頼まれている高専の品質管理なんだけど,やはり工夫が必要.現場主義と言っても,学生さんたちは実務の経験がないのだから,結局,将来役立つ実践の授業ってなるけど.
で,その実践だけど.....質疑から掘り下げて....というやり方は視点がずれると失敗するの.
それと,JABEEの認定を受けているので,きっちり教えて,きっちり理解してもらう,そんなことが必須.もちろん,評価もきっちりシラバスに則って出す,そんな型が決まっているの.
で,品質および信頼性の体系を規格と歴史,それに現状での要点を明確にして理解してもらって,そこから何が必要かを自分たちで導き出してもらう,そんなことに....
自分たちで導くと言っても,各種の技法を理解してもらって,事例の演習で使ってもらう,そんなこと.7つ道具,新7つ道具,確率統計,管理図,抜取試験,信頼度,FMEA,FTA,加速試験など,とりあえず,一通りのツールに関する演習はこなしてもらうの.
安全性の認識,さらに技術倫理との絡みなど,エンジニアとして身に付けておくべき基本としての品質管理を理解してもらう,そんな位置付け.
やや,オリジナルな視点を入れるとしたら,経営工学,それにマネジメント・サイエンスとの絡み.だけど,授業回数も多くはないから,欲張ると混乱してしまうけど.それに,若いときは,まずは自分の学科をきっちり身に付けることが必要.
と,いろいろ考えながら,演習問題を作って....という状況.