久々の駒場スタジアムで大宮戦。
天気も良く気温も上がったことで、タクシーの運転手さんも「浦和(レッズ)の試合じゃないのにねえ…」と言うほど道も渋滞していた。ゲーム開始直後にスタジアムに到着。今日はマルキーニョスと兵働が欠場し、久保山と純平がスタメン。しばらく押される時間帯もあったが、ディフェンスラインが崩されるところまではほとんどなく前半を切り抜ける。そして後半早々、ほとんどやり直しさせられたとしか思えない2回目のFKで失点を喫する。アウエイスタンドに審判への不満が充満し始める。
その後も守備が破綻するような場面はほとんど見られなかったが、かと言ってゲームを支配しながらも攻撃は焦れるような内容で、あまり得点の匂いを感じさせなかったのも事実だ。マルキーニョスがいなかったからとは言いたくはないが、清水は2連敗してしまった。
オレは、2000年以降の清水は常に偏見と不理解に晒されていると思っている。それを覆すためには、その力を証明するしかない。開幕3連勝無失点は、粘り強く守り切るベースが、健太就任によってわずか1年で浸透したことが証明されたものだと思うが、やはり
ゲームを見ずにイメージだけで語るような連中を黙らせるためには、結果も必要だ。もちろん、この連敗はゲームを見ている人間にとっては必ずしも悲観するような内容ではなかったと思う(おそらくどんな相手であっても昨年のように大量失点することはない)。とにかく3連勝がフロックではないことを証明して欲しい。まだ勝ち点は9、上位陣に喰らいついていける位置だ。
ナビスコカップの新潟戦を経て、次は日本平でガンバ大阪戦。「証明」にはぴったりな相手じゃないかと思う。
ロスタイム、アウエイスタンドに詰め掛けた清水サポーターの前で、大宮のプレーヤーがPA内でハンドを冒し、レフェリーの西村雄一がそれを見逃した瞬間、スタンドから怒号が巻き起こった。それまで焦れるようなゲームの責任の一端であった西村へ、一気に憎悪が集中した瞬間だった。
とにかく疲れた。しかし清水は経験を積みながら、証明し続けなければならない。ゲームはもうすぐ、健太と若いチームの戦いは続く。
実は負けながらも、ここ数年にないぐらい、彼らを観続けることが本当に楽しくなっている。
健太「まあチーム自体の方向性というのはブレてはないという風に思ってますし、選手も手応えをつかんでると思いますんで、次のホームのゲームしっかりと準備をしていきたいなという風に思ってます」(
J's GOAL 3月25日)
矢島ニステル卓郎「やっぱりヘディングとか前のくさびには強い選手(トニーニョ/大宮)やと思ったし、でも見ててスピードでは負けへんと思ってたし(中略)全然行けるなとは思ってたんですけど」(
Sの極み 3月25日付)
三浦俊也「確かにチャンスは少なかったと思いますけど、エスパルスとやる時にこうなるのは想定済みです。そこを破ってどんどん得点機会が来たならば、我々は優勝を争えるチームだということになるので、ちょっとそこは難しいと思います」(
J's GOAL 3月25日)