますね。「1995」の軽やかなフィンガーピッキングも良いですね〜。

あと「The Moon 」の前だったかな?オートバイの音がブーン!!と聞こえてきて、思わず「めっちゃバイク!」とか言ってらしたのが可愛らしかったです。


この日のセットリストはこんな感じだったかな?

500マイル
1995
Sunny Day
また明日
The Moon
bye bye



藤原さくらさんって、まだ22歳なんですね〜。

六本木ヒルズで邦ジャズ/R&Bシーンの最先端!

2018-10-07 21:36:09 | 邦アーティスト
六本木ヒルズにて開催中の「J-WAVE 30th ANNIVERSARY FESTIVAL TOKYO SOUND EXPERIENCE」。10月6日は午後から夜まで、ほぼ1日ライヴ三昧でした。という訳で、簡単に纏めておきます。


iri @六本木ヒルズアリーナ
メジャーデビュー2年になる、今注目の女性シンガーソングライター。昨年、コリーヌ・ベイリーレイのオープニングアクトを務めたことでも話題になっていましたね。今年はサマソニにも出てたんですけど、そちらは見そびれたので、ようやく生で見れました。ヒップホップを昇華したアーバンでネオなR&B 。低めで太い歌声が存在感あって素敵でしたね。録音物を聴くよりはるかに生々しい歌声から、やはり特別なシンガーであることをひしひしと感じさせられました。あと、グルービーなベーシストさんが良かったですね。出音も低音大きめで、格好良かったです。


WONK @六本木ヒルズアリーナ
続いてWONKです。iri〜WONKという流れが良いじゃないですか。WONKは何度かライヴを観ていますが、流石に安定していますね。新世代の邦ジャズ界をリードする存在だけあって、貫禄すら感じさせるステージでした。揺れるグルーヴにクールな歌声。相変わらず魔術的なドラムのビートが格好良かった。まるで一人ポリリズムのようなドラムソロも凄かったですしね。ホール&オーツの「I Can't Go For That (No Can Do)」のカヴァーも秀逸でした。今回はサポートメンバー無しの4人体制だったので、返って彼らのジャズの骨格的な先鋭さが際立って感じられました。


渡辺香津美 @大屋根プラザ
ヒルズアリーナから大屋根プラザに移動。こちらはアリーナより格段に狭く、アーティストを間近に見られるステージ。ここへレジェンド・ギタリストの渡辺香津美が登場する。渡辺香津美(g)、グレッグ・リー(b)、山田玲(ds) のトリオ編成。リハーサルからたっぷりプレイされて、それだけでほぼ1ステージ分ぐらい見れちゃったんじゃないの?って感じでしたが、本番が始まると、やはり気合いが違いましたね。さすが年齢を重ねても衰え知らずな渡辺香津美さん、ゴリゴリのヘヴィ・ファンクから、軽やかなトロピカル、どっぷりとしたスローまで、イマジネイティヴなソロを弾きまくってました。グレッグ・リーのベースとの絡みもスリリング。最後はジョン・コルトレーンの「 Impressions」をやっていました。この後、2ndステージもあったのですが、ヒルズアリーナでのOvall の入場時間と被っていたのでそちらは諦めました…。


Ovall @六本木ヒルズアリーナ
そして最後は、昨年末待望の復活を果たしたOvall です。ですがヒルズアリーナではその前に「FASHION CONNECT RUNWAY」というファッションショーが行われていまして、どんなものなのか?と私も見に行ったんですよ。するろモデルさんが歩く後ろで生バンドが演奏してるじゃないですか!しかもこれが格好良い!まさか?と思ってよく見たら、Ovall でした。つまりファッションショーのバックミュージックもOvall が務めていた訳で、曲をやるというよりむしろジャムってたような雰囲気。気持ちの良いファンキー・グルーヴが永遠に続く感じで、最高でしたね。なんか思わず良いもの見れて得した気分でした。そして本編ライヴ。タイトなリズム、ライトなソウルフィーリング、ジャズやヒップホップやR&Bをシティポップのように軽やかに交配させるポップセンス、全てが気持ちよかったですね〜。そして関口シンゴさんのギターの音色がね! ディレイのかかり方とか、ワウの掛け方とか、堪りませんでしたね〜。


いやはや、この日一日、とても良い流れでした。日本の先鋭的なジャズ/R&Bシーンの最先端を見せてくれたような。しかもこれ全部フリーライヴですから。J-WAVE様、六本木ヒルズ様、ありがとうございました!!

Little glee Monster

2018-10-05 19:30:26 | 邦アーティスト
六本木ヒルズにて開催中の「J-WAVE 30th ANNIVERSARY FESTIVAL TOKYO SOUND EXPERIENCE」に来ています。今日のお目当ては、19: 30から大屋根プラザに登場する、オマール・ソーサなんですけど、その前に、18: 30からリトル・グリー・モンスターのライヴがヒルズアリーナであるとのことなので、30分程ですが、見て参りました。


「世界はあなたに笑いかけている」っていう曲は良いですね。ソウルフルですし。歌もキレがあって良かった!こういう曲をもっとやれば良いのにな~なんて思ってしまいます。

オマール・ソーサのライヴ・レポはまた後日。

カンカンバルカン @上野公園

2018-09-16 19:33:27 | 邦アーティスト
今日は、上野公園にてチャラン・ポ・ランタンの小春さん率いるカンカンバルカンを見て参りました!

このカンカンバルカン、小春さん率いると言うより、チャラン・ポ・ランタンのバックバンドというか、愉快な仲間たちというか、そういう人達で、小春さんのアコーディオンを中心に、パーカッションとブラス隊の女性5人が織りなす愉快なアンサンブルなのです。

今日は、11時から13時まで、計4ステージやる予定とのことでしたが、私が見たのは2ステージ半。公園でのフリーライヴということで、老若男女、たくさんの観客が集まってました。普通こういうのって、1ステージ終わったら、お客さん達が散るじゃないですか。そして次のステージが始まるとまた集まってくる。でも彼女たちのライヴは、1ステージが終わっても、ほとんど観客が動きませんから。みんな4ステージ全部見るつもりで来てるんですね。私も遅れて到着しましたが、そこから最後まで見ちゃいましたから。何て言いますか、ステージ間の彼女達がまた面白かったりするんですよ。例えば、ソロ回しの順番で揉めだしたり。で、しまいに小春さんがキレ気味になる、みたいな。そんなのも含めて今日も小春さんの話術は冴えわたってましたね。ついつい引き込まれちゃうんです。とは言えもちろん、メインは音楽です。素晴らしい音楽があってこそですよね!

まあ、野外の生音ですから、小春さんのアコーディオンの音が聞こえづらかったのは少々残念ではありましたが、チャラン・ポ・ランタンの曲も含めつつ、チャランポとはまた違う、インストならではの魅力をたっぷり聞かせてくれました。なにせ、カンカンで、バルカンですから!なんとなく想像出来ますよね?



蓮の葉が生い茂る不忍池をバックにというシチュエーションも含め、開放的で楽しいライヴでした。




ちなみに、実はこれ、大道芸なんです。上野公園では色んなパフォーマーがやってるんですよね。小春さんは大道芸から活動を始めたそうです。きっと、チャラン・ポ・ランタンで大成功を掴んだ今も、大道芸としての活動を大切にしているんでしょうね。なんか素敵ですよね。

大道芸と言えば、かれこれ10年以上も前の話しになりますけど、私、HIBI Chazz-Kというジャズ・グループが好きで、よく見に行っていたんです。やっぱり彼らも大道芸での演奏をやってたんですよ。そこでアルト・サックスを吹いていたのが横山知子さんで、彼女は今、カンカンバルカンでアルト・サックスを吹いてるんです。なんか感慨深いと言うか、嬉しかったですね~。

チャラン・ポ・ランタン @藝祭

2018-09-10 14:23:38 | 邦アーティスト
9月8日上野、藝祭にてチャラン・ポ・ランタンを観てまいりました!!

藝大の文化祭という独特な雰囲気のなか、野外ステージで行われたフリー・ライヴ。小春さんとももさん姉妹による、アコーディオンと歌のユニット、「逃げ恥」のオープニング曲を手掛けた2人組、って今更説明不要ですよね。サンドチェックとして「小さい秋」を軽くやったあと、6月に配信リリースされたばかりの新曲「ページをめくって」っでスタート。この曲は映画「キスできる餃子」の主題歌。小春さんのアコーデオンが軽快に駆け抜け、ももさんの伸びやかな歌声が響き渡る。「ソトデナイ」、「お茶しよ」、「今更惜しくなる」、「ほしいもの」、「憧れになりたくて」とか、そんな感じに続いたステージ。

私、久々にチャラン・ポ・ランタンのライヴを観たんですけど、やっぱり面白いですね。曲間の2人のやり取りというか、毒舌が強烈で。ほぼアドリブだと思うんですけど、これがなかなか。しかもそれが楽曲の色彩を際立たせるから面白い。その楽曲もヴァラエティに富んでいて楽しめますし、さらに演奏力も半端無いっていう。

特に小春さんのアコーディオンは凄いですね。ヨーロッパ的なレトロな哀愁だったり、シャンソンぽくもクラシックぽくもあったり、それでいて多国籍グルーヴ的な混沌としたリズムを内包しているような、なんかよく分からない彼女のアコーディオンを聴くだけでもチャラン・ポ・ランタンを観に行く価値があるんじゃないんですかね? いやいや、小春さんだけではなくももさんの存在感も圧巻ですよ!私はチャラン・ポ・ランタンのファンって程ではありませんが、それでも彼女達のライヴは何度か見ています。その度にももさんの歌は説得力を増していますからね。この日も圧巻でした。ベイシティー・ローラーズな「ソトデナイ」ではキレのある豊かな声量で観客達を虜にし、「お茶しよ」では可愛らしくもアンニュイな歌声で小春さんとのツインヴォーカルを決める。そして「今更惜しくなる」にいたってはまるでお芝居を見ているかのようでした。

たった2人、歌とアコーディオンだけ、あと毒舌と、それだけで唯一無比の世界観を作りあげていく。終盤は「進め、たまに逃げても」〜「ムスタファ」。そして最後は「愛の讃歌」。ももさんが男性スタッフさんに肩車され、歌いながら観客の中へ分け入っていく。まさにももさんの独壇場。小春さんはそれ見て笑ってるし。

拍手喝采のなか終了したステージ。アンコールを求める拍手が鳴り止みませんでしたが、残念ながらアンコールは無し。ま、無料ライヴですからね(笑)


ちなみにチャラン・ポ・ランタンは、11月23日にNHKホールでワンマン・ライヴを行うそうです。

マウントシュガー@YANBARU

2017-06-04 00:09:22 | 邦アーティスト
今日6月3日、代田橋YANBARU にて、zerokichi & mount sugar のライヴを観てまいりました。マウントシュガーにとってYANBARUでのライヴは、3月のキャンセル以来、丁度3ヶ月振りのリベンジでした。

「農家の嫁」に始まり、新旧織り交ぜた楽曲に、YANBARUスタッフさんにちなんだレアな曲などを挟んだ2セット、zerokichiさんとのセッションも含め、たっぷり楽しませて頂きました。

アンコールで、森さんのギターに合わせて、アリサさんが歌い始めたのは、まさかの「今夜はブギーバック」。森さんがラップを歌わないくだりが超可笑しかった! そして最後に生歌で聴かせてくれた「太陽」は絶品でした~。

zerokichiさんのウクレレも素敵な音色でした!