インストア・イベント観覧記その11 サム・リー@渋谷タワー・レコード
1週間以上も前の話になってしまいましたが、6月16日、渋谷タワーレコードにて、噂のサム・リーを観てまいりました。この人、イギリスから登場のフォーク・シンガーなんですが、フォークと言ってもちょっと変わってるんです。いわゆるアコースティック・ギターを爪弾きながら歌う感じではありません。
この日、手渡されたフライヤーのプロフィールに曰く、彼は1980年イギリス生まれで、ルーツは東欧系ユダヤ人だそう。父は作家/芸術家で、母はオペラ・マニアだとか。大学ではファインアートを学び、卒業後はバーレスクで喜劇役者やダンサーを務めたりもしていたそうですが、25歳の時に耳にした1950~60年代に録音された伝統音楽と恋に落ち、人生が変わることに。
彼が魅了された伝統音楽は、トラヴェラーズの歌でした。トラヴェラーズとは、英国、スコットランド、アイルランドに古くから住むジプシー、漂白民で、かつてはキャラバンで移動生活をし、今なおトレーラーなどで集まって暮らしているそうです。そんな彼らのコミュニティーで何百年にも渡って「歌い継がれてきた歌の数々。サム・リーはそのコミュニティーを訪ね、共に生活し、教えを乞い、伝承曲を150曲以上も習得したそうです。(ほぼフライヤーからの受け売りですいません…。って言いますか、頂いたフライヤーと言うか小冊子が素晴らし過ぎる!)
そんなサム・リーのインストア・ライヴ。インストアとは言え、彼の個性が存分に発揮された素晴らしいライヴになりました。最新作から「The Tan Yard Slide」、「Goodbye My Darling」など数曲を披露。サム・リーがシュルティ・ボックスを操りながら歌い、バックには6弦ウクレレ、トランペット、チェロという布陣で、ちょっとしたアート楽団的な雰囲気。特にインドのドローン楽器、シュルティ・ボックスを使う辺りユニークですよね~。しかもそれだけではなく、曲ごとに楽器を持ち替えたり。ジューズハープを使った「The Jew's Garden」も印象的でしたし、ウクレレ奏者が日本の琴を弾いた曲にはびっくでした。ですが主役はもちろんサムの歌声。静かながらピュアなエネルギーを感じさせるその響きは神秘的ですらありました。で、また目が奇麗なんですよ。透き通るような瞳で、語るように歌う。思わずその神秘の世界に引き込まれてしまいそう。
伝統音楽に向き合いながらも、研ぎ澄まされた自らの感性で自身の音楽として描くサム・リー。まるでフォーク界に現れた突然変異のような逸材ですね。この後、6月20日には青山CAYで単独ライヴがあったそうですが、残念ながら私は観に行けませんでした。どんなステージだったのでしょうか?
1週間以上も前の話になってしまいましたが、6月16日、渋谷タワーレコードにて、噂のサム・リーを観てまいりました。この人、イギリスから登場のフォーク・シンガーなんですが、フォークと言ってもちょっと変わってるんです。いわゆるアコースティック・ギターを爪弾きながら歌う感じではありません。
この日、手渡されたフライヤーのプロフィールに曰く、彼は1980年イギリス生まれで、ルーツは東欧系ユダヤ人だそう。父は作家/芸術家で、母はオペラ・マニアだとか。大学ではファインアートを学び、卒業後はバーレスクで喜劇役者やダンサーを務めたりもしていたそうですが、25歳の時に耳にした1950~60年代に録音された伝統音楽と恋に落ち、人生が変わることに。
彼が魅了された伝統音楽は、トラヴェラーズの歌でした。トラヴェラーズとは、英国、スコットランド、アイルランドに古くから住むジプシー、漂白民で、かつてはキャラバンで移動生活をし、今なおトレーラーなどで集まって暮らしているそうです。そんな彼らのコミュニティーで何百年にも渡って「歌い継がれてきた歌の数々。サム・リーはそのコミュニティーを訪ね、共に生活し、教えを乞い、伝承曲を150曲以上も習得したそうです。(ほぼフライヤーからの受け売りですいません…。って言いますか、頂いたフライヤーと言うか小冊子が素晴らし過ぎる!)
そんなサム・リーのインストア・ライヴ。インストアとは言え、彼の個性が存分に発揮された素晴らしいライヴになりました。最新作から「The Tan Yard Slide」、「Goodbye My Darling」など数曲を披露。サム・リーがシュルティ・ボックスを操りながら歌い、バックには6弦ウクレレ、トランペット、チェロという布陣で、ちょっとしたアート楽団的な雰囲気。特にインドのドローン楽器、シュルティ・ボックスを使う辺りユニークですよね~。しかもそれだけではなく、曲ごとに楽器を持ち替えたり。ジューズハープを使った「The Jew's Garden」も印象的でしたし、ウクレレ奏者が日本の琴を弾いた曲にはびっくでした。ですが主役はもちろんサムの歌声。静かながらピュアなエネルギーを感じさせるその響きは神秘的ですらありました。で、また目が奇麗なんですよ。透き通るような瞳で、語るように歌う。思わずその神秘の世界に引き込まれてしまいそう。
伝統音楽に向き合いながらも、研ぎ澄まされた自らの感性で自身の音楽として描くサム・リー。まるでフォーク界に現れた突然変異のような逸材ですね。この後、6月20日には青山CAYで単独ライヴがあったそうですが、残念ながら私は観に行けませんでした。どんなステージだったのでしょうか?