日立台でナビスコカップ予選第一戦、柏戦。
浩太「まあ審判は……(省略)……ですけど、『審判だけのせいじゃない』っていうのは健太さん言ってたし、やっぱり相手10人でもうちが勝てる試合だったんでね、その辺はしっかりと反省したいと思いますけど」(
Sの極み 3月21日付け)
ゲーム終了後、初老の清水サポーターがものすごい勢いで柏クラブ関係者(?)に抗議していた。終了直前に叩き込まれた柏の決勝点が「オフサイドじゃないのか」と詰め寄っているらしい。「そのことを私に言われましても」と答える関係者。確かにそれを彼に言っても仕方がないことだろう(柏の関係者も、清水のおじさんを相手にしなければいいだけの話だと思うが)。
ゲーム開始直後から15分ほどは土曜日の第3節と同じように押し込む清水。しかしまたしても決めきれない。その後は左サイドから徐々に押し返される時間帯が増える。そして前半終了直前に山西が退場。ここから後半にかけては、不安定なジャッジに対して、ほとんど審判に対しての不満ばかりが爆発していたゴール裏。ひとり少なくなったことでリーグ戦では言われるほどでもなかった柏のプレスが効果的に決まり始める。しかし何とか膠着状態。またしてもセットプレーからの失点。平岡退場。そして終了直前に柏の決勝点がゴールに叩き込まれる。飛び交う怒声。おまけに西部までもが審判に抗議の末、終了後にイエローを頂戴してしまう。さらに審判への怒声。リバイブも混乱気味。
千葉戦に続いて、柏戦も非常に後味の悪い結果になった。またしても不完全燃焼感が残る。
健太は昨シーズン終了後からたびたび「優勝争いのための空気作り」の必要性をメッセージしている。昨年、一昨年の川崎が苦しめられたのはこの空気作りができなかったためだし、同じように昨年、一昨年と浦和が優勝争いできたのは、この空気作りができあがっていたからだろう。
「空気」という言葉の中には、当然「審判」という要素もある。今日はその「空気」というものをまざまざと見せつけられたような気がする。
「そのことを私に言われましても」という気持ちはわかる。
しかし運営にも言いたいことがある。柏の黄色いマスコットが清水ゴール裏に来て(しかもゲーム前だけではなく、ハーフタイムにも来た)、鼻をほじったり、お尻ぺんぺんするなど散々稚拙な挑発をしたあとに、「グラウンドには絶対入らないで下さい」と書かれたプラカードを持った係員が歩いてくるってのは、クラブもどういう悪い冗談のつもりなんだ?
この頭の悪いマスコットに直接文句を言っていた女性がいたけれども、その気持ちもわかるな。挑発だけは一丁前ってのはいただけない。
要するに「空気」ができていないということはナメられているということだろう。
柏のゴール裏は、噂通りの「(プレーヤーと一緒に)自分たちが楽しむためだけの空間」だっただけに、余計な真似をする、ふざけたマスコットに八つ当たりしたくなった。
最悪な気分で今月号最後の原稿に取り掛かりますです。