芭蕉像の画像をツースリーへメールし、急いで渋谷へ向かう。
SHIBUYA-AXで「純映画
『不滅の男 エンケン対日本武道館』完成記念 エンケン祭り」。
開演から30分ほど過ぎて到着。すでにエンケン&カレーライスは終わってしまった模様。残念。会場はすでにフルハウスで、銀杏BOYZファンが押し寄せているようだ。ステージ上のスクリーンでは空撮やあらかわ遊園で戯れる史上最長寿のロックンローラーといった、噂の映画未使用カットを含んだ映画予告編が流れ、会場を盛り上げる。
まずは
曽我部恵一バンド。ライブは初体験だったのだけれども、熱くてとても素晴らしかった。彼のピュアで真摯な姿勢には本当に感動した。『あたらしいうた』『きみの愛だけがぼくのハートをこわす』『吉祥寺』など5曲。2階席では、9月9日に曽我部さんとオールナイトニッポンRに出演したエレキコミックの顔も見えた。
そして
銀杏BOYZ登場。
「ワーッじゃねえんだよ!オラッ テキトーにやるからテキトーに帰ってくれ!」
1曲目『惑星基地ベオウルフ』のあと、ライブ終了後すぐ病院へ向かうとMCした車椅子の峯田に対して、お客さんが歓声を挙げると、突然キレる峯田。さらに総選挙批判をアジる峯田。最高である。『日本発狂』『SKOOL KILL』に突入。そして『BABY BABY』。
圧巻だったのは、仕事を辞めた山形の友人へ電話越しにエンケンの『不滅の男』を歌ってあげたというMC、そして寺山修司の「悲しくなったときは」に続いて叫んだ『人間』。
かつて早川義夫が「ほんとうにいいものを読んだり、聞いたり、見たり、ふれたりした時は、すぐさま拍手なぞできず、絶対、間があるはずだ」というようなことを書いていたのを思い出した。
銀杏ファンばかりではない会場でプレイされた『人間』で、峯田のアコースティックソロからバンドに移る瞬間、その間ができた。会場が凍りついたのだ。間もなくステージ前にいたファンの一部は気を取り直して(?)腕を振り上げていたけれども、少なくない人は楽曲が終わるまで凍り付いていた。
<回る回る ぐるぐる回る 吐くまで踊る 悪魔と踊る(あなたと踊る)>
のリフレインでぐいぐいグルーヴしていく姿にはとにかく圧倒された。それにしても一緒に行っていた村松女史も言っていたけれども、銀杏に吹き飛ばされた形になった曽我部さんは気の毒だったな。しかし、これも闘い。
ちなみに早川義夫は峯田のブログ
「峯田和伸の★朝焼けニャンニャン」を
激賞してます。あのブログもまた素晴らしい。
そして最後はトーベン(エンケンMC「湯川潮音の父親」w)、TOSHI(エンケンMC「PANTAの友達」w)によるエンケンバンドの登場。LB11月号のテーマが「チルドレン」ということで、できれば曽我部、峯田というエンケンチルドレンが登場する今回のイベントもレポートしてみたかったのだけれども、締め切りの都合で掲載することができない(来週には発売)。そこでエンケンさんへの取材でこのイベントについての質問もしてみた。その質問に対するエンケンさんの答えの意味がよーくわかるイベントになった。曽我部バンドも銀杏もエンケンに闘いを挑んでいたし、もちろんエンケンはそれをいなすように歌った。
ということで「今日は純音楽の記念日だ!!」(@エンケン)
エンケンバンドは『外はまだ雨だよ』『ド素人はスッコンデロ!』『踊ろよベイビー』など4曲。
アンコールは遠藤賢司バンド with 曽我部恵一バンド+銀杏BOYZ&ワッショイ隊で『東京ワッショイ』。特製赤フンドシを巻いたワッショイ隊に担がれるエンケンさん。気がつくといつの間にか曽我部さんも峯田も担がれてステージ上で騎馬戦状態で大合唱。いやー盛り上がった。
今年、これまで見たイベントライブの中では最高の内容だったと思う。
【エンケン セットリスト】
エンケン&カレーライス
①夜汽車のブルース
②不滅の男
③通好みロック
④史上最長寿のロックンローラー
⑤ビートルズをぶっとばせ
遠藤賢司バンド
①男のブルース
②外は雨だよ
③ド素人はスッコンデロ!
④踊ろよベイビー
<アンコール>
⑤東京ワッショイ
(2ちゃんエンケンスレより)
三点セット(チケ、缶バッチ、アナログシングル『純音楽魂の唄』)、ポスター購入。
(10月13日追記)
ボーカルの男(27)