録音しておいた岡本かの子の「越年」(NHKラジオ文学館)を聴く。
年末、主人公のOLが突然ひとりの男性社員から平手打ちを喰らう(そのまま彼は退職する)。怒りに燃えた同僚と共に男性社員を犯人捜しをしていたら、年を跨いで銀座で発見。同僚に煽られながら彼女は彼を引っ叩く。
という何てことのない短編なんですが、彼が彼女を殴った理由がまた大した理由じゃない。
しかし最後のワンフレーズで何だかわけのわからない焦燥感に襲われる。
結局そこには取り残された感情だけがあって、あとに何も残らなかった。いや、もしかして最初から何もなかったのかもしれない、という焦燥感。
それはもしかしたら結べたかもしれない人間関係の行き違いという、現代にも十分に通じる関係の問題。
殴り合わなければ理解できない関係というのは不幸なものである。
てか、何も言わずに殴るな。殴ったら逃げるな。
年末、主人公のOLが突然ひとりの男性社員から平手打ちを喰らう(そのまま彼は退職する)。怒りに燃えた同僚と共に男性社員を犯人捜しをしていたら、年を跨いで銀座で発見。同僚に煽られながら彼女は彼を引っ叩く。
という何てことのない短編なんですが、彼が彼女を殴った理由がまた大した理由じゃない。
しかし最後のワンフレーズで何だかわけのわからない焦燥感に襲われる。
結局そこには取り残された感情だけがあって、あとに何も残らなかった。いや、もしかして最初から何もなかったのかもしれない、という焦燥感。
それはもしかしたら結べたかもしれない人間関係の行き違いという、現代にも十分に通じる関係の問題。
殴り合わなければ理解できない関係というのは不幸なものである。
てか、何も言わずに殴るな。殴ったら逃げるな。
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