改めて現状ってのは
We can be Heroes, just for one day
で、
Well we all shine on Like the moon and the stars and the sun
なんだと。
NHKの生放送で東儀秀樹が弾き語りで歌いたくなったように、今キミが何か歌いたくなったのなら、それは正しく現在に生きていることなのだと思う。
下北沢の風知空知で「3.11チャリティーライブ LIVE FOR NIPPON」。
今回も店に着いたときにはほぼ座席は埋まっていたので立ち見。
黙祷に続いて、まずはタイジの「昨日よりちょっと」「お尻を引っぱたけ!」。
そして黒猫チェルシーの澤君が登場。何だか遠慮しているのかアコギのアタックが弱い。若いんだからもっと思い切り叩きつけるようにカッティングすればいいのに、と思っていたら、岡林の「それで自由になったのかい」で一気に盛り上がった。続いて浜崎貴司。もう圧倒的な安定感。そして寺岡呼人が「大人」「ハローグッバイ」、そしてチャボの「ティーンエイジャー」などをカバーしつつほのぼのとした空気を作ったあと、会場は一気に熱を帯びる。いや、個人的には凍りついた。
渡辺俊美の熱すぎるうたと、その直後に現れたキャンドル・ジュンの慈愛に満ちたメッセージはギャップが激しすぎた。
「Key word」「死んでしまうことがわかっているなら」「Innocent Love」の熱い流れに加えて、あまりに素朴な猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」で胸が熱くなってしまった。一方、キャンドル・ジュンも訥々と30分以上に渡って自論をオーディエンスに説明した。まるで諭すように。
その直後、佐藤タイジは「Keep on Rock'n in The Free World」と叫んだ。
オレはやっぱりタイジにこそ一番共鳴するよ。ロックは<ユースレスなインフォメーション>に満ちたこの世界に疑問と不同意を突きつける表現なんだから、オレたちは批判の言葉を否定すべきじゃない。第一そんなもの、まったくクリエイティブじゃない。
まあMCの中村勉さんが、時に突っ走りそうになるタイジの言葉を抑えつつ、ラブ&ピースな内容で穏便に済ませようとする意図は物凄くよくわかるのだが、さすがにそれはロックンロールではないだろう。
フル回転で考え続けろ(ロックし続けろ)、転がり続けろ(ロックンロールし続けろ)、この不自由な世界で、というわけだ。