昨夜は下北沢・風知空知で3.11復興支援ライブ LIVE FOR NIPPON Vo.3。
もうこのシリーズも実質4回目なのでスタートの時間も確認しないで行ったのだけれども、19時30分スタートってことになってたのか。ということでこの期に及んで20時スタートだと思っていたので当然のように今回も立ち見。まあ弾き語りライブシリーズとはいえ、半分ぐらいは立ち見の気分で行っているのでいいんだけど。
「まばたき」「ノックし続ける男」に続いて、今回の共同MCのクリス“兄さん”ペプラー登場。
クリスさんとのクロストークでまた言葉が滑ったとしか思えないが、この夜のタイジのキーワードは「ソーラーマーシャル」「なし崩しで明治維新」になった(さすがになし崩しで維新は起こらないとは思うが、言いたいことはわかる)。回を追うごとに話が大きくなるタイジ代表である。いや、間違っちゃいないし、オレらはこの道を進むしかないんだけど。
この夜のクライマックスはタイジとヴァイオリニストの金子飛鳥の緊張感あるセッションだった(インディーズ電力の皆さんすみません)。緊張感というのは、ハコの空気は勿論それ以前にタイジに緊張感が見えた。ニール・ヤングの「Only Love Can Break Your Heart」(Crosby,Stills,Nash & Young)、911に311を重ね合わせた透明感の高い「朝を迎えて」。<音>を聴かせる場としてはそれほどいい環境とは思えない状況ではあったけれども、一音一音を聴き逃さないように会場内が集中しているようで、実に濃密だった。支援物資を求める金子さんのメッセージも具体的で、実際的でとても良かったと思う(詳細は彼女のHPまで)。
そのぶん後に登場したインディーズ電力(うつみようこ、高野哲、佐藤タイジ)は笑ってしまうぐらい異常なユルさを見せた。「UFO」「津軽海峡冬景色」でちょっとどうかと思うぐらいのgdgdっぷりを露呈(会場内に約1名、いや2名、大騒ぎする酔っ払いカップルがいたのだけれども、これで奴は更に火がついた…)、と思わせたところで「Don't Let Me Down」「Come Together」「Keep On The Rock'in A Free World」できっちり締める。特に「Keep On The Rock'in A Free World」は完全にタイジの手の内に入ってきたような盛り上がりを見せた。
しかし内容はgdgdだったけど着地だけは綺麗に決めて見せた体操の演技みたいな。
ステージの3人は勿論、たぶんオーディエンスも洋楽度数が高いんだから、風知空知でやるなら最初から洋楽のカヴァーに絞ってやればいいのにと思わないこともないがw さらに言えば、やっぱしようこ姐さんは日本語より英語で歌った方が素晴らしいのではないか。まあ回を重ねるごとに面白くなりそうなユニットではありますが。