The Rolling Stones / Sticky Fingers (Super Deluxe Edition)
グラミー賞ノミネート特集も佳境。というより、前回の第10回で終わりにしようかと思ったのですが、せっかく私がこの世で最も好きなアルバムの一つ、「Sticky Fingers」のボックス版がノミネートされているのですから、ちらっと触れておこうかと。という訳で、『BEST BOXED OR SPECIAL LIMITED EDITION PACKAGE』のノミネート作は以下の6作品。
Of Monsters And Men / Beneath The Skin (Deluxe Box Set)
Leif Podhajsky, art director
Father John Misty / I Love You, Honeybear (Limited Edition Deluxe Vinyl)
Sasha Barr & Josh Tillman, art directors
Various Artists / The Rise & Fall Of Paramount Records, Volume Two (1928-32)
Susan Archie, Dean Blackwood & Jack White, art directors
The Rolling Stones / Sticky Fingers (Super Deluxe Edition)
Stephen Kennedy & James Tilley, art directors
Grateful Dead / 30 Trips Around The Sun
Doran Tyson & Steve Vance, art directors
The Decemberists / What A Terrible World, What A Beautiful World (Deluxe Box Set)
Carson Ellis, Jeri Heiden & Glen Nakasako, art directors
こちらは音楽のアーティストではなく、パッケージ等のアート・デザイナーに送られる賞のようですね。なので、「Sticky Fingers (Super Deluxe Edition)」の場合、ノミネートされたのはストーンズの面々ではなく、アート・ディレクターのStephen Kennedy & James Tilleyという方々。アンディー・ウォーホールなどの名前が無いことから、あくまでもボックス・セット化に対する評価と言うことですね。もちろん2015年度のグラミー賞ですから、そうなるのは当たり前ですが。
ま、細かいことはさておき、このスーパー・デラックス・エディションにはワクワクさせられましたよね。実物ジッパー付のハードバック・ブックや、「Brown Sugar / Wild Horses」の7インチ・シングル盤、ポスター、ポストカード、さらにはメンバーがジャケを持ったあの有名な写真のそのメンバー部分を切り取ったもの(メンバーの誰が封入されているか分らない。私が買ったものにはチャーリーが入ってました)。ただ、肝心の未発表音源が以外と少なかったのは少々残念でしたが…。それでもこのボックスは、私の宝物です。
さて、他のノミネート作品も「ルーツな日記」的に気になるものばかり。
まず対抗として、「The Rise & Fall Of Paramount Records, Volume Two (1928-32)」。1920年代前後に戦前ブルースの重要作品を多数録音したパラマウントのヒストリー・ボックスの第2弾。ジャック・ホワイトが主宰するサード・マン・レコーズからリリース。第1弾は木製トランクに収納されていたそうですが、第2弾はポータブル蓄音機を模したスティールキャビネットに収納されてるそうで、LP6枚組+USBに800曲収録されてるとか…。まったくもってとんでもない物です!! ちなみに昨年はこの第1集が同部門を受賞しました。デザイナーのSusan Archieはその他にも2002年度にチャーリー・パットンのボックス・セットで同賞を受賞しています。
そしてもう一つ対抗馬として、グレイトフル・デッドの「30 Trips Around The Sun」。未発表の30公演の音源をCD80枚組で納めるという、こちらもとんでもないボックスセット。Steve Vanceは2001年のボックス「The Golden Road (1965-1973)」以降、デッドのアート・ディレクションを務めている方のようですね。しかし、先のパラマウント・ボックス同様、流石に手が出ません…。
オブ・モンスターズ・アンド・メンはアイスランドのフォーク・ロック・バンド。彼らによる2nd作が「Beneath The Skin」。アートワークを手掛けたレイフ・ポドハスキー はオーストラリアのグラフィックデザイナーでテーム・インパラ、フォールズ、ケリス等のアルバム・カヴァーも手掛けている人。
元フリート・フォクシーズのドラマー、ジョシュ・ティルマンのソロプロジェクトによる2nd作「I Love You, Honeybear」。Sasha Barrという方は、サブ・ポップ・レーベル専属のデザイナーのようで、この「I Love You, Honeybear」のアナログ盤Wジャケは、開くと飛び出す絵本風になっていて音楽も鳴るという凝った作りだそう。3色カラーのカラフルな盤もあわせて、音楽とアートが一体となった作品。
ポートランド出身のフォーク・ロック・バンド、ザ・ディセンバリスツによる7thスタジオ・アルバム。デラックスボックスには色々とおまけが付いているようです。デザインにはベックの写真集や、ジョン・メイヤー、ピンク等も手掛けるSMOG Design, Inc.のメンバーが関わっているようです。
よろしければ、こちらもどうぞ。
グラミー賞 ノミネート『BEST ALTERNATIVE MUSIC ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST R&B ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST CONTEMPORARY INSTRUMENTAL ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST ROOTS GOSPEL ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST BLUEGRASS ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST COUNTRY ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST FOLK ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST AMERICANA ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST BLUES ALBUM』
グラミー賞ノミネート特集も佳境。というより、前回の第10回で終わりにしようかと思ったのですが、せっかく私がこの世で最も好きなアルバムの一つ、「Sticky Fingers」のボックス版がノミネートされているのですから、ちらっと触れておこうかと。という訳で、『BEST BOXED OR SPECIAL LIMITED EDITION PACKAGE』のノミネート作は以下の6作品。
Of Monsters And Men / Beneath The Skin (Deluxe Box Set)
Leif Podhajsky, art director
Father John Misty / I Love You, Honeybear (Limited Edition Deluxe Vinyl)
Sasha Barr & Josh Tillman, art directors
Various Artists / The Rise & Fall Of Paramount Records, Volume Two (1928-32)
Susan Archie, Dean Blackwood & Jack White, art directors
The Rolling Stones / Sticky Fingers (Super Deluxe Edition)
Stephen Kennedy & James Tilley, art directors
Grateful Dead / 30 Trips Around The Sun
Doran Tyson & Steve Vance, art directors
The Decemberists / What A Terrible World, What A Beautiful World (Deluxe Box Set)
Carson Ellis, Jeri Heiden & Glen Nakasako, art directors
こちらは音楽のアーティストではなく、パッケージ等のアート・デザイナーに送られる賞のようですね。なので、「Sticky Fingers (Super Deluxe Edition)」の場合、ノミネートされたのはストーンズの面々ではなく、アート・ディレクターのStephen Kennedy & James Tilleyという方々。アンディー・ウォーホールなどの名前が無いことから、あくまでもボックス・セット化に対する評価と言うことですね。もちろん2015年度のグラミー賞ですから、そうなるのは当たり前ですが。
ま、細かいことはさておき、このスーパー・デラックス・エディションにはワクワクさせられましたよね。実物ジッパー付のハードバック・ブックや、「Brown Sugar / Wild Horses」の7インチ・シングル盤、ポスター、ポストカード、さらにはメンバーがジャケを持ったあの有名な写真のそのメンバー部分を切り取ったもの(メンバーの誰が封入されているか分らない。私が買ったものにはチャーリーが入ってました)。ただ、肝心の未発表音源が以外と少なかったのは少々残念でしたが…。それでもこのボックスは、私の宝物です。
さて、他のノミネート作品も「ルーツな日記」的に気になるものばかり。
まず対抗として、「The Rise & Fall Of Paramount Records, Volume Two (1928-32)」。1920年代前後に戦前ブルースの重要作品を多数録音したパラマウントのヒストリー・ボックスの第2弾。ジャック・ホワイトが主宰するサード・マン・レコーズからリリース。第1弾は木製トランクに収納されていたそうですが、第2弾はポータブル蓄音機を模したスティールキャビネットに収納されてるそうで、LP6枚組+USBに800曲収録されてるとか…。まったくもってとんでもない物です!! ちなみに昨年はこの第1集が同部門を受賞しました。デザイナーのSusan Archieはその他にも2002年度にチャーリー・パットンのボックス・セットで同賞を受賞しています。
そしてもう一つ対抗馬として、グレイトフル・デッドの「30 Trips Around The Sun」。未発表の30公演の音源をCD80枚組で納めるという、こちらもとんでもないボックスセット。Steve Vanceは2001年のボックス「The Golden Road (1965-1973)」以降、デッドのアート・ディレクションを務めている方のようですね。しかし、先のパラマウント・ボックス同様、流石に手が出ません…。
オブ・モンスターズ・アンド・メンはアイスランドのフォーク・ロック・バンド。彼らによる2nd作が「Beneath The Skin」。アートワークを手掛けたレイフ・ポドハスキー はオーストラリアのグラフィックデザイナーでテーム・インパラ、フォールズ、ケリス等のアルバム・カヴァーも手掛けている人。
元フリート・フォクシーズのドラマー、ジョシュ・ティルマンのソロプロジェクトによる2nd作「I Love You, Honeybear」。Sasha Barrという方は、サブ・ポップ・レーベル専属のデザイナーのようで、この「I Love You, Honeybear」のアナログ盤Wジャケは、開くと飛び出す絵本風になっていて音楽も鳴るという凝った作りだそう。3色カラーのカラフルな盤もあわせて、音楽とアートが一体となった作品。
ポートランド出身のフォーク・ロック・バンド、ザ・ディセンバリスツによる7thスタジオ・アルバム。デラックスボックスには色々とおまけが付いているようです。デザインにはベックの写真集や、ジョン・メイヤー、ピンク等も手掛けるSMOG Design, Inc.のメンバーが関わっているようです。
よろしければ、こちらもどうぞ。
グラミー賞 ノミネート『BEST ALTERNATIVE MUSIC ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST R&B ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST CONTEMPORARY INSTRUMENTAL ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST ROOTS GOSPEL ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST BLUEGRASS ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST COUNTRY ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST FOLK ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST AMERICANA ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST BLUES ALBUM』
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