今日はデモには参加せず夕方直接国会包囲へ向かった。
「今日、何人来てるの?」某省庁のガードマンさんに訊かれた。デモの最中のタイムラインで〝2万人〟という数字を目にしていたのでそれを伝えると、「2万人じゃあ利かないでしょ」と笑っていた。
それはそうだ。ちょうど1ヶ月前の6月29日を思い起こさせるほどの人の波が起こっていたと思う。
人の流れに乗って移動した国会議事堂正門前周辺には涼しい風も吹いていたのだけれども、ひたすら参加者が流れ込み続けるので歩道はあっという間に密集した状態になり、身動きが取れなくなる。もう正門前の歩道はぎっしり人で埋まっている状態なのに、それでも人が集まり続ける。
反対側の歩道ではドラム隊の音が鳴り響き、それに呼応してこちらの歩道でもコールが鳴り止まない。
ある程度のリミットまで警備を尊重するのも仕方がないと思うけれども、もはや歩道が危険な状態になっているのは明らかで、車道開放も時間の問題だと思った。どう見たってこれ以上歩道に人が流れ込むのは危険だった。
文字通り滝のように汗が流れ始めたので一旦進行方向を逆戻りしていると、規制の鉄柵を越えて車道に人が溢れ始めた。
もうとにかく凄い数の参加者で国会正門前の道路が溢れかえった。これ見よがしにルール無用の幟旗が最前線で翻っていたとはいえ、官邸前ではなく国会正門前なのだから、これは実に画になる。もはやキャンドルだとか包囲だとか、よくわからなくなった(大体こうなるとヘリコプターのような〝神の視点〟でしか全容は把握できない)。しかしその思惑を越えたその瞬間に今日の行動は大成功だと思った。
もうこうなると個人ができることは、勢いに任せて(あるいは便乗して)警備や主催に噛み付くことなどではなく、出来上がった「その場所」で自分が「何をするか」ということでしかない。
車道の真ん中では怒りのドラム隊さんたちを中心に参加者の輪が出来ていた。抗議の場が一点に集中するのではなく、面に拡がったときのドラム隊は実に心強いものがある。やはりドラムには人をまとめる力がある。また時に〝まとめすぎてしまって〟楽しくなってしまうのがドラムの両刃の剣的な側面ではあるのだけれども、今晩のドラム隊は素晴らしかったと思う。
オレはお馴染みのリズムとビートに併せて「サイカドウハンタイ」のコールをひたすらリフレインする。
金曜日、土曜日も汗でずぶ濡れになったが、結局今日が一番汗をかいた。国会包囲に参加しただけなのに。
3月末から始まった金曜日の官邸前抗議の原点のひとつに、反原連が中心的な役割を負った3.11の国会包囲行動があったことは間違いがない。ということで、この「イベント」は早い時期から計画され、告知されていたのだが、そのために予想外に拡大した反原連主催の官邸前抗議の日程に空白を生むことになり、余計な詮索や下らない邪推を呼ぶことになった。
今週金曜日の開催について早めのアナウンスを打ったことについては、正直多少の違和感は感じざるを得ないのだけれども、今晩の国会大包囲は、今後官邸前抗議に動員の波が起ころうと、この一ヶ月の高揚を決定的に印象付け、継続の意志を永田町や霞ヶ関に伝えるイベントになったと思う。何よりも官邸前抗議最大の高揚である6月29日から丁度一ヵ月後というのも象徴的で、良かったと思う(もちろんこれも意図したものではまったくなく、たまたま、だろうが…)。
去年、4.10の高揚の夜に都知事選の結果を知ったように、今日の夜に山口知事選の結果を聞いた。この結果を持って揶揄する連中もいるだろうけれども、行動する人間にとってはもはや何でも〝燃料〟になるというだけだろう。
「今日、何人来てるの?」某省庁のガードマンさんに訊かれた。デモの最中のタイムラインで〝2万人〟という数字を目にしていたのでそれを伝えると、「2万人じゃあ利かないでしょ」と笑っていた。
それはそうだ。ちょうど1ヶ月前の6月29日を思い起こさせるほどの人の波が起こっていたと思う。
人の流れに乗って移動した国会議事堂正門前周辺には涼しい風も吹いていたのだけれども、ひたすら参加者が流れ込み続けるので歩道はあっという間に密集した状態になり、身動きが取れなくなる。もう正門前の歩道はぎっしり人で埋まっている状態なのに、それでも人が集まり続ける。
反対側の歩道ではドラム隊の音が鳴り響き、それに呼応してこちらの歩道でもコールが鳴り止まない。
ある程度のリミットまで警備を尊重するのも仕方がないと思うけれども、もはや歩道が危険な状態になっているのは明らかで、車道開放も時間の問題だと思った。どう見たってこれ以上歩道に人が流れ込むのは危険だった。
文字通り滝のように汗が流れ始めたので一旦進行方向を逆戻りしていると、規制の鉄柵を越えて車道に人が溢れ始めた。
もうとにかく凄い数の参加者で国会正門前の道路が溢れかえった。これ見よがしにルール無用の幟旗が最前線で翻っていたとはいえ、官邸前ではなく国会正門前なのだから、これは実に画になる。もはやキャンドルだとか包囲だとか、よくわからなくなった(大体こうなるとヘリコプターのような〝神の視点〟でしか全容は把握できない)。しかしその思惑を越えたその瞬間に今日の行動は大成功だと思った。
もうこうなると個人ができることは、勢いに任せて(あるいは便乗して)警備や主催に噛み付くことなどではなく、出来上がった「その場所」で自分が「何をするか」ということでしかない。
車道の真ん中では怒りのドラム隊さんたちを中心に参加者の輪が出来ていた。抗議の場が一点に集中するのではなく、面に拡がったときのドラム隊は実に心強いものがある。やはりドラムには人をまとめる力がある。また時に〝まとめすぎてしまって〟楽しくなってしまうのがドラムの両刃の剣的な側面ではあるのだけれども、今晩のドラム隊は素晴らしかったと思う。
オレはお馴染みのリズムとビートに併せて「サイカドウハンタイ」のコールをひたすらリフレインする。
金曜日、土曜日も汗でずぶ濡れになったが、結局今日が一番汗をかいた。国会包囲に参加しただけなのに。
3月末から始まった金曜日の官邸前抗議の原点のひとつに、反原連が中心的な役割を負った3.11の国会包囲行動があったことは間違いがない。ということで、この「イベント」は早い時期から計画され、告知されていたのだが、そのために予想外に拡大した反原連主催の官邸前抗議の日程に空白を生むことになり、余計な詮索や下らない邪推を呼ぶことになった。
今週金曜日の開催について早めのアナウンスを打ったことについては、正直多少の違和感は感じざるを得ないのだけれども、今晩の国会大包囲は、今後官邸前抗議に動員の波が起ころうと、この一ヶ月の高揚を決定的に印象付け、継続の意志を永田町や霞ヶ関に伝えるイベントになったと思う。何よりも官邸前抗議最大の高揚である6月29日から丁度一ヵ月後というのも象徴的で、良かったと思う(もちろんこれも意図したものではまったくなく、たまたま、だろうが…)。
去年、4.10の高揚の夜に都知事選の結果を知ったように、今日の夜に山口知事選の結果を聞いた。この結果を持って揶揄する連中もいるだろうけれども、行動する人間にとってはもはや何でも〝燃料〟になるというだけだろう。