土曜日は日本平で
静岡ダービー。
指定席のシーチケなので、そんなに早くスタジアムへ行く必要はないのだけれども、まずは2時間前に現場に到着し、ジュビロバスのお出迎えに参加。ゴール裏はアウエイ専なので(ホームはまず地元の衆が盛り上げるべき、と)、シーチケに関係ないナビや天皇杯以外では滅多に日本平で声を上げることはないのだけれども、“ジュビロの連中”に罵声を浴びせかける。
もちろんボクはチャントだけ参加ですよ、一応大人だから…と書いておく。
雨模様ながら早い時間から埋まり始めたスタンドにいるだけでダービーの雰囲気を感じる。
この日は乃木坂46 meets パルちゃんのライブ(スカパーサッカーのテーマ曲)と来日していたジェジンのスピーチも行われた。乃木坂ファンには申し訳ないが、ジェジンの登場の方が数万倍感動した…が写真取ってない(ひたすら拍手していたから)。
ということでゲーム。
序盤から河井が途中交代で投入されるまでの30分ほどはショートパスがことごとくジュビロのタイトなチェックに阻まれて思うようなゲームはできなかった。これはジュビロペースとも言えるのだが、結果的にジュビロはエスパルスを消すゲームプランだっただけで、それほど恐怖心はなかったように思う。
ただし、ボールを前に進められずバックパスと横バスを繰り返すディフェンスにスタンドにもストレスが溜まっていた。ショートパスに拘泥し過ぎていてはジュビロの網にかかる。ということで、河井が投入されショートパスに加え、ピッチを広く使う大きな展開も徐々に増えてくる。それから5分、10分と徐々にエスパルスがペースを取り戻していくのは実に合点がいくのである。
それでもなかなか追いつけない状況に、「タテに出せ」「前(スペース)に蹴れ」スタンドからは大きな野次が飛ぶ。
前半修了間際、それまでロングフィードに躊躇していたように見えた平岡が思い切って前に蹴り出す。ジュビロのトラップミスからボールを奪った河井の美しいクロスに、トシがヘディングで合わせ同点ゴールを決める。
最高の時間帯に決めたのだからアウスタは早くも勝利したかのように、当然盛り上がる。
後半、その勢いはすぐに形となって表現される。元紀の逆転ゴールにキャラはひときわ大きなアクションで雄叫びを上げていた。それはプレーヤー自身も前半にストレスを感じていたことの証明だろうと思う。
インジュリータイムでの実に下らない失点は、おそらく元紀の3点目が入らなければなかっただろうし、それがまだまだこのチームの「若さ」というものだろうと思うが、やはり余計な失点ではあった。
まあ、敬輔あたりは「やっぱりオレがいなくちゃ駄目だろ?」と思っているであろうことは容易に想像がつくが(そう思ってもらわなければ彼が欠場している意味がない)。
終わってみれば概ね清水が主導権を握り続けた完勝と言ってもいいんじゃないか。
ゴール裏からジェジンコールが起こると、スタンド下から現わたスーツ姿のジェジンが走り寄り、プレーヤーと肩を組む。
またその後から全力疾走したアフシンも列に加わる。
文字通りスタンドが揺れるような物凄い勝ちロコが始まった。
この若いチームとオレたちの熱狂が、すべてのスタンドでの「王者の旗」の大合唱に繋がることを祈る。
ということで、SHIMIZU S-PULSE FOREVER。
この「スタジアム」はアフシンの若いプレーヤーとオレたちが作った。