伸二「とにかく簡単に勝てる試合というのは一つもないので、本当に1本のシュート、1点が入るかどうかがすごく大事になると思います」(4月24日 MATCHDAY PROGRAMME VOL.5)
移動中、市内に入ると小雨がぱらつき、静岡駅に着いたときには晴れ間も見え、アウスタに向かっている途中で晴天。持ってくるのを忘れたポンチョをわざわざ買わなくてもいいかと思うのはフツーである。キックオフ前まではそう思う。
まさかゲーム中だけ猛烈に雨が降るとは。ホントにゲーム中だけ、である。
さすがに前半だけでずぶ濡れになったのでハーフタイムにポンチョを買いにいくと…グッズ売り場は階段下まで並ぶ長蛇の列。しかもこの時点で売り切れ、15分ほどの入荷待ちだという。
もう諦めた。覚悟を決めた。
わざわざ45分間のためだけにポンチョを買うのもアホらしい。てか買うために並んでゲームを観られないのでは本末転倒である。で、完全にずぶ濡れになった。
それにしても寒い。冬でもないのにこんなに寒いのは何年か前の柏戦@日本平以来か。雷雨の大宮戦@NACK5でもずぶ濡れになったがここまで寒くはなかったと思う(季節がちと違うが)。
前半は天気もゲームも寒かった。大宮が序盤から飛ばしてきたこともあってボールロストしまくり。
「きっと僕や伸二さん、兵働さんのところにプレッシャーをかけてくると思うので、簡単にボールを失わないように気をつけたいです」(4月24日 MATCHDAY PROGRAMME VOL.5)とタクが言う通りの展開。気をつけてもああなっちゃう。しかもこの荒天だからいくらホームで、主力抜けまくりの大宮相手でもイーブンの戦いになる。大宮はこういう状況になるとさらに怖いチームである。
後半に入るとさすがに清水が押し戻し一進一退の展開になったが、追いつかれても不思議とこれまでのような焦燥感はなかった(去年終盤の連勝時のような危うさも)。これが(まだ序盤とはいえ)リアルで優勝争いをしているチームのなせる業か。
兵働と真希が得点したことで今季の公式戦得点者は12人に増えた。そこが注目されてもいるわけだが、そもそも清水は以前から特定のシューターに依存するようなチームでもないので(だから得点が少なかったのだが)、まあ何を今更という感じでもある(一昨年の瓦斯戦@味スタ参照である)。
北野(大宮)「あれ(2点目の失点)もシュータリング(シュートのようなセンタリング)だけど(中略)あのシュートはニアポストに当たってコースが変わっているし、かなりえぐかった」(
J'sGOAL 4月24日付)
真希「まあやっぱり、勝っても次メンバーが変わるだとか、そういう部分で、皆『チャンスがあるんだ』っていう気持ちでやれていることが、チーム内で競争ができて、それが良いのではないかなと思います」(
Sの極み 4月24日付)
この日も伸二は攻守に渡って積極的に動き続けた。アシストを決めたとはいえ、切り替えの早さ、守備意識の高さ、失点後にチームを鼓舞する姿、すべてが絵になる男である。
エスパルスはあの時代の清商のように働く王様のチームになるのか。何か、そんな感じがするんだな。静岡の地震で亡くなられたあの人、静岡ならではの生粋の高校サッカーファンは“伸二のチーム”をどんな風に観るんだろ、とか。
(ちなみにこの日の勝ちロコで真っ先にピッチに姿を現したのは伸二だった。何か、それだけで…ね)
伸二「真希(山本)もゴールしたんで、中盤で残るは僕ぐらいになっちゃてるんで…そういうのをレッズ戦に合わせてみんな取ってくれたんで、このレッズ戦で自分が取ることによって、またみんなが盛り上がってくれるだろうし、僕自身も自信にもなると思うので、まあ常に『狙って』はいますけど、浦和戦にね、必ず取れるようにやってきます」(
Sの極み 4月24日付)
今季は優勝しちゃうので中継以外のスタジアムの出来事(映像)も残そうと思い、今季のホーム戦を撮り続けているカメラ(ビデオ)も雨にもマケズ何とか無事。ああ、よかった。
さ、エコパはどうしようかと…。