エダ「(Q4試合のドローを無駄にしないように臨んだと思うが)そうですね。無駄になっちゃいましたね(苦笑)、結果的に」
兵働「別に焦ってはなかったですけど」
西部「何かどうしても立ち上がりローテンションっていうか、何かきっかけがあるまではなかなかテンションが上がらないというか良い動きができないんで、その辺はもう少し自分たちでコントロールできるように……取られてからじゃなくてね」
(以上、
Sの極み 5月10日付)
昼過ぎに鹿島へ向かう…が、どうしても電車ではキックオフに間に合わないことに気づく。15時過ぎに鹿島神宮駅に着き、急いでタクシーでスタジアムまで。何とかキックオフ5分後ぐらいには到着できた。
そのとき、スタジアムから歓声が沸く。
またしても先制される清水。
先週のようなファイトする姿はここでは観られない。この時期にしては高温多湿で、ハードなGWシリーズを経て疲労が蓄積しているのはわかる。しかしそれは鹿島も同じことだ。時間が経つにつれて鹿島は目に見えて疲弊していくが、押し込むことはできても、フィニッシュまでの形をまったく作ることができずにいる。むしろ清水を引き付け、引き気味に守る鹿島は、清水ゴール前の広大なスペースを使って有効なカウンターの形を何本も作る。これ、本当は一樹や永井を使って清水が作りたい形である。
先制されることで<テンションが上がって>からエンジンがかかり始めるという、このところの展開通りに後半の比較的早い時間にエダがゴールを決めるが、この日はその後が続かない。残り30分ほどは文字通り為す術もなく久々の敗戦。
スタンドからは、もはやブーイングすらも起こらない。
反対に、どういうメッセージが込められているのかオレにはよく理解できないが、乾いた拍手だけが送られた。いや、オレ自身もこの結果にどういう反応をすればいいのか、咄嗟に判断できなかった(もう呆然と突っ立ってただけだ)。
アウエイで良かったとも言えるが、これは怖い。3月にも、4月にも、GWシリーズにも感じなかった焦燥感と危機感を今シーズン初めて感じた。勝ち点や順位という数字の問題ではなく、首位を走り始めた鹿島相手の敗戦だからというわけでもない。清水は鹿島相手であっても十分戦えるチームだったはずだからである。
去年の12月、同じ場所で同じ相手に対して勇敢に戦った、あのチームはどこへ行ってしまったのだろう。このエスパルスが、あのエスパルスではないことは間違いない。
だったら負けても仕方ないか…。
なわけないか。
ガルシアの風に吹かれて東京へ戻る。昨日の疲れまで一緒に出てきたような気がする。
次は16日、アウスタで大分戦。向こうは連敗街道驀進中で危機感を持って乗り込んでくるだろうが、こちらも勝利に飢えている。