ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

アーマ・トーマス直前予習!

2011-11-30 23:06:40 | ニューオーリンズ
待ちに待ったアーマ・トーマスの来日公演が間近に迫ってまいりました。いや、大阪公演は昨夜でしたね…。ちなみに私は12月2日に行く予定です。という訳で、今回は緊急アーマ・トーマス予習大会です!


アーマ・トーマスは1941年2月18日ルイジアナ州ポンチャトーレ生まれ。デビューは1960年ですから、そこから数えてもかれこれ50年以上歌い続けている大ベテランであり、ニューオーリンズに限らず、ソウル界を代表する女性シンガーの一人です。どの時代の彼女が好きですか?と聴かれてもなかなか難しい。そんなアーマ・トーマスの活動歴をざっと追ってみましょう~。



Irma Thomas / Soul Queen Of New Orleans - Ron/Mint/Bandy Masters 1960 - 1963
つい最近、CHARLYからリリースされたアーマ・トーマスの初期音源集。CD1には、1960年、ロン・レーベルからのデビュー曲「Don't Mess With My Man」から始まり、「It's Rainin」や「Ruler Of My Heart」などヒット曲を含むミニット時代のシングル6曲など、彼女の活動初期のシングルAB面曲がリリース順に並びます。ミニット時代のアーマ・トーマスはアラン・トゥーサンのプロデュースもあってか、瑞々しくも甘い魅力が堪りませんね。そしてCD2は76年のニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルのライヴ録音。まさにニューオーリンズの歌姫としてのアーマ・トーマスを切り取ったかのような2枚組。



Irma Thomas / Time Is on My Side
60年代半ば、ミニット時代に比べるとキレのあるシャウト気味な歌唱に変化してきたインペリアル時代。パンチの効いた迫力で迫る「Time Is On My Side」、ガール・ポップなモッズ定番曲「Breakaway」、そして代表曲となる自作曲「Wish Someone Would Care」など、まだ20歳代という若きアーマ・トーマスの溌剌とした歌声に痺れまくりです! ちなみにこのインペリアルはウエスト・コーストのレーベルだったり、プロデュースをニック・デカロやジェリー・ラゴヴォイ辺りが務めていたりと、そんなところもまた興味深い。西海岸らしいタイト且つ抜けの良いR&Bサウンドがアーマの歌唱を一皮向けさせたのかもしれませんね。そしてそれがディープな方向へ向かう布石となっているようで、また面白い。写真のアルバムはインペリアル時代を中心にミニット音源も含む編集盤。



Irma Thomas / Something Good (The Muscle Shoals Sessions)
アーマ・トーマスのチェス録音。インペリアルから67年に移籍したのですが、ここから彼女にとって不遇の時代が始まります。ですがソウル・シンガーとしてはまさに再充実期だったりするからこれまた不思議。このチェス時代はシングル3枚に終わりますが、これはそれを中心に後にアルバム化された一枚。プロデュースはリック・ホール。録音はマスル・ショールズのフェイム・スタジオ。バック・ミュージシャンにはジミー・ジョンソン(g)、ロジャー・ホーキンス(ds)、デヴィッド・フッド(b)、トミー・コグビル(b)、スプーナー・オールダム(key)などがクレジットされています。ホーン隊も含めてサザン・ソウルそのものな演奏をバックに南部テイスト抜群のディープさで歌うアーマ・トーマスの歌唱が素晴らしい! しかし残念ながら現在廃盤…。



Irma Thomas / In Between Tears
アーマ・トーマスのマスル・ショールズ録音第2弾はスワンプ・ドッグがプロデュース。70年代初頭の録音。契約やリリースのいざこざから2人の関係は険悪らしいですが、残された音源は素晴らしいの一言! 先のチェス録音と合わせてアーマの凛としたサザン・フィーリングが見事です! 「Coming From Behind」から「 Wish Someone Would Care」へのメドレーは泣ける!バック・ミュージシャンにはスワンプ・ドッグ(piano)をはじめ、ロバート・ポップウェル(b)、ピート・カー(g)、デュアン・オールマン(g)、などが参加しているらしい。こちらも現在廃盤ながら、同時代のシングル(これがまためちゃくちゃ格好良い!)なども加えた編集盤がいくつか出ています。ただ、スワンプ・ドッグが90年代にバックを大幅に録音し直した音源も存在していたりと、ちょっとややこしいのが難点…。



Irma Thomas / If You Want It, Come and Get It
70年代半ばにニューオーリンズに戻って活動するも、ヒットに恵まれなかったアーマ・トーマスでしたが、86年にラウンダーと契約して以降は、すっかり地に足の着いた、充実した製作振りを見せてくれています。86年の「The New Rules」から最新作「Simply Grand 」まで、既に10枚程のアルバムをリリース。写真のアルバムは、01年にリリースされたそのラウンダー時代のベスト盤。流石にアダルトな魅力と言いますか、円熟した味わいを聴かせてくれます。たっぷりとしたふくよかな歌声が素晴らしいですね。何と言いますか、円やかな中にもキリッとした太い筋が通った歌声。聴けば聴く程、そのソウルネスに包み込まれていきます。ラウンダー時代には、いわゆるニューオーリンズ・ソウル的な作品意外にも、ゴスペル作となる「Walk Around Heaven : New Orleans Gospel Soul」や、ダン・ペンの楽曲集となるメンフィス録音「My Heart's in Memphis: The Songs of Dan Penn」といった興味深い作品もリリースしています。また、マーシャ・ボール、トレイシー・ネルソンとのスワンプ3人娘!?によるアルバムもあったりと、なかなかバラエティに富んでます。



Irma Thomas / After The Rain
そして、近年のアーマ・トーマスがまた良いんです! まずはカトリーナ被災後の06年にリリースされた「After The Rain」。バックにはスタントン・ムーア(ds)、デヴィッド・トカノウスキー(key)、サニー・ランドレス(g)などが参加。この頃は私も壊滅的被害を受けたニューオーリンズに心を痛めつつ、ポジティブな活動をするかの地のアーティスト達に大いに感動させられたりしていました。そんな時分に届けられたこのアーマ・トーマスの作品はその最たる名盤。1曲目「In The Middle Of It All」から、その落ち着いた包容力を感じさせる歌声は、もはやニューオーリンズのクイーンを越えた女神です!(サニー・ランドレスがまた良い仕事してるんですよ!) ラストを飾るスティーヴィー・ワンダーのカヴァー「Shelter In The Rain」にも涙。




Irma Thomas / Simply Grand
そして目下のところ彼女の最新作が08年リリースのこちら。様々なピアニストとのコラボレーションで綴られた1枚。これは企画からして面白い! 参加したピアニストは、ドクター・ジョン、ヘンリー・バトラー、ジョン・クリアリー、マーシャ・ボール、エリス・マルサリス!などニューオーリンズ勢はもちろん、ランディ・ニューマンからジョン・メデスキ、さらにはノラ・ジョーンズまでと、流石に豪華というか、なかなか意外な人選に驚きました。とにかくピアニストの個性を引き立てながら、アーマ・トーマスならではの味わいで纏め上げられた楽しくも極上の1枚。そして穏やかなレコーディング風景が目に浮かぶような作品。バックのレイモンド・ウェバー(ds)&ジェームス・シングルトン(b)のリズム隊も素晴らしい!そして選曲がまた見事!




さて、来日公演が楽しみです!!!

CHARLY盤でニューオーリンズ三昧!

2011-11-19 23:01:55 | ニューオーリンズ
最近、イギリスのリイシュー・レーベル、CHARLYから続々リリースされるニューオーリンズ物にハマってます。60年代~70年代のニューオーリンズR&B。ミニットやサンスー周辺なので、アラン・トゥーサン色が濃いのも嬉しい。レア・トラックスが入ってるとか入ってないとか言うより、アーティストそれぞれで種々の編集盤がリリースされた、いかにもとっ散らかったこの時代を、これだけのボリュームで系統だって聴かせてくれるのが嬉しい! しかもお値段も手頃ですしね。とにかく毎日のようにこのコンピ群を取っ替え引っ替え聴きまくって、ニューオーリンズR&Bにどっぷりな私なのであります。



Allen toussaint / Everything I Do Gonh Be Funky - The Hit Songs & Productions 1957 - 1978
きっかけはこのアルバムでした。アラン・トゥーサンの初期の仕事を纏めたアンソロジー盤2枚組。1枚目は『Happy Times - Sessions And Solo Recordings』と名付けられた、若かりしトゥーサンの録音の数々。デイヴ・バーソロミューに見初められセッション参加したファッツ・ドミノ「 I Want You To Know」や、アレンジャーとしての出世作となったと言われるリー・アレン「Walkin' With Mr. Lee」をはじめ、アラン・トゥーサンのソロ名義録音や、Allen & Allen、Willie & Allen 、さらにはトゥーサンが兵役中に結成した The Stokesなどのトラックが並びます。2枚目は『All These Hits - Minit/Instant/Sansu Records』と題され、ジェシー・ヒル、アーロン・ネヴィル、アーニー・K・ドゥ、アーマ・トーマス、リー・ドーシーといったトゥーサンのプロデュース・ワークの数々を収録。名曲のオンパレード! トゥーサンの初期仕事を纏めたこういうアンソロジーって意外となかったんですよね。2枚合わせて計50曲のボリュームですから! ある意味、こういう編集盤を待っていた! 通しで聴くと、あらためてトゥーサンの雑食性と、それをポップに纏めるセンスに脱帽です。



AARON NEVILL / HERCULES - THE MINIT AND SANSU SESSIONS 1960 - 1977
トゥーサン盤を愛聴しつつ見つけたのがこのアルバム。ご存知ネヴィル・ブラザーズの看板ヴォーカリストにして、唯一無比のゴールデン・ヴォイスの持ち主アーロン・ネヴィル。『Minit Productions』と題されたCD1、『Sansu Productions』と題されたCD2からなり、デビュー曲「Over You」からアラン・トゥーサン作の楽曲を中心に名曲、名唱がずらり、2枚合わせて計50曲。 この時代のアラン・トゥーサン×アーロン・ネヴィルの奇跡を捉えた決定版と言って良いでしょう。ただ、アーロンのソロ・キャリアとしては大切なパーロ録音がごっそり抜けているのが残念。ま、仕方ないですけどね。そのため名曲「Tell It Like It Is」もオリジナル録音ではなく、70年代の再録です。そして楽しみにしていた「Over You」の別バージョンが知ってるテイクだったのにはがっくり…。でもアーロンの歌声も、トゥーサンとのタッグも極上の一言!



Lee Dorsey / Soul Mine - The Greatest Hits & More 1960-1978
アーロン・ネヴィルとはまったくタイプは違うものの、彼こそニューオーリンズの声を持つ男、リー・ドーシー。アラン・トゥーサンが手がけたシンガーの代表格と言って良いでしょう。ヒット曲を中心に2枚組56曲。彼の死後、87年にリリースされていたレア音源収録の2枚組LPをそっくりCD1に、そこに漏れていた代表曲を中心にCD2へ、といった感じでしょうか? トゥーサンとの初セッションと言われる「Lottie Mo」から、「Ride Your Pony」、「Working In The Coal Mine」、「Everything I Do Gonh Be Funky (From Now On)」など、とにかくニューオーリンズ産もっちゃりファンクの最高峰ががたっぷり。さらにリー・ドーシーならではの歌世界にどっぷりと浸かれます。やはりトゥーサン独特のノベルティ・タッチというか、円やかなポップ・センスとリー・ドーシーのキャラクターは相性ばっちりですね。そこにミーターズ達のファンクネスが加わったりして、これぞニューオーリンズ!! そして個人的には5曲のライヴ音源が嬉しい!リー・ドーシーの荒っぽくも人懐っこい歌唱に痺れます。



VA / Sehorn's Soul Farm - 50 New Orleans Soul Classics disc1
こちらは去年リリースされていたコンピ盤。2枚組50曲。こちらも元々80年代にリリースされていた2枚のLPにボーナス・トラックを加えたもののよう。アラン・トゥーサンと共にサンスーを立ち上げたマーシャル・シホーンの名前が絡んだタイトルから察せられるに、サンスー関連の音源を集めたものでしょうか。アーロン・ネヴィル、アール・キング、リー・ドーシー、ミーターズといった超有名どころが素晴らしいのはもちろんですが、ウォーレン・リー、ウィリー・ハーパー、ウィリー・ウェスト、エルドリッジ・ホームズ、カーリー・ムーアなど、おそらくこの時代にシングルしか残していない、ちょっぴりマニアックでサザン・フィーリング豊かなシンガー達がいい味を出しています。正直、この辺りのアーティストを隅々まで追いかける程のマニアではない私にとっては、知らない曲も沢山あってかなり楽しめました。そしてもちろんニューオーリンズ産もっちゃりファンクがたっぷり。アラン・トゥーサンの指揮の下、新しいニューオーリンズR&Bが燃え上がっていく、そんな熱気に溢れたコンピレーション。ディープです! そしてこれがおそらく今回のシリーズの始まり。



Irma Thomas / Soul Queen Of New Orleans - Ron/Mint/Bandy Masters 1960 - 1963
そして目下のところ今シリーズ最新作の一つがこのアーマ・トーマス。2枚組ながら計30曲と、他のコンピに比べると曲数が少ないのが残念ですが、その内容は素晴らしい! CD1にはロンからのデビュー曲「Don't Mess With My Man」から、ミニットでの「Ruler Of My Heart」まで8枚のシングルAB面がリリース順に並ぶ。やはりミニットでのトゥーサン作品は、アーロン・ネヴィル同様にトゥーサンならではの甘い香りが堪らなく良いですね。そしてバンディからのシングル「For Goodness Sake」、さらにデモ音源も2曲。特にアラン・トゥーサン作のデモ曲「Your Love Is True」でのアーマの鼻にかかった歌声が可愛く艶っぽくて良い!! そしてCD2は76年、ニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルにおけるライヴ録音。これも元々はLPでリリースされていたもののようですが、私はそれを持っていないので嬉しいですね~。とにかくアーマの真っ黒な歌声に痺れまくりです! どっぷりとした「Ruler Of My Heart」や、切れ味良く跳ねる「I Done Got Over」、しっとりとスウィングする「It's Raining」など、どれも最高!濃いです!


他にも、ミーターズやアーニー・K・ドゥのコンピも出ているようですが、まだ買っていません。アーニー・K・ドゥはいずれ確実に買います。ただミーターズはどうでしょうね~。曲名見た限りでは全部知ってる曲ですし、もうジョシー時代は買い尽くした気がするので、未発表曲やライヴ音源が発掘されない限り、ちょっと手を出す気になれませんね~。けどこのシリーズをコンプリしたいがために買うかもしれませんけどね…。

新宿トラッド・ジャズ・フェスティバル

2011-11-15 15:48:06 | フェス、イベント
11月12日、13日の2日間、「The 11th SHINJUKU TRAD JAZZ FESTIVAL」が開催されました。私は初日だけ観に行くつもりでしたが、あまりの楽しさに2日目もたっぷり堪能してしまったという、そんな次第なフェスティヴァルでありました。

新宿3丁目の裏通り、まあ、飲み屋街みたいな雰囲気の一角ですが、その雑多な飲食店を中心におよそ20箇所の会場で繰り広げられるトラッド・ジャズの祭典。今回で11回目を数えるそうですが私が行くのはこの日が初めて。しかも私が観たのは本部前の小さなステージと、お祭り広場と題された野外のメイン会場で行われた無料ライヴのみなんですけどね。ですがそれだけでも充分一日中楽しめるという充実度でした。

特に印象に残ったアーティストをいくつか。

まずは、初日の私のお目当てだったハチャトゥリアン。トロンボーンの菊池ハルカさん、バンジョーの丸山朝光さんによる、若きニューオーリンズ・ジャズのデュオです。今回はドラムスも加わった3人編成でしたが、このトロンボーンとバンジョーによるシンプルこの上ないニューオーリンズ・ジャズが良いんですよ! トロンボーンの円やか且つちょっぴりファンキーな音色と、丸山さんのカッティングが生み出すスウィング感が最高! しかもジャズだけでなくストリート感たっぷりに「Iko Iko」なんかも演ってくれましたし。丸山さんが歌う「On The Sunny Side Of The Street」や、古い賛美歌のメドレーも良かったですね~。

そして日本が世界に誇るバンジョー界の最高峰、青木研さん。噂に聞いていた名人芸を初めて拝見させていただきました。まあ、とんでもないスピード感と切れ味で、まるで駆け抜けるかのように多彩な技を繰り出していく。しかも涼しい顔で。「ZIP-A-DEE-DOO-DAH」から始まる南部メドレーとか、「Sweet Gerogira Brown」とか。バンジョーって凄いな!

初日のトリを務めた夢ブラス・バンド。正直、日本のブラス・バンド事情に疎い私は初めて聞く名前でしたが、これが大迫力で格好良かった!グランド・マーシャルの先導の元、会場周辺をパレードしながらステージに登場。もちろんファンキーなセカンド・ライン・スタイル。しかもいくつかのバンドが集まっていたようで、とにかく大所帯。観客のリクエストに応えての「世界は日の出を待っている」も良かったけれど、ラストの「Do Watcha Wanna」で最後に相応しい熱気爆発!天晴でした!

さらに2日目に観たジャズ・ブラス・ガンボというブラス・バンド。こちらも会場周辺をパレードしまして、しかも歩行者天国となっていた新宿通りのど真ん中を闊歩したのです! このブラス・バンドのメンバーは、まだ学生さんのような若い方々(洗足学園音大の方達らしい)で、清涼感溢れる爽やかな雰囲気。でも彼らをグランド・マーシャルさんが傘を振りかざしながら泥臭いダンスで先導すれば、そこはもうニューオーリンズの空気。もちろんやっている音楽もニューオーリンズど真ん中ですしね。途中、外人さんのトロンボーン奏者が飛び入りでセッション参加したりなんていうストリートならではのハプニングがあったり。でも一番盛り上がったのは「聖者の行進」でしたね!ちょうど明治通りとの交差点で立ち止まって演奏していたのですが、超有名曲ということもあり、信号待ちをしていた方なども巻き込んで、ブラス・バンドを取り巻くようにみんなで手拍子。新宿のど真ん中に鳴り響く突き抜けるよに晴れやかなメロディーと力強いニューオーリンズのリズム。それをみんなが手拍子で盛り上げる。なんか幸せな瞬間でしたね~。真向かいには伊勢丹があるあの交差点でですよ!しかもその「聖者の行進」のあと演奏したのはミーターズ~ダーティ・ダズンの「Cissy Strut」ですから!なかなかやりますよ、この若きブラスバンド!

しかもハイライトはまだこの先にあるんです。この後このブラス・バンドは再び新宿三丁目の裏通りに分け入っていくわけですが、その細い路地で別のブラス・バンドにぶつかるという、そして両者によるセッションが始まるという、なんともディープな展開を見せてくれたのです。曲は「Do Watcha Wanna」だったかな? いくらフェスとは言え、路上で2つのブラス・バンドが鉢合わすなんて瞬間に立ち会えるとは! なんかゾクゾクしましたね。間違いなく新宿の裏通りがニューオーリンズのストリートになった瞬間!

そして先のハチャトゥリアンと並んでもう一組の私のお目当てがKOTEZ&YANCYでした。ハープ&鍵盤のブルース・デュオです。両日とも出演。ハープ奏者のコテツさんはブルース・ザ・ブッチャーで何度も観ていますが、このデュオを観るのはこれが初めて。冒頭に愛嬌良く「トラッド・ジャズはいっさいやりません!」なんて宣言しつつ、ブルースやR&Bを決めていく。鍵盤とハープだけなのにキレの良いリズムがブルージーにうねりまくる。トラッド・ジャズを観にきたお客さんもやんやの拍手喝采。そして両日共ハイライトとなったのは「Too Many Cooks」でしょう! この曲での超長尺ハーモニカ・ブレイクには度肝を抜かれました!! コテツさんが高速の連続フレーズをファンキーに延々と吹き続けるのですが、彼のテンションが上がれば上がる程、その場の空気がブルース・ハープの魔力に飲み込まれていく感じ。新宿裏通りの雰囲気と相まって、この上なくディープな盛り上がりを見せてくれました。他には「Don't Go No Further」とか、「Talk To Me Baby」とか。あとトラッド・ジャズはやらなくても、ニューオーリンズを意識してか、初日に「Such A Night」、2日目には「聖者の行進」もやってました。

最後に最終日のラストを締めたバンジョー界の大御所チャーリー田川さん。オクラホマの4弦バンジョー博物館に殿堂入りされたという、まさにレジェンドな方。チャーリー田川&フレンズとして「jambalaya」とか、「The Tennessee Waltz」とか、誰でも知っている有名な曲を中心に演奏。この方、バンジョーを弾く時も歌を歌う時もいつも笑顔。しかももの凄く良い笑顔なんです。そして彼の弾くバンジョーの音色も歌声も、そんな笑みを感じさせてくれる暖かい響き。なんか聴いててほっこりしちゃいましたね。慈愛溢れるニューオーリンズ・ジャズの調べ。やっぱニューオーリンズって良いな~。


他にも、菊池ハルカさんが「Tiger Rag」を決めてくれたトロンボーン・サミットとか、素晴らしくソウルフルな歌声を聴かせてくれたブラザー・タイスケ・ゴスペル・クワイヤーとか、6人ものバンジョー奏者が揃ったバンジョー・ストンパーズとか、色々観させてもらいました。あの会場エリアに居れば、常に何所かしらでニューオーリンズな音楽が鳴っているという、何とも幸せな2日間。まだ行ったこともないニューオーリンズに郷愁を感じてしまう、そんなフェスティヴァルでした。来年も行くぞ~!


ちなみに、後で知った話ですが、2日間ともグランド・マーシャルを務めたあの方は、おそらく日本一のグランド・マーシャルであり、おそらく日本で唯一人のグランド・マーシャルであろうという、その筋では有名な方のようです。(グランド・マーシャルとは、ニューオーリンズのブラス・バンドを傘を振りながら先導する、現地のパレードでは欠かせない人です。)













フジロック開催発表!!

2011-11-08 12:30:57 | フジロック
THE STONE ROSES / SECOND COMING

フジロック・オフィシャルサイトにて、早くも来年のフジロック開催がアナウンスされました!!

2012年7月27日(金)28日(土)29日(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場

だそうです!


例年なら年明けの元旦にこの発表がされるはずなのに、いきなりこの中途半端な時期に発表とは驚きました! その原因はストーン・ローゼス!!


そう、あの、ストーン・ローゼスの出演も同時に発表されたのです。本来なら3月ぐらいに出演者第1弾が発表される流れのはずですので、異例中の異例ですね~。ローゼスのサイトには『The Stone Roses are confirmed as headliners for 2012’s Benicassim Festival, Fuji Rock Festival and T In The Park Festival』の文字が踊っています。これはひょっとしたらローゼスによるすっぱ抜きだったんじゃないの?なんて想像するのも楽しい。

それにしてもこの時期に発表されるというサプライズは嬉しいですよね。こういう驚き大好きです! 最近のフジロックは開催発表から出演者発表の流れが型にハマりすぎてる感じがありましたからね~。まあ、私も正直、油断してましたね。やられました! しかもストーン・ローゼスですからね。彼等の再結成がアナウンスされて以来、フジに出るのか?いやサマソニなのか? 興味津々でしたが、フジがやってくれました!

とは言え、ストーン・ローゼスを観るかどうかはまだ分かりませんけどね。


*写真はストーン・ローゼスの2nd作にしてラスト作となった「SECOND COMING」。デビュー作にハマれなかった私は意外とこっちの方が好きです。ジョン・スクワイアのギターとマニのベースラインの絡みが格好良い!!






そうだ、早く前回のベストアクト企画を書き終えないと…。

児玉奈央&GREENMASSIVE@自主法政祭 前夜祭

2011-11-06 12:34:45 | フェス、イベント

11月3日、市ヶ谷の法政大学。その学園祭にはライヴ目当てで何度も足を運んでいますが、年々、エネルギッシュな大学生ノリに対するアウェー感が強まる感じで困ってます…。そんな中、野外ステージまで辿り着くと、そこの客層は代々木公演辺りのイベントと似たような雰囲気でちょっとホッとしたり。そして始まった児玉奈央&GREENMASSIVEのステージ。良かったですね~。なんかレゲエ&ラテン&グッド・タイム・ミュージックな雰囲気。児玉さんの緩いモカモカした感じの歌声が心地良かったです。彼女は邦ジャム・バンド界の雄MAJESTIC CIRCUSのヴォーカリストであり、最近はソロ活動も注目されている人。以前、代々木のイベントでチラッと観た時はキャロル・キングを思わすようなシンガー・ソング・ライター振りだったように記憶しているのですが、今回はレゲエをベースにしたオーガニックなバンド・サウンド。バックをつける光風&GREEN MASSIVEは今年のフジロックにも出演したロック・ステディのグループ。このバンド良いですね~。彼等のグルーヴと児玉さんの歌声っていうのは、なんかグッド・タイムなヴァイヴを感じさせてくれましたね。そしてギタリストの方がスウィートなフレーズ連発で痺れました。ホーン隊も良かったですね。さらに鍵盤奏者はcopa salvoの小西英理さん!! 彼女の鍵盤はやはりラテンの切れ味! そんな彼女の存在が抜群のスパイスになってました。この組み合わせのライヴはまた観てみたい!!

この日の出演者はもちろん児玉奈央さんだけではありません。次に登場したのが、やけのはら+ドリアン。正直、ラップ系は苦手なのですが、グルーヴィ且つポップで、アングラ感もあって、なかなか良かったです。ざっくばらんなMCも良い感じでした。さらにトリを務めたのがDachamboですよ! 邦ジャム・バンド界にあって、今一番元気なバンドなのではないでしょうか? ここでもメチャクチャ盛り上がってました。トランシーに始まり、ファンク、ロック、ラテン、全てを飲み込んでぐるぐるとうねるミクスチャー・グルーヴ。幸福感いっぱいの凄まじいライヴでした!

ステージ終了後はケミカル・ブラザースの「The Sunshine Underground」をバックに花火がポンポン上がる演出があって、これがなかなか良かったり。法政大学、やりよるな!

そそるライヴ 11月編

2011-11-03 12:58:55 | そそるライヴ
関東近辺にて11月に行われるライヴ、フェス、イベントのなかで、気になるものをピックアップしてみました。


11/02(水)Adriana Calcanhotto @有楽町 よみうりホール
11/02(水)The Brand New Heavies @ビルボードライヴ東京
11/03(木)自主法政祭前夜祭 @法政大学 市ヶ谷キャンパス 入場フリー!
11/04(金)G.Love & Special Sauce @恵比寿 LIQUIDROOM
11/05(土)JAMAICA JAZZ featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE @ブルーノート東京
11/05(土)ZEE AVI @丸の内コットンクラブ
11/05(土)MODERN FOLK QUARTET @曙橋 BACK IN TOWN
11/08(火)MICHEL CAMILO & TOMATITO @ブルーノート東京
11/12(土)OKI×ハモニカクリームズ× エマーソン北村  @西麻布 音楽実験室新世界
11/12(土)新宿トラッドジャズフェスティバル @新宿
11/13(日)新宿トラッドジャズフェスティバル @新宿
11/13(日)DIANNE REEVES @ブルーノート東京
11/15(火)Tomi Lebrero @原宿 Vacant
11/16(水)Mayer Hawthorne @ビルボードライヴ東京
11/18(金)Tommy Guerrero @渋谷 SOUND MUSEUM VISION
11/18(金)Ben E. King @ビルボードライヴ東京
11/19(土)TUCKER @タワーレコード渋谷店(インストア・イベント)観覧フリー
11/22(火)Blue Note Tokyo presents GROOVE CONNECTION @ブルーノート東京
11/23(水)ハチャトゥリアン @吉祥寺 コピス前 観覧フリー
11/27(日)羊毛とおはな @タワーレコード新宿店(インストア・イベント)観覧フリー
11/27(日)SOUL SOUL SOUND SYSTEM @恵比寿 LIQUIDROOM



お出かけの際は事前のご確認をお願いいたしま~す!

ダーティ・ダズン・ブラス・バンド@ビルボード東京

2011-11-01 09:54:09 | ニューオーリンズ
THE DIRTY DOZEN BRASS BAND / VOODOO

10月30日、ビルボード東京にてダーティ・ダズン・ブラス・バンドを観てまいりました!

ダーティ・ダズン・ブラス・バンド(以下DDBB)と言えば、ニューオーリンズのブラス・バンドの代表的バンドであり、伝統的なブラス・バンド・サウンドをファンク化させた歴史的先駆者でもあります。そしてそのファンク化の要となったのがスーザフォン奏者のカーク・ジョセフ。今回はその伝説的スーザフォン奏者カーク・ジョセフを含む最強メンバーでの来日とあって、私も期待に胸膨らませて現地に赴きました。

私が観たのはこの日の2ndショー。係員に案内された席はステージ向かって右側の良席。しかし左奥に巨大なスーザフォンが置かれているのを目に留めて、慌てて「向こう側が良いです!」と我がまま言ってスーザフォンがよく見える左側の席へ。そして待つこと1時間。場内が暗くなりいよいよメンバーが登場。

まずはギタリスト、ドラマー、そしてカーク・ジョセフがステージに上がる。本物です! そしてそのカーク・ジョセフがラッパのお化けみたいなスーザフォンを担ぎ上げると、客席から思わず『凄いな~』という声が漏れる。まずこの3人のみで挨拶代わりにインストを披露。ビルボードのインフォーメーションによれば、ドラムスはジャマール・ワトソン、そしてギタリストは今メンバー唯一の白人ジェイク・エッカート。もう、この時点で私の目はカーク・ジョセフに釘付け。椅子に腰掛けながらぶっといグルーヴをボバボバと吹きまくってる。本物だ~! しかし肝心な音そのものは団子状態で細かいフレーズまで聞き取れない…。え~!って感じでしたが、なんとか耳をこらして聞き取ろうみたいな。

そしてフロントのホーン隊が登場。右奥からバリトン・サックスのロジャー・ルイス、テナー・サックスのケヴィン・ハリス、トランペットのエフレム・タウンズ、そして一番左側にもう一人のトランぺッター、グレゴリー・デイヴィス。カーク・ジョセフと共にDDBBのオリジナル・メンバー4人衆です。ずら~っと並んだ絵面が格好良い! メンバーが揃った一発目は「Charlie Dozen」だったかな。なんか感慨深いものがありましたね。ギラギラとしたホーン・アンサンブル、それを後ろから煽りまくるようにうねるカーク・ジョセフのスーザフォン。これぞDDBBだ!って感じでしたよ。

そして次の曲ではまさかのカーク・ジョセフによるスーザフォン・ソロまで飛び出して。しかもこの頃には耳が慣れたのか、スーザフォンの音も粒立ちよくはっきりと聴こえるようになってきた感じ。驚いたのはカーク・ジョセフがワウ・ペダルを踏んで音色をギャンギャン変化させていたこと。こんなこともやるのか~!なんて思いつつ、伝統と革新に満ちた匠の技に酔いしれました。場内拍手喝采の中、曲はなんとスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「If You Want Me To Stay」へと流れていく。ケヴィン・ハリスが渋いしゃがれ声で唸るように歌っていたのが格好良かったですね~。

そしてやたらスピードアップした「Remember When」。ホーン隊のキレのある疾走感が堪りませんでしたね。シャッフルのリズムが心地良かった~!さらに「Caravan」とジャズっぽい曲が続く。この曲ではメンバー達のわりと長いソロ回しがあって、カーク・ジョセフの2度目のスーザフォン・ソロがあったのもこの曲だったかな? 像の鳴き声のように高音へしゃくり上げる得意のフレーズには観客も大喜びでしたね。

ちなみにカーク・ジョセフはソロだけではなく、曲中も普通にワウペダルを踏み続けてましたね。あれで独特のえぐいグルーヴ感を生み出してるのかもしれませんね。ジャマール・ワトソンのドラムスも安定感抜群で流石でしたし、ジェイク・エッカートも控えめながら堅実なプレイでリズムに彩りを加えてました。しかしやはりグルーヴを支配するのはカーク・ジョセフのスーザフォンでしょう。ドラム・セットにギターが入るという、マーチング・バンドではない、どちらかと言うとジャム・バンドに近い自由なグルーヴながら、スーザフォンの低音がニューオーリンズならではのガンボなノリを存分に体現させてくれる。セカンド・ラインなリズムはもちろんですが、例えば「If You Want Me To Stay」でのスムーズなファンク・グルーヴとか、「Remember When」の中盤における4ビートっぽいノリとか、「Caravan」でのひたすら地を這うようなうねりとか、それぞれのグルーヴに独特の“ハネ”や“粘り”が濃厚で。私なんか気がつくとカーク・ジョセフのベース・ラインを追いかけていましたからね。

さて、中盤に入って驚いたのはジェイムス・ブラウンの「Sex Machine」が始まったこと。マジで~!!とか思ってると、そのJBノリを引き継ぐ形で「Use Your Brain」が始まる。もの凄くスピーディーでファンキーな「Use Your Brain」。スタジオ録音はわりと牧歌的なこの曲がこんな風になっちゃうの!?っていう。しかもカーク・ジョセフの吹く低音ラインが凄まじい! やたらグルーヴィーな高速フレーズをあり得ないキレで吹きまくってる。もう痺れまくりでしたね。客席はビルボードらしくみんな座って鑑賞していたんですが、このとき程座っていることがもどかしく感じたことはありませんでしたね。さらにロジャー・ルイスによるエコーを効かせたエギゾチックなバリトン・サックスのソロ・タイムへ。これも強力でしたね。会場中が、フリーキーに溢れるようなバリトンの音色で満たされていく感じ。圧巻でした! 最後はまたファンキーな「Use Your Brain」へ戻り、フロントにブラス隊が4人も並ぶ中央でエフレム・タウンズがさらにトランペットの同時2本吹きという無茶をする。そういうところ好きです! ま、トランペット2本吹きと言っても、1本は普通のトランペットより一回り大きいものだったので、音的にも意味があったんでしょうけどね~。

このファンキー極まりない「Use Your Brain」でも席を立たない観客に痺れを切らしたのか、グレゴリー・デイヴィスがみんなそろそろ立とうよ!的な呼びかけを。もちろん観客も待ってましたとばかりに総立ち。グレゴリー・デイヴィスによるコール&レスポンスのレクチャーの後始まったのが「Me Like It Like That」。練習通りにサビをみんなでコール&レスポンス! 最前列のお客さんはマイクを向けられて歌わされたりしてましたね。そしてミーターズ「Cissy Strut」からパーラメントの「P. Funk (Wants to Get Funked Up」へと続く怒濤のファンク・メドレー。もう踊りまくり!

ラストはロジャー・ルイス大爆発の「Dirty Old Man」。ヒップホップっぽいリズムに乗ってファンキーなリフを吹き、ラップみたいなサビを歌うロジャー・ルイスのやんちゃっぷりが格好良かった! しかも女性客をステージに上げては激しく腰を振って踊りあうというロジャーの現役振り!計4名程の女性達が次々にロジャーに捕まって一緒に踊りまくるという、なんともカオスな盛り上がり。カーク・ジョセフはスーザフォンを置き、踊りながらマイクを口に当ててベース・フレーズを唸ってるし、DDBBってこんなバンドでしたっけ?みたいな感じで最高でした!!

メンバーがそれぞれステージを後にし、これで終わりかと思いきや、最後に残ったロジャーが名残惜しそうにバリトン・サックスを吹き始める。それにグレゴリー・デイヴィスがトランペットを合わせる。ドラムスのジャマール・ワトソンもしっとりとサポート。曲は「St James Infirmary」のような枯れたジャズ曲。いや「St James Infirmary」そのものだったかもしれません。(すいません、私のようないい加減な知識&記憶では、インスト曲の曲名をその場で断定するのが困難だったりするもんで…。) ま、とにかくそんな寂し気な哀愁漂う曲ですよ。これも痺れましたね~。最後にこうくるか! 参った!


そして終演後、メンバー全員にサインを頂きました。上の写真がそのジャケットです。ここに写っていないジャマール・ワトソンとジェイク・エッカートは「ここには俺達写ってないから…」みたいな感じでサインをするのをためらってまして、英語の喋れない私は、申し訳ないと思いながらも、どう気持ちを伝えれば良いのかと困惑しつつ、ダメもとで力強く『アイ、ウォンツ!!』って言ってみましたら、ジャマール・ワトソンが嬉しそうに『ユー、ウォンツ!? オッケー!!!!!』と言って、笑顔でサインを書いてくれました。その後、ジェイクも快くサインしてくれました。やりました!

カーク・ジョセフにはDDBBのジャケとは別に、彼のソロ・プロジェクトであるKIRK JOSEPH'S BACKYARD GROOVEのジャケも持参してたので、そちらを見せましたら、「おー!!バックヤード・グルーヴ!!!!」って感じで、驚きつつ大変喜んでくれました。持っていったかいがありました! もちろんそちらにもサインを頂きました!(写真下↓)


KIRK JOSEPH'S BACKYARD GROOVE / SOUSAFUNK AVE.



私はDDBBを観るのはこれが2回目。初めて観たのは03年のフジロックでした。その時はカーク・ジョセフはもちろん、グレゴリー・デイヴィスも居ませんでした。エフレム・タウンズとロジャー・ルイスは居ました。でもケヴィン・ハリスは居なかったかも…。(その頃はまだメンバーに対する知識も薄く、記憶もあやふやで…) あの時のフジで観たDDBBは良かったんですけど、ちょっと不完全燃焼な感じもあったんですよね。でも今回は完全燃焼でした。正直な話、私は現在のDBBBより、初期の頃のDDBBの方が好きです。ですが今回のライヴを観て、現在のDDBBの凄さを思い知らされました。ジャム・バンド的な広い視野を感じさせるファンク・グループとしてのDDBB、やっぱりとんでもないライヴ・バンドでした! しかもちゃんとDDBBならではのニューオーリンズなガンボ感、そしてブラス・バンドならではの熱気を感じさせてくれる。流石、最強メンバー!これからのさらなる活躍も楽しみです!!


*曲目等、誤りがありましたらごめんなさいね。