ラモス瑠偉「声掛けてくれてありがとう……それだけです」(
Sの極み 1月21日付け)
今日の日本平は、日本で最も幸せな場所のひとつだっただろうと思う。沢登正朗の引退ゲームには90年代の日本サッカーを彩ったプレーヤーが集まった。エスパルスOB&現役組に対するのは、ラモス、カズ、きーちゃん、柱谷兄、都並、武田といった、エスパルスと共にJリーグ黎明期を盛り上げた旧ヴェルディ川崎黄金時代のプレーヤー、さらにヤス、ゴン、川口、磯貝、岩本輝、小倉、山口素弘、小村、相馬、藤田俊哉というドーハからフランスにかけて活躍したプレーヤーも加わったジャパン・オールスターズ。何で大将は来てないの?というぐらいのメンバーだ(キー各局のサッカー解説者はほぼ来ているのに)。
よくもまあこれだけのメンバーが日本平まで集まったものだと思う。
こんな弾幕や小村の旗を振っていた人もいたなあ…。Jリーグ懐かし地獄ですよ、これ。ラモス、カズ(←フル出場!さすが現役)を中心にしたヴェルディ軍団は、さすがJ最強のエンタテインメント軍団でスタジアムを盛り上げまくる。柱谷兄と都並もあの当時のキャラを再演してくれて盛り上がる。さすがだなあ。まあジャパンで一番盛り上げたのは磯貝の体型だったのだけれども。エスパルスOBも健太がダッシュし、大榎がテルとともに現役を彷彿とさせるボランチぶりを見せる。大榎と向島は現役できるんじゃないかというぐらい。これなら99年のメンバー復活企画でもよかったなと思う。
しかし、このメンバー、この引退ゲームには人それぞれ思うところはあるのだろうけれども、これでノボリを含めた90年代の初期エスパルスにピリオドが打たれたのかな、というのが正直な感想。
初期エスパルスというのは三羽烏と若きノボリを中心に作り上げてきたわけで。
今日はそのためのお祭りだと。
ノボリには悪いんだけれども、三羽烏とノボリの引退ゲームだったなと思うわけです。それから京都へ移籍してしまった森岡への、ひとまずお別れゲームだったわけです。いや、それだけノボリの決断というのはあまりにも大きな節目で、象徴だったわけですが、これからが新しい時代の幕開けなわけです。
ノボリ、本当にお疲れ様でした。一昨年のホーム最終戦ほどのエモーショナルな感動はなかったけれども、本当にどこを切っても幸せな1日でした。
20日、21日はエスパルスサポーター、ファンにとっては至福の2日間だったな。今年もいいスタートが切れたと思う。
個人的にも仕事へのモチベーションも上がったですよ。朝まで原稿~。
sting『mercury falling』『fields of gold 1984-1994』、水木しげる『妖怪画談』『続妖怪画談』(岩波新書)、小嵐九八郎『蜂起には至らず』(講談社)購入。